- 100%上司から信用をされることはまずないと思った方がいい
- みんな信用されている職場より、少数しか信用されてない方が信用の価値が高い
- 信用はしてもらうものではなく、自分から掴みにいくもの
- 週次報告を毎週したり、悪いことがあれば隠さずいうことで信用は得られる可能性は高い
- 否定的なフィードバックがあって信用されてないと感じても、ほっとかれるよりはマシ
「上司に信用をされていないのではないか?」「もっと信用をして仕事を任せてほしい」「社員みんなを信用してくれるような環境で働きたい」
こんな思いで毎日仕事をしていませんか?信用をされていないと、ちゃんと仕事をしていてもどこか疑われているような感覚に陥り気が気でないですよね。筆者も上司から信頼を得る方法については頭を悩ませた経験があります。
結論から言いますが、信用はして欲しいと願うものではなく、獲得するものです。なのでこちらから週次報告を細かくするなどアクションを起こす必要があります。
そして、経営幹部でもない限り、立場や視点が違いますから100%の信用の獲得は難しいということを理解しておくことも大事です。
今日はそんな信用について詳しく書いていきますので、最後まで読んでいただければ幸いです。
100%の信用はまずあり得ないと思って方が良い
100%の信用を得ることはまず難しいという話をしていきます。
上司と一般社員では求められる成果が違うため
一つ目の理由は、幹部陣と一般社員では立場が異なるためです。幹部と社員という役職が分かれており、上司と部下という役割や役職が異なるだけに思いがちですが、求められる結果も全く違いますのでこれは理解しなくてはなりません。
幹部に関しては、数字を求められることが多く、給料の査定などは完全に会社の売り上げに依存しています。特に幹部の中でも役割が高くなれば高くなるほど、与えられる役割は現場の社員レベルでは理解できないほど高度です。
例えば社長であれば、会社の社員の評価やお客さんの評価ではなく、完全に市場の評価になります。市場の評価というのは、上場企業であれば株価であり、会社全体の売り上げや利益が基準になります。
個人の評価やチームの評価とは異なるベクトルであり、本当に社員レベルでは理解できないくらい評価基準も異なります。個人やチームの目標が良くても会社の評価が芳しくないケースも存在するでしょう。
信用のし過ぎは上司の怠慢のケースも…
信用する会社というのは最初は社員にとっては気持ちが良いかもしれませんが、それは、ある意味上司の怠慢の可能性もあります。人を疑ったり、提案の内容を否定することは非常にエネルギーを要します。
自分自身に当てはめて考えてください。人を褒めることよりも、相手に嫌われるようなこと、これは嫌がらせではなく、相手のミスを指摘したり、もっと良い方法を提案したりすることは、事実に基づいた指摘であり、場合によっては困難なことだと思います。
それは誰もが他人に「この人は優しい」とか「この人はいい人だ」と思われたいという承認欲求があるからです。
そんな中、100%信用されて何でもかんでもOKというような環境よりも、現実的な方が良いと考えるべきです。
そして、役割が役割であり、求められる成果が異なるので、100%信用されることはまずあり得ないということを前提条件として理解しましょう。
信用を得ている人が少数の方が信用の価値は高まる
信用されている人が少数の方が信用の価値は上がります。
信用されていない段階では、信用されていないということに対して非常に不満を感じるでしょう。ただ、信用された後のことも少し考えると、誰でも彼でも信用されるような環境や組織だった場合、信用の価値は非常に低くなります。
100人中100人が全員信用されているよりも、100人中5人しか信用されてない集団において、その5人の価値は高いですよね。
信用してはいけないとは言いませんが、やはり仕事というのは競争ですから、他社や海外との戦いで勝っていかなければなりません。
その上で信用して任せてもらって、好き勝手に社員が行動する環境というのもなかなか成果には直結しないですから、信用されている人は全員ではなく少数であるべきなのです。
自分自身も信用をされ始めたら、価値が高まったり、評価が上がったり、裁量も増えやすいというメリットがありますから、この信用の価値という点は認識をしておくと良いでしょう。
信用を得る方法
次に信用を得る方法っていうのを話していきます。まず、なぜ信用されていないかということを考えましょう。これは相手が信用をしてくれないという見方もあるんですけど、自分自身に信用されないような行動が少しでもあるんじゃないか?っていう自分自身に対して、まずベクトルを向けることが大切です。
信用されない何かマイナスの行動をしているとかではなく、何か信用されるためのプラスを積み上げられてはいない可能性があることを自覚してください。もう信用を得たいなら、疑われる前にやってしまうことが大事。そして信用はされるものではなくて、させるものくらいの認識で、こちらからバンバン攻めていくことが大事になります。
