- 仕事をやっているやってないは自身でなく他者が評価すること
- ミスマッチは自分の役割を確認することで解消される
- 上司は社員1人1人の細かい行動は見えてないのが当たり前
- 自分自身が位置ズレを起こしていないかを確認する
「誰よりも仕事をしているのに評価されない」「仕事をしているのにしてないと言われる」「なんで上司は理解をしてくれないのだろう」
この記事に辿り着いてきてくれたあなたはこんなことに悩んでいませんか?筆者も経験がありますが、自分は頑張っているつもりなのに理解してもらえないのは本当に辛いです。
ただ、結論を言うと上司とあなたの間にミスマッチが起きていると言えます。上司が求めることとあなたが頑張っていることがずれているが故に伝わっていない可能性が高いです。
今日は上司とミスマッチを起こさない方法や評価の原理原則について、上司側の視点も踏まえながら記載していきたいと思います。
仕事を”やっている”は他者評価
仕事をしているのに理解をしてもらえないのは、上司が求めることとあなた自身がやっていることにミスマッチが起きているからです。
- 知っている
- やっている
- できている
という言葉がありますが、
知っている=自己評価
やっている=他者評価
できている=他者評価
になるので、あなたが「やっている」と自分で評価をしていても、「やっている」は他者評価なので、直属の上司から認められて初めて「やっている」が成立することを大前提として理解しましょう。
ミスマッチが起きないためにやるべきこと
ミスマッチを起こさないにあなた自身が今すぐやるべきことを紹介していきます。
自分の役割を確認する
当たり前のことですが、自分の役割を上司に確認をしに行きましょう。
- どの数字を追えばいいか
- 優先順位は?
- どんな行動を求めているか?
- 報告の頻度は?
- 自分が持つ権限範囲は?(予算いくらまでなら権限があるかなど)
- 報告のフォーマットは?
と言った具合です。
週次MTGを週1回に1回10分でももらうようにし、数値報告や課題共有、タスクを確認する時に役割の確認を続けると良いです。
補足までに書きますが、毎日、毎週、と言った単位で全部の内容を聞く必要はなく、「どれ優先させるべきかな?」「追っている数字あっているかな?」と疑問が生まれた際にすぐクリアにすることが大切になります。
最初は頻度が多くなると思いますが、役割が明確になるにつれて回数は減りますから最初が肝心です。
週次報告フォーマットを作る
最低でも週次単位では、やっていることや結果について共有し、フィードバックをもらう時間を上司に提案してください。※10分でも週次MTGを設けるのがベスト。
項目は以下の6つがまとまっていると上司視点から言うと知りたいことがまとまっていてMTGもスムーズに終わります。
- 前週の実績
- 目標に対する達成率
- 未達幅or達成幅
- 未達or達成要因
- 今週達成させるためのタスク
- 達成させるために必要な権限(相談)
上の立場になればなるほど数字に厳しいですから、実績や達成率、未達幅という数値を揃えて主語としてこの場に持っていきましょう。その上でのアクションプランです。
このフォーマットに関しても会社や上司によって知りたい情報が違う場合があるので、「他にフォーマットに落としこむべき項目はありますか?」とここでも明確にしておきましょう。
週単位で数字ベースで話しができると急激に上司との認識のズレが減ってくるでしょう。
ミスマッチが起きる職場の上司側の意見
上司はなぜ評価してくれないのだろう。見えていないのだろう。と不思議に思っているのであれば、上司側の視点でも考えてみることが大切です。
実際にやったことがないからわからないかもしれませんが、現状部下を20名ほどかかえる筆者(上司)の立場から記載をしていきます。
1人1人が何をやっているかまでは見えない
上司にも、上から頼まれている仕事があるので、現場の細かい状況の100%の理解は難しいものです。
ましてや1人1人の細かい仕事の進め方まで行くと、ほぼ見えてないも同然です。だから頑張っているやっていると言われても数字やアウトプットされたものでしか判断できないのが本音になります。
数字や上がってきたアウトプットに関しても、こちらが求めているものでなければそれ自体評価のしようがないです。
散々ミスマッチの話しをしていますが、このやっているという自己評価を他者(上司)が判断できる状態に持ってきて欲しいのが本音になります。
数字で判断するしかない
知っている=自己評価
