- 職場の雰囲気が悪い根本原因は売上課題からくる人間関係の悪化
- 売上課題からくる人間関係の悪化の場合は、自分の役割を明確にしてもらい改善に向けた努力はするべき
- 会社の大きな方針転換など、待遇に関しては自分の努力でどうにもできないこともある
- どうしても悪い雰囲気を改善できないと思ったら在職中に転職活動をするべき
「会社の雰囲気が悪くて毎日会社に行くのが憂鬱」「会社がどんよりしていてやる気が出ない」
この記事を訪れてくれた方はこんな毎日を過ごしていませんか?当たり前ですが、雰囲気が悪い環境にいるとこっちまで気分が落ちてしまい楽しくないですよね…。
結論から言うと、雰囲気を変えるために努力がすることが大切ですが、努力をすることで変えられないこともたくさんあるので諦めることも大事です。
この記事では、実際に会社が急に買収されたり、売り上げが半分になり職場の雰囲気が崩壊レベルに悪くなったことを経験した筆者が、雰囲気の悪い職場についての向き合い方について触れていきます。
実体験も交えて説明をしていくので最後まで読んでいただければ幸いです。
職場の雰囲気が悪い根本原因を突き止める
まず、職場の雰囲気が悪い根本的な原因を突き止めましょう。
おそらく、怖い上司がいる、嫌いな人がいるといった理由から職場の雰囲気が悪くなっていると感じている人は多いと思います。しかし、もっと根本的な理由は何なのでしょうか?
以下では職場の悪い雰囲気を作る代表的な根本原因を四つ紹介しますので、あなたの場合はどれに当てはまるかを一つ選んで読み進めていただければと思います。
会社の業績悪化による人間関係の悪化
その名の通り会社の売り上げが悪い、増収していても利益が減ってしまっているといった状況です。元を辿ればここが原因の企業がほとんどだと思います。
「売り上げは全てを癒やす」という言葉があるように、売上利益が増えて成長している会社の場合、ハードワークや人間関係の問題がそう大きくならないことが多いです。
これは、成果が数値として現れるため会社や個人の成長が明確に感じられるからです。。
逆に、売上や利益が落ちている会社の場合は、本来見過ごされていたようなトラブルが大事になりがちです。
これは社員は頑張っているつもりでも頑張りが反映されないようなことが起こり、会社としても個人としても成長を感じられず疑心暗鬼が生ずるためです。
この記事を書いている筆者の会社でも、15年間ずっと増収増益の成長していた企業だったにも関わらず急に50%近く売上が落ちるなんてことがありました。
このタイミングで「あの人は働いていない」などなど、社内で同僚への風当たりが強くなる社員がちらほら現れはじめ、派閥ができたり雰囲気が悪くなり1年半以上毎月退職者が止まらないなんて経験をしました。
制度や給与といった待遇への不満
次に、個人の待遇への不満があります。現代では賃上げや、人手不足により福利厚生の充実を大々的に謳う企業も増えています。
しかし自社が増収しているにも関わらず給料が上がらない、福利厚生が充実していないと感じている人がほとんどでしょう。
特にボーナス時期になると、”夏のボーナスの平均”なんてニュースが出てきて、世間と自分との違和感が顕著に現れやすく不満が出やすくなります。
会社の業績、人間関係、会社の待遇、あなたの職場の雰囲気を悪化させる主な原因はどれだったでしょうか?今どの点に不満を感じているのかを明確にすることから始めましょう。
解決できそうな問題なら努力はする
職場の雰囲気が悪いという問題を、努力でどうにか解決することが可能かを見極めてください。
せっかく頑張って入った会社ですから、基本的にはその環境で頑張るのがベストです。転職することが悪いことだとは思いませんが、嫌なことがある度に転職をしていたらキリがないですから…。
ただ、自分の力ではどうしても解決できない問題というのも存在するので、実体験も交えて説明をしていきます。
売上課題なら解決の努力はできる
会社の業績の悪化であれば、誰しも改善のために努力はできます。なので、「もっとこうやった方が絶対にいい!」なんてことが現場感であれば、立場に関わらず積極的に提案して動くべきです。
仮にあなたの努力も実らず転職をすることになっても、悪い状況を打破した実績や、悪い状況の中でどのようなことをしてきたか?努という経験そのものが評価されるので、どちらに転んでもあなたにとってマイナスなことは絶対にないと断言できるためです。
人間関係は求められる役割の徹底をする
続いて人間関係の悪化に関してですが、正直どの環境に行っても自分と合う人ばかりではありません。特に会社の待遇には不満はないけれど、人に対して不満があるから辞めたいなんてパターンは本当にもったいないです。※パワハラやセクハラが原因の場合は別の話しになります。
合わないというケースの多くは、
- 相手の考えがわからない
- 自分にだけ厳しく接される
- 評価されているのかわからない
なんてことが理由で現場で多く起こります。自分の足を明らかに引っ張ってくるような人を除いては、会社の業績に対して必死であるがゆえに厳しくしている人な可能性もあります。少しでもそのような心意気を感じる相手に対してなら自分自身の努力で関係を改善できるでしょう。