週次報告を必ず上司にする
その上で最初に述べたいのは、週次報告です。
- 現在の数値(売り上げや獲得件数など)
- 数値に対する課題(不足事項)
- 今週実施するタスク(今週も目標を達成させるタスク)
これらを上司に毎週報告するようにしてください。毎週月曜日の午前中に週次報告を提出することをお勧めします。
午前中に週次報告を提出し、自分の目標に対して達成していない数字があれば、今週その達成していない分の数字をどう埋めるか?というタスクを自分で考え記載しましょう。
逆に、目標を達成している週であれば、先週うまく行った施策を横展開して、今週も必ず達成させるためのタスクを記載して提出することが大切です。決して達成をしているからと言って厳かになってはいけません。
週次報告のタスクは経過報告にも使える
信用されていない理由として、「本当に毎週タスクを実施しているのか?」「サボっているのではないか?」とアウトプットやコミュニケーション不足で疑われがちなことが多々あります。
心外かもしれませんが、上司にも上司の仕事があるため、100%あなたの仕事状況まで把握していないので致し方ありません。
なので、
「あれをやった?」「これをやった?」
と疑問形で問われるケースが日常であると思いますが、聞かれる前に
「先週の数値実績からここが悪かったため、これを行い、次の週には必ず達成する」
というタスクを自分から提出する必要があります。
月曜日に自分で掲げたタスクの進行状況を、水曜日に「終わりました」、木曜日に「終わりました」、金曜日に「終わりました」と都度完了の報告をすることで「あれやった?」と逐一突かれることもなくなります。
とにかく「この人は言わなくてもやる人だ」と思わせる行動を自らから取ることが大切です。
週次報告が存在しない会社であれば、これを実施するだけでも他の社員と大きく差をつけることができますので、ぜひ明日からでも実施をしましょう。
下記の記事では実際の報告のフォーマットも記載していますのでぜひ参考にしてください。
悪いことがあれば隠さず正直に言う
悪いことがあればすぐに報告をしてください。悪いことを報告することは非常に勇気がいるもので、怒られるのではないか?評価が下がるのではないかと?と思いがちですが、悪いことが起こる前兆や悪いことが起きたときに早い段階でどう対処するかが重要になってきます。
その瞬間は怒られても、取り返しがつかない事態にも発展するレベルになるよりは幾分マシです。挑戦すればするほどミスなんて絶対におこりますし、会社全体を見渡せば気づかないような小さなミスなんて日常茶飯事でしょう。
嘘をつくのが上手い人よりも、何か問題が起こった時に「失敗をしてしまった」と正直で誠実失敗したと言える人の方が、信用を得やすいです。
ほっとかれて空気になるよりは全然マシ
「放置されるよりは全然いい」という話をします。ここまで信用について話をしていきましたが、人間は承認欲求があるので、やっぱり信用されたいという気持ちは誰にだってあることでしょう。
ただ、信用されていないと感じている背景には、上司から否定的なフィードバックがあると思いますが、これは放置されるよりは全然マシなことです。信用されていてもされていなくても、何も言われないことは本当に辛いです。
今のあなたの現状として、「毎日何かしら言われて辛い」「もっと任せてほしい」「自由に働きたい」という気持ちがあるかもしれませんが、何も言われなかったことを想像してみてください。
会社員というのは、毎月の給料は変わらないし、自分が実施したことが成果として会社に貢献しているか否か?ということは、社員複数人のベンチャー企業でもない限りまず見えません。
そのため、例え否定的なフィードバックだとしても、しっかりあなたの仕事ぶりを見て評価してくれる人が近くにいることはすごく大切なことなのです。何にも言われなければ、ただの空気で終わってしまいますから…。
信用するかしないかは評価者が決めること
信用についてここまで書いていきましたがいかがだったでしょうか?
信用をされたい気持ちはわかりますが、信用されるかされないかは評価者が決めることで、自分自身がどれだけの情熱を持って何をやったか?なんてことは残念ながらあんまり関係がないことを認識していただければ嬉しいです。
「頑張っているから信用してくれ!」ではなく、
- 週次報告を欠かさず実施をする
- 悪いことが起きたら隠さずすぐ報告をする
- 経過報告も忘れず実施をする
こう言ったスキルがなくとも誰でもできるようなことを徹底的に行う必要があります。その先に信用というものがあると理解するといいでしょう。
筆者も会社の身で、普段からこの信用問題に関しては頭を悩ませることはあることもあり、少々厳しい言葉を並べる記事になってしまい恐縮です。
ただ、この記事を見てくれた1人でも多くの方が、””信用は自分で掴むもの””という事実を理解して、行動に移してくれれば筆者冥利に尽きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!