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ワークライフバランスを求めてくる部下へ伝えるべき本質

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結論から言うと
  • ワークライフバランスは仕事を楽することではないことを伝えるべき
  • 仕事も充実させないとワークライフバランスは充実しない
  • 少子高齢化等の時代背景がワークライフバランス重視の風潮を生み出している

「部下がワークライフバランスばかりを求めてきて仕事しない」

昨今、こんな悩みをお持ちの管理職が多いでしょう。まさに筆者である僕自身も入ってきた新卒や中途の20代の若い子に求められて悩んだ経験があります。

結論から言うと、ワークライフバランスは上司や会社が整えるものではなく本人がバランスを作っていくことだ!という着地点に辿りついたので、ここに至る思考や根拠をお話ししをしていきます。

実際に現場で部下にも伝えた上で、小さいチームですがみな一生懸命頑張ってくれているので参考になれば幸いです。

目次

ワークライフバランスは楽をすることじゃない

前提としてワークライフバランスは決して楽をすることではないです。本来の意味として””仕事とプライベートの調和””という意味で使われる言葉です。

どうしてもプライベートを充実させよう、仕事は二の次、というような思考をまずは改めてさせないといけません。

仕事とプライベートの調和の間違った理解

仕事をしっかりして、プライベートの時間も友人に会って食事をしたり恋人や家族との時間を大切にしましょうね。というのがワークライフバランスの充実です。

間違った理解
  • 仕事時間を短くする風潮
  • 残業は一切しない風潮
  • 出社がないリモートワークが普通な風潮
  • 仕事<プライベートが普通な風潮
  • プライベートの充実がワークライフバランス

    上記は決して法で定められている以上の残業を推奨したり、リモートワークを否定するものでは全くないです。これが当たり前という認識を持って反発してくる社員の間違った理解として記載をしています。

    仕事とプライベートの調和がワークライフバランスなので、仕事を厳かにしたり楽をする方向に偏り過ぎていてはワークライフバランスの理論は破綻してしまうのです。

    「それってワークライフバランスではなく、会社のルールや規則を否定しているだけではないか?」

    と、弊害ではなくただの不満ということを理解させてあげましょう。

    ※補足が続き恐縮ですが、決してパワハラを擁護したり上司という権限の濫用を推奨するものではないです。あくまで事実としてワークライフバランスの言葉の定義が曖昧になっている部下にしっかり本質を伝えましょうということです。

    会社に貢献することがワークを充実させる

    ワークライフバランスのワークはもちろん仕事ですが、前提としてワークの部分を充実させたければ会社に貢献をしていくのが一番です。

    本質中の本質ですが、わざわざ数ある仕事の中から、今の会社を選んで応募して面接を何回も受けて「入りたい」と自身の意思の元入社をしている。

    そして毎朝「会社に行く」という選択をしているわけです。法律でこの会社に行かないと罪になるなんてこともないのです。他でもない部下自身が、自分で選んだ仕事です。

    バランスをとりたいというのであれば、仕事を頑張って充実させないことには、どんなにプライベートが充実していてもワークライフバランスは比例しません。

    ワークライフバランスは自分で充実させるものと理解させる

    残念ながら、会社や上司の力だけではワークライフバランスは充実させることができません。

    ワーク(仕事)の部分はまだ面倒が見れるでしょう。少しでもやりがいが持ってもらえるように責任がある仕事を振ったり権限を与えたり、仕事という枠の中で色んなことができます。

    遅くまで働いている子がいたら早く帰らせたり、1人に仕事が集中していたら他の子に仕事を振って軽減させることだってできます。裏を返すと、これらはこの記事を見ている管理職であるあなたの役割です。やらないとダメです。

    しかし、プライベートの部分まではどうしても会社の人間レベルでは介入が難しいです。もっと言えばご両親でも難しいのかもしれません。

    • 推しの韓国アイドルのライブに月に1度行ける生活
    • パートナーと関係が良好
    • 応援している野球チームの調子がよい
    • 最近始めた筋トレの効果が見えてきた