やっている=他者評価
できている=他者評価
の原理でいうと、やっているまでは結果は含まれないです。
ただ、「仕事をやっている」「この人はできている」というおそらく一般スタッフ層が求めている理解まで来ると、数字で判断ができません。
数字が伴っていなければ””できている””とは判断されませんし、””やっている””が明確でも、やっていることへの精度は疑念が生じます。
ここはすごく厳しいですが、やっているをゴールにしてしまうと、結果を出した人ではなくて報告が上手い人やコミニケーション能力が高い人だけが評価されやすい環境になってしまうので数値という共通言語で評価をしていく他ないです・
視点がそもそも違う
どこの会社でも一般スタッフと上司に当たる人物や、それより上にいる経営陣が見ている視点はそもそも違います。
- 一般スタッフ=担当業務/自分の給料や評価
- 課長=チームの売り上げ
- 部長=部の売り上げ
- 経営陣=会社全体、未来の市場
視点が自分から見える範囲で収まっている人がほとんどなわけで、上に行けば行くほど未来も永続的に事業を成り立たせるために会社全体を超えて未来の市場のことまで考えないといけません。
極端な例ですが、経営陣が一般のスタッフの1人1人の細かいタスクまで管理して、未来の市場のことを考えず行動をしていたら会社の未来はないでしょう。
その場その場での従業員の納得度は高くなるかもしれませんが、どんなに従業員の納得度が高くても事業が成長しないことには雇用の安定も保障されません。
管理職や経営陣が、””従業員と同じ視点で仕事をする””というのは聞こえは良いですが、会社にとっては非常に危険な行為となのです。
ミスマッチは自身の考え方に問題あり?
前述した週次報告を行うことで、ある程度のミスマッチは防げると断言できます。ただ、それでもミスマッチが起きる可能性を潰すために、そもそもの自身の仕事へのスタンスは適切かを確かめてください。
位置ずれが起きている
位置ズレとは、直属の上司より自分が同等の位置にいると錯覚していることを指します。会社への帰属意識が著しく低い等も該当するでしょう。
- 自分は上司よりできるから共有する意味がない
- やっても意味ないからやらない
- 上司に言ってもわからないから言わない
- 上司に慣れ慣れしい態度を取る
- 指示を無視する
- 部下が上司を評価している
など、上記が1つでも当てはまれば、あなたは位置ズレを起こしている可能性が高いです。
上司に認めてもらえない以上に深刻な問題で、あなたが一般の社員として組織に属し、上司の指示のもと仕事を遂行することが当たり前であることを認識しましょう。
自分の中で優先度を決めてしまっている
上の位置ズレの話しにも繋がってくるのですが、やるべきことの優先度というのは会社や上司の方向性を理解した上で決める必要があります。
1日にやるべきことリストの優先度くらいは自分で決めるべきですが、任せられている事業だったり、あなたが持っている役割の中で並列しているタスクが複数ある場合は優先度の確認が必要です。
これを自分の中で優先度をつけてしまっているが故に、
A~Eというタスクが5つあり、A>E とAを優先して欲しいにも関わらず、スタッフではE>Aを優先してしまったりすることでミスマッチが起こります。
責任感が強い人ほど任せられているから自分で決めなきゃと思いがちですが、大切なのは会社や上司求めていることを実施することです。
外部要因ではなく自身の中を見直す
上司とミスマッチを起こさない方法や、考え方について説明をしてきましたがいかがだったでしょうか?
評価してくれない上司に対して不満を持つのではなく、まずは自分自身のスタンスや行動でどうにか理解してもらえないか?なんて考えることが大切ということが伝われば幸いです。
あえて厳しいことを書きますが、役職者はそう簡単に辞めないですし、そう簡単に変わらないです。
そもそも管理職より一般社員が構成比率が多いというのもありますが、退職していくのはいつも末端の社員ばかりなんて会社も珍しくないでしょう。
これを考慮すると、相手を変えるより自分を変えた方が早いと言いきれます。
筆者自身の経験で週次報告や週次のMTGを必ず月曜日の12時までに実施をし、数値報告やタスクの実施状況、今週やるべきことを明確に上司に伝えたらミスマッチがなくなった成功体験を基にここまで記載させていただきました。
1人でも多くの人がこの記事をきっかけにミスマッチを無くし、仕事を全力で楽しめる状況になれば筆者冥利に尽きます。最後まで読んでいただきありがとうございました。