「仕事を教えてもらえない」「指示を出して欲しい」
こんな悩みを抱えながら毎日仕事をしていませんか?やる気はあるのに何をしたらいいかわからない、答えを上司がくれない毎日は不安で辛いですよね。
ただ、結論から言うと指示待ち人間ではダメ!仕事は教えてもらうものではない、というの大前提として理解いただけたら嬉しいです。
理想の上司像なんてものがドラマの影響などでイメージしがちですが、ドラマの世界で現実世界にはなかなか存在しないものです。
しまいには責任を負いたくないから明確に指示をくれないなんてことも多々あるでしょう。
今日はそんな職場環境の中で、どういった心持ちで仕事をしていくか?そして会社の中で必要な存在になれるか?ということを書いていきたいと思います。
仕事は教わるものではなく盗め
ルールは教わるが仕事は教えてもらえない
前提として、仕事は教えてもらうものではありません。ここだけは肝に銘じてください。仕事を教わると言っても、仕事ができる人ほど実はあまり教わっていなかったりします。
例えば教育係やあなたの上司などが最初は仕事を教えてくれる存在になると思いますが、これらの人たちが100%その仕事で結果を出してきたわけではないし、結果を出す方法を教えてくれるわけでもありません。
もちろん、会社内のルールや組織のルールは教えてもらう必要がありますが、スキルや結果を出すための過程については別の話しで、基本的には知らないものだと思っておいた方がよいでしょう。
教えてもらえないはチャンス
何をやればいいか教わるよりも、自分自身が何が必要か?という視点がまず重要です。
もちろん上司や先輩が重要であることに変わりはありませんが、「私には仕事を教えなくていい」と言う必要はないものの、教えてもらえないと感じたら、逆に仕事を任せてもらっているチャンスでもあることを認識しましょう。
自分自身で必要なスキルを身につけ、もっとできるようになりましょう。YouTubeで検索してみるのも一つの方法です。今の与えられた役割の中で結果を出す方法を考えることが大切です。
質問はガンガンすべき
質問は積極的にすべきだという話をします。
先輩から仕事を教えてもらえないわけですから、わからないことがあればすぐに聞くようにしましょう。特に最初は、多くの質問をしても許されるので積極的に質問することが重要です。
しかし、相手の時間も考慮することをも忘れてはいけません。勤めてから一定数の期間が経過したら、自分なりの結論を持ってから質問することが非常に重要になります。結論を考えてから質問をするというトレーニングの一つです。
最初は答えが出せていない状態で、「これでいいですか?」と質問を繰り返すと、返答されたことだけを行う「指示待ち人間」になってしまいかねません。
最初は上司の指示をしっかり聞くことで「良い子」というレッテルが貼られ評価されやすくなるかもしれませんが、上に昇進していくにつれて自分で結論を持って行動することが求められます。
会社の方針に沿って行動し、その中で自分の意見を持ちそれに基づいて行動する人ほど、昇進しやすく評価されやすいです。そのため、まずは自分の中で結論を持ってから質問することが大切です。
「私は、この課題に対してこうするべきだと思いますが、Aさんはどう思いますか?もし不足があれば教えてください」
「Aさんの経験上、失敗事例などがあれば教えていただけると幸いです」
これで十分です。いきなり100%の結論を持っていくのはハードルが高いのと時間がかかってしまうので、だいたい60%まで答えを出してから不足があれば教えてもらうようにしましょう。
先輩自身も結論がないことが多い
先輩自身も結論がないことがあるため、期待しないことも重要です。質問を積極的にすることは非常に大切ですが、基本的に、絶対にやってすごい結果が出る、会社からの評価も爆上がりするというような100点満点の答えが返ってくることはずありません。
というのも、先輩自身も、自分のアドバイスで失敗されると自分のせいになるため保身に入る人が多いです。
ベンチャー企業で少数精鋭でやっているような環境であれば1人1人の権限や役割の裁量が大きいので、そういったことを気にしていたら会社が育たないと積極的にアドバイスしてくれる先輩が責任を持ってくれるかもしれません。しかし現実は違うことの方が多いでしょう。