    今思いつくものでいくつか挙げてみましが、プライベートの充実は仕事の充実以上に、充実の定義が人それぞれになりますね。汗

    とても会社や上司が充実させてあげられるレベルではありません。プライベートを充実させるために飲みに連れて行ったり、休みの日に贔屓に付き合うなんて危険過ぎます。

    それはあなた自身のバランスが仕事に偏り過ぎてしまうし、会社の上司なんて所詮会社の上司なのです。

    大切なのでもう1度言いますが、所詮会社の上司は会社の上司です。部下からしたらどんないい思いをしても所詮ワークの部分になってしまうのでプライベートの充実にはなりません。

    だからこそ、「仕事の充実はある程度面倒見れるけど、プライベートは自分で勝手にやってね。」なんてスタンスでいるしかないです。

    ワークライフバランスが使われる経緯は時代背景にあり

    この言葉が使われるようになった背景も知ることで、さらに本質を部下に伝えることができるでしょう。

    いくつかあるので参考にしてください。

    採用市場における競争率が上がっている

    昔は企業が優秀な人を選べるような時代だったのですが、いまや少子高齢化により20代30代の働き世代が圧倒的に少ないので、若い世代の人材確保に企業は非常に苦戦をしています。

    1. 意識が高い人が多く仕事にコミットできる環境!成果報酬もあり!
    2. 残業〜10h。ワークライフバランスを重視した職場環境や制度あり!

    企業の本音としては上記の1のように、意識が高く仕事にコミットできる人が本来入ってきて欲しいものですが、採用市場における競争の中で応募をしてもらおうとなると2の表現になることが多いのです。

    採用担当が会社からの司令で新しい人を取るために記載をしたと言えど、現場の管理職からすると

    「人は入ってきたから嬉しいけど、ワークライフバランスがどうのってプライベート重視すぎる人が入ってきても扱いに困る」

    なんてミスマッチがどうしても起こりがちですよね。

    こればかり人事担当が採用市場の激化の中で見栄えを良くするためにやったことだと目を瞑りましょうか。

    ここで言いたいのは、国が抱えている少子高齢化という問題が働き方や働く人の意識にも関わってくるということです。

    多様の仕事スタイル(リモートワーク)

    あとはコロナ化で加速したリモートワークがワークバランスの充実を求める風潮に一役買っているでしょう。

    • 満員電車での移動
    • 通勤時間
    • 人が多いオフィス
    • 人間関係

    別になくても仕事が出てきしまいますし、通勤の時間が減るだけでもプライベートの時間が増えたり、出勤しないことで無駄な人間関係も減らせますしね。時代の流れにもよるもので防ぎようがありませんし本質中の本質です。

    ただ、もちろんリモートワークはメリットだけではなくデメリットもあるので、会社が出社を義務付けているのであればプライベートの充実が云々ではなく、出社をさせましょう。

    健康意識への高まり

    情報の多様化により、トレーニングが流行ったり、食生活を気にする人が多くなったり非常に健康意識(メンタル面も含む)が高まる人が多いです。

    平成初期の頃までは比較的、仕事での成功こそが成功。仕事ありきで物事が語られるような時代でしたが、今や自身の健康第一、仕事ありきの発想をする人が少なくなりました。

    職場でのパワハラによる事件等もSNSの普及で明るみに出やすい時代になってことも健康でいることへの意識の高さの1つにつながっているのかもしれません。

    会社側が肩入れ初めて管理できなくなったら・・・

    時代背景的にはワークライフバランスを重視し、会社側がリモートワークにしたり週3休日にしたり、少し譲渡するくらいの方がいいのかもしれません。

    でもやっぱり、それでは部下をマネジメントできなかったり、職業柄そうもいかない人だっているのも事実。

    ワークライフバランスという言葉が先行しているだけで、IT系でもリモートワークを廃止する企業だって少なくないです。

    これは合う合わないの問題ないので、不満を感じているあなた自身の考え方が時代にあってないとかそういってわけではありません。

    純粋に環境を変える選択肢を考える時がきたくらいの認識を持っておくといいでしょう。

    今や記事内でも触れていますが、20代〜30代、もっと言えばマネジメント経験があれば40代まで転職市場は転職希望者が有利な状態です。

    環境を変えるとことにハードルを感じている人も多くいると思いますが、一度市場に出てみるとびっくりするくらい求人があるものです。

    “環境を変える” 1つの手段として考えてみていただけたら嬉しいです。

    最後まで読んでいただきありがとうございました!

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