「今の会社でしか通用しないスキルなのでは?」「他の環境でも自分は通用するのだろうか?」
そんな不安を抱えながら過ごしていませんか?覚えるのに一苦労した業務でも、毎日同じよう繰り返しているとマンネリ化してしまい、ふと自分のスキルや能力は他の会社でしか通用するのだろうか?と不安な気持ちになることもわかります。
加えて、嫌味な上司からは「よそにいったら通用しない」なんて心ない言葉をかけられたときには自信をなくしてしまいますよね。
この記事では、その会社でしか通用しないスキルなんてない、変化に柔軟に対応できるメンタリティーがあればどこでも通用する。なんてこと書きつつ、あなたの不安を払拭していきます。
その会社でしか通用しないスキルは滅多にない
その会社でしか通用しないスキルというのはまずないと思ってください。
もちろん、会社によって環境や業務フローが異なるので、他の会社に行ったその日から100%そのまま問題なく働けるか?と言ったら難しいですが、スキルに対して自身が応用を加えることができれば他社でも通用すると考えています。
例えば、デザイナーがスポーツブランドやアパレルブランドのロゴデザインをしていた場合、ブランドごとにレギュレーションがあるとはいえ、そのデザイン能力自体は他のブランドでも活かせます。
自分自身がデザインができるというスキルを前面に出して、さまざまなレギュレーションに沿って何かを作ることができることがスキルであり、応用が利いているのでその会社でしか通用しないということはまずありません。
なぜ会社でしか通用しないと感じてしまうのか?
なぜその会社でしか通用しないスキルだと感じてしまうのか、その理由について説明します。
「他の会社に行っても通用しない」という他者評価
どこの環境にも心ない言葉をかけてくる人の1人や2人存在します。嫌味たらしく「他の環境では通用しない」なんてことを言ってくる人もいることでしょう。
ただ、同じ会社の人間に言われても気にすることはありません。それは他の会社の人ではないためです。
他者からの評価は大事ではあるのですが、内部の人間に外部では通用しないと言われてもいまいち説得力に欠けます。逆に外の人から見て「うちの会社なら通用しないよ」なんて言われる分には残酷ですが説得力はありますよね(ま、まずそんなことを言ってくる人はいないと思いますが…)。
このように同僚や上司の主観を鵜呑みにして悩む必要はないです。他の会社で通用するかどうかはやってみないとわからないですし、それは他の会社の人が判断するものですから、「何様か知らないが、お門違いな嫌味ばかり言ってくるな…」と右から左に聞き流しておきましょう。
業務の一部しか担当しないから
特に大企業では、業務が細かく分かれているため全体像が見えにくくなり、その結果「この会社でしか通用しないのではないか」という錯覚に陥りがちです。
しかし、業務の0〜100まである業務フローの全部を担当しているような人は滅多にいないです。0〜50に絞っても個人事業主や少数精鋭のスタートアップでもでもない限りまずないでしょう。
どこの会社に行っても業務フローや役割分担が存在するのが普通です。仮にその一部しか担当していなくても、その一部のスキルでも身に着けて扱う商品や相手が変わっても応用できるのであればどこでも通用するスキルなのです。
転職をしたら誰もが0からスタート
「この会社でしか通用しないスキルではないか」と不安に思うことがあるかもしれませんが、実際に他の会社で実力試しをすること(転職をする)を仮定した場合 “”誰もがゼロからスタートする”” ということは忘れてはいけません。
仮に転職をした時のことを考える
転職して最初からその会社に100%マッチすることは少ないと思います。もちろん、福利厚生が以前の会社より良かったり、人間関係が良かったりするなど業務以外の面ではあり得ます。
しかし、業務に関しては、最初から100%その会社にマッチしてあれもこれも以前の会社で身につけたことを全て使えるということは難しいと思います。どんな実力者であっても難しいと言いきれます。
そういうタイミングで、「前の会社でしかこのスキルは使えなかったのかな」とか、「自分は能力がない人間なのではないか?」という錯覚に陥りがちです。
ただ、未経験でもない限り、結局は新しい業務に馴染めていないだけなので問題ないと考えてください。あなたの実力がどうこうを判断するフェーズにもいないのです。少なくとも最初の3ヶ月くらいは馴染むことだけ意識をすればよいでしょう。
即戦力採用、すぐにエースなんてヘッドハンティングのCMやweb広告の謳い文句に惑わされてはいけません。あくまで、広告は企業やサービスのイメージ作り(ブランディング)ですから。
今の会社で身につけた能力やスキルや業務を無意識レベルで実施できるくらい慣れてしまったがゆえに不安に感じるだけなので、実力どうこうではなくて結局は環境への適用、慣れの問題が本質なんてこともあります。