そうなったときに積極的に質問したからといって、正しい答えが返ってくるか?多少のリスクはあっても、何か成功したときに結果として評価されるような提案が質問したときに返ってくるか?と言われると、答えはNOで滅多に返ってこないことでしょう。
なので、前の章でも言ったように自分自身が結論を持って少しアドバイスをもらうくらいの認識でいた方が良いです。
質問はガンガンした方がいいけど、結果には期待しないこと。これが重要になります。
【筆者の経験談】仕事を教えてもらえる風潮に注意
下記は筆者の実体験に基づきます。
「仕事を教えてくれない」と口にする社員が多くなった時期がありました。二言目には「仕事を教えてもらえてないからできない」なんて、やらない、できない理由が返ってきます。
教育の仕組み、オリエンテーションのフローが定まっていない会社側の責任も一理あるのですが仕事の100%のことはオリエンでは教えきれません。
なので、こんな環境の問題点として、そもそも社内のスタッフが””仕事は教わるものだという認識を持っていること””です。この間違った受け身精神こそが弊害になっていました。
相談することが仕事になり効率が落ちた
この仕事を教えてもらうのが普通になっていくと口頭での相談が増えていきます。
教えてもらう時間なのか?ただ相談しているのか?ひどい場合はただ会話しているのか?など、レベルがどんどん低くなってしまいます。
もちろん、社内のルールやツールの使い方は教わらなければなりません。ただし、結果の出し方や出世の仕方などは、基本的には自分自身で考えるものですから、これを認識しないと組織は弱まっていく一方です。
他責思考が生まれる悪循環
「仕事を教えてくれるまで待つ」なんて指示待ち人間が量産されてしまい、結果に対して他責思考の人が多く生まれてしまいました。
会社の売り上げ数値が悪いのは会社側の責任でもありますが、自分自身の役割が全うできているかどうかは、自分自身の責任です。
仕事を教えてくれない人の責任なのか?というと絶対に違います。ですから、仕事を教えてもらうことがゴールなら、あなた自身がそれをゴールとして追求すべきです。仕事を教えにも、教えてもらいに行く必要があるでしょう。
自分に必要な課題は自分で見つけさせた
結果が出ていないことに対して、人のせいにすることは問題であり、見直すべきは自分自身です。自分自身が仕事を教えてくれないと言っている状況を見直すことが大切です。
自分自身が仕事を教えてくれないと思う間に、何か努力しましたか?結果を出している人がどんな行動を取っているのか、そういった視点を持ちましたか?
結果を出している人は、例えばウェブサイトの制作ができる、営業ができる、マーケティングやウェブ広告に詳しいなど、あなたの中で分析ができていますか?
その上で自分もweb制作に詳しくなろう、まずは言葉の理解から始めようなど、そういった努力をまずはしていかなければなりません。何でもかんでも人に教えてもらうものではありません。
会社に必要と思われる人になる
会社はあなたが結果を出そうが出さないが、あなたにお金を払っています。なので、スキルが高かろうが低かろうが会社はあなたにお金を払わなければなりません。
仕事をしながら会社での業務をインプットの場として活用するのも大事ですがインプットばかりしている人の貢献度はだいぶ低いです。アウトプットがないことには会社としては結果が得られていないからです。
逆に言えば、アウトプットをたくさん出して結果を残している人には辞められたくない、残ってほしいので、給料を上げたり出世をさせて良い待遇を与えます。
会社の中で経験を積むことも大切ですが、基本的な言葉の理解くらいはは外で行ってもらい、とにかく中で経験を積み場数を増やすことができる人になることが非常に重要です。それができれば、会社の中で残ってほしい存在になれます。
このように残ってほしい存在になれば、どんどん上に行けるし評価も上がります。上に行けば行くほど、仕事の質も高くなり、非常に良い循環が生まれます。
なので、今、仕事を教えてくれないからダメだと思っている人は、教えてくれない人を恨むのではなく、自分自身が強くなり、自分自身の問題に対して危機感を持ちましょう。