自分の役割を確認する
関係の改善には、まず初めに自分に期待されている役割を確認することをしましょう。今のすれ違いが起きている主な原因は、”上司があなたに求めていること”と”あなたが頑張っていること”が一致していないからです。
仕事とは評価者に求められる役割を果たすことです。人間関係のすれ違いやトラブルの多くは、たくさんの同僚の評価を求めたり周囲の目を気にすることによって生じます。そのため、評価者の求めることに特化し、その評価者だけに評価されれば良いという心を持ちましょう。
それ以外のことを過度に気にし始めると、お客さん、同僚、取引先、同年代の友達と、比べ始めたら終わりがありませんから。
この努力は具体的な行動が重要です。周囲がしなくても、毎週月曜日の午前中に先週の実績を上司に報告し、不足があればその週にどのような取り組みをするかを報告するなど、積極的なコミュニケーションを取ることが重要です。
上司への報告の実例
〇〇(上司名)さんへ
お疲れ様です。
クラウドファンディングのプロジェクトに関して。
以下の目標設定をしますので認識相違ないかご確認をお願いいたします。
◆KGI(目標金額)
300万
◆KPI ※11月10日〜12月10日の期間中
11月10日:30万
11月17日:150万
11月24日:200万
12月1日:230万
12月8日:250万
◆KSF(重要な成功要素)
1)当日参加するインフルエンサーの確保
2)協賛会社の確保
◆補足
KPIは初日、初速と最後の1週間は話題に上がりやすいので目標をあえて高めに設定をしています。
承認いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
もし取り組みについて上司が求めていることとズレがあれば、都度フィードバックを求めるやり取りをしていけば良いです。これによって、上司が求めていることとあなたがやっていることのズレが確実になくなります。
そのタスクに集中して取り組み完了させるのがあなたの役割です。これを繰り返すことで、やることが明確になり周囲の声や顔色が気にならなくなり人間関係が良好になるという好循環が生まれます。
自分の役割を明確にしようという話しは以下の記事でも詳しく記載しているので、ぜひご覧ください。
解決できないこともある(筆者の経験談)
正直努力で解決できないこともあります。例えば会社の方針転換、働き方や福利厚生などの根本から変わる場合などです。
人事や上司に不平不満を伝えることは可能ですが、人事の制度や給与の変更は少し不満があったくらいで簡単に変えられないものです。会社の方針転換などもそうでしょう。
この場合は、自分が求める職場環境を探すことを考えなければなりません
どうしても解決できなかった筆者の実例
ここからは会社が最悪な雰囲気になり、どう足掻いても解決ができなかった筆者の体験談です。
会社が急に買収され資本が100%変更されたことがありました。「明日から社長が変わります」と急にアナウンスがあり社内が混乱する中、次の日から知らない人が来て、現場のトップになる人も新社長が連れてきた業界未経験の知らない人が就任するという…。
全く違う業界の人が会社の経験や現場の決定権を持ったことにより、仕事の進め方や手法が180度変わり、結果として業績が昨年の対比で半分に落ち込む時期がありました。
売り上げは全てを癒やすとは逆の状況が会社内で起こり、方針変更後は人のトラブルが増えたり、経営陣に対する不満が多くなり退職者が続出します。約100人の中小企業で、15ヶ月連続で毎月複数人が辞めるという時点に発展したので現場は常に引き継ぎに追われるし成果は上がらないし本当に最悪な雰囲気でした。
自分を棚に上げて諦めるようなことを言うのも恐縮ですが、このようなケースでは会社の資本を買い戻すなど自分自身でできることはありませんし、会社全体の方針変更も防げません。そのためどんなに頑張っても変えられない事態と判断しました。
環境を変える努力をすること
どんな環境でも努力することは大切ですが、それを理解した上で自分が社長でもない限り変えられないことがあるというのは忘れないでください。
逃げでもなんでもありませんから、自分で環境を変える行動を今すぐ起こしましょう。
職場の雰囲気を改善できるか?無理なのか?
ここまで職場の雰囲気が悪いと感じるみなさんへ向けて、
- 根本原因を突き止めよう
- 売上の問題なら解決の努力をしよう
- 社長でもない限り解決できないことは諦めることも大事
なんて話しをしてきましたがいかがだったでしょうか?
雰囲気が悪いというのは個人差がある定量的な部分でもあるので、この記事を見た1人でも多くの方が「雰囲気をよくしよう」「改善は難しそうだから転職活動をしよう」などなど、ポジティブな気持ちになっていただければ筆者冥利に尽きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。