常にどこでも通用する人間でいるために
市場評価を常に確認する
毎日同じことを繰り返していくことは重要ですが、それがゆえに今の不安に繋がっています。決していけないことではなく、繰り返しの毎日に市場評価を確認するいう少しのスパイスを加えてあげてください。
または視点を”毎日の業務”という見える範囲の内側ではなく、”市場評価”というまだ見えぬ外側に持っていくのです。
転職エージェントに登録をしてみる
転職活動と聞くと就活生の時のように色んな説明会に出向いて暇なくするイメージが強いかもしれませんが、転職エージェントに無料で登録をして求人を眺めるだけでOKです。
求人の求める人材像や応募に必須な経験や能力を見ていくと、以外に自分がやっている仕事や求められている人材像にマッチする会社が多いことを確認できます。
リクルートエージェントであれば、自分が希望する業種業態の求人が1日に何十社レベルで増えていくので、数の理論で自分の身につけてきた能力を必要としている企業がないなんてことはまずないです。※もちろん全くの未経験業務などは除く
少しでも気になれば応募をしてもいいですし、1人1人にコンサルタントがつくので面談で「自分のスキルセットは通用するか?」などぶっちゃけて聞いてもいいでしょう。リクルートエージェントであればお金がかかることもないので安心です。
あとは、興味がある職種を見ていく中で「このスキルよく書いてあるな〜」なんてスキルがあれば、身につけることで一気に業界での市場価値を高めるチャンスにもなるので視点でも活用をすると良いでしょう。
今の環境で市場評価を高める
市場価値を確かめることも大事ですが、今の環境で市場価値を高めることも重要です。
今の会社で昇格を目指す、1つでもスキルを得られるよう立候補して新しいプロジェクトに携わるななど、今ある環境で市場価値を高める努力をするのです。
転職市場では、新卒からずっと同じ役職でいた人よりも、上の役職についていた方が年収が上がりやすいですし、マネジメント経験、プロジェクトを率いた経験のありなしは市場価値に直結します。
知っているで満足しない
何事も「知っている」「やっている」「できている」という状態を、「知っている」だけで終わらせないことが大切です。
- 知っている=自己評価
- やっている=他者評価
- できている=他者評価
になるので、あなたが「やっている」と自分で評価をしていても、「やっている」は他者が判断することですし、やったことに対して「できている」と評価を下すのも他者です。
自分が身につけたつもりでも他者に評価されないことには、できていることにはならないことが多いのが現実です。
そのため、「月の売上を200万から400万にしました」「5人のチームを組んで、プロジェクトリーダーとして〇〇という業務を遂行しました」など他者から評価されるよう具体的な経験値を積んでは話せる状態になっておくことが重要です。
マネジメントに詳しい(知っているだけの状態)と自称しても、具体的な経験や成果がなければ評価されにくいものです。
変化に柔軟に対応するメンタルを持つこと
どの会社でも、どの業界でも通用する重要なスキルは変化に柔軟に対応することです。転職をしたり、部署が変わったりすると誰もがゼロからのスタートとなります。
そう考えると、身につけてない能力があっても身につければいいだけなので、今までやってきた経験や能力があるなしに極端にこだわる必要はないのです。やるのは変化に柔軟に対応することのみです。
こうやっていくと、最初は今までの経験や能力が使えないような業務でも、ビジネスですからどこかで繋がったり、繰り返しこういった成長をすることで取得スピードが早くなったりと積み重ねっていくものです。
その暁にはマルチにいろんなことができる「どこの会社に入っても通用する人」になることでしょう。
このように変化に柔軟に対応できるメンタリティや行動力があれば、どこでも通用する人間になれます。
まとめ
この会社でしか通用しないスキルは意外とない、転職したら誰もが0からのスタートで結局は慣れの問題。なんてことを説明していきましたがいかがだったでしょうか?
人はコンフォートゾーンという快適な環境を求めるものですが、快適であればあるほど、「このままで良いのか?」「快適なものが崩れたらどうする?」なんて段々不安になっていく生き物です。
今回も今の会社でしか使えないスキルなのでは?という不安も似たような性質で、誰もが直面する壁でしょう。
記事でも書いていきましたが変化にさえ柔軟に対応できれば、あなたはどこでも力を発揮して働けます。
この記事に訪れてきてくれたよう、そもそも疑問を持って調べたり、行動をしたりすることで素晴らしいことなので、そんなあなたに1つでもこの記事で書いてきたことが役立てば筆者冥利に尽きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。