- 若くして出世するには「正しさ」より「担ぎやすさ」が重要である
- 完璧すぎる人や正論ばかり言う人は、年上から見ると面白くないと思われがち
- 「この人なら自分の意見が通りそう」という期待感を持たせる余白が大事
- 担ぎやすさとは、人の話を聞ける力と前に出て話せる力の両立である
- 大企業ほど民意が尊重されて出世が決まるため、担ぎやすさが武器になる
「若いのに仕事ができるのに、なかなか評価されない…」「上の年齢の人ばかりで、自分の意見が通らない…」
こんな悩みを抱えながら日々奮闘していませんか?特に大企業や年功序列の強い組織では、どんなに成果を出しても、年齢の壁に阻まれてしまうことがありますよね。
しかし、筆者が32歳で大手ベンチャーの役職者になれたのは、ある重要な要素に気づいたからです。それは「担ぎやすさ」という視点。
正論を振りかざすだけでは、年上の方々からすれば「生意気な若造」と映ってしまうこともあります。一方で、適度な余白を持ち、周囲から「この人なら応援したい」と思われる人は、驚くほどスムーズに出世していくのです。
この記事では、筆者自身の経験をもとに、若くして出世するために必要な「担ぎやすさ」の本質について徹底解説します。「なるほど、こういう視点があったのか!」と目から鱗が落ちる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!
若手が出世するのは想像以上に難しい現実
ベンチャー企業であれば、年齢に関係なく実力主義で評価される土台が整っています。しかし、大企業や伝統的な組織では話が別です。
上のポジションが詰まっていたり、年功序列の文化が根強く残っていたりする環境では、若い人の昇進・昇格は想像以上にハードルが高いのが現実です。
「仕事で成果を出しているのに評価されない」 「年上の先輩より結果を出しているはずなのに…」
こんなモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか?
実は、この状況を打破するカギは、あなたが思っている以上にシンプルなところにあります。それが「担ぎやすさ」なのです。
正しさより「担ぎやすさ」が出世を決める
ここで厳しい現実をお伝えします。
どんなに仕事ができても、どんなに正論を言っても、それだけでは出世できません。
特に、自分より年上の方々が多い環境では、若手が完璧すぎたり、正論ばかり振りかざしたりすると、相手からすれば面白くないことが多いのです。
「なんだこの若造、何言ってんだ」 「生意気だな」
こう思われてしまったら、どんなに優秀でも出世の道は遠のきます。
もちろん、意見を言うことは大切です。「こうあるべき」という提案は、組織にとって価値があります。
しかし、それと同じくらい、いや、それ以上に大切なのが**「余白」**を持つことなのです。
「担ぎやすさ」とは何か?
では、担ぎやすさとは具体的に何を指すのでしょうか?
それは、周囲の人々に以下のような期待感を抱かせる力です:
- 「この人なら、自分が力を貸せる余地がある」
- 「この人だったら、自分の意見が通りやすくなるかも」
- 「この人を前に出せば、いい感じに話をまとめてくれる」
- 「この人に仕事を任せやすい」
つまり、完璧すぎず、かといって頼りなさすぎず、ちょうど良い余白がある人が担ぎやすいのです。
小泉進次郎に学ぶ「担ぎやすさ」の威力
ここで、少し政治的な例を出して恐縮ですが、非常にわかりやすい事例があります。
それは小泉進次郎氏です。
彼は確かに人気があり、ビジュアルも良く、小泉純一郎元総理の息子という背景もあります。しかし、残した実績や発言内容を冷静に見ると「本当に総理にふさわしいのか?」という批判も少なくありません。
世間の声を見れば、批判の方が大きいかもしれません。
それなのに、なぜ首相指名選挙では常に上位に来るのでしょうか?
答えは明確です。党内の議員たちから見て「担ぎやすい」からです。
- 親しみやすい人柄
- 少しおとぼけている部分がある
- 「この人なら、自分の意見も通りやすいかも」という期待感
- 前に出て、国民向けにいい感じに話してくれる
こうした要素が、党内での支持につながっているのです。
「担ぎやすさ」は「媚び」ではない
ここまで読んで、「なんだ、結局は周りに媚びろってこと?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、それは大きな誤解です。
担ぎやすさとは、決して媚びることではありません。むしろ、本質的な能力の証明なのです。
担ぎやすい人が持つ本質的な能力
「自分の意見が通りやすそう」と思われる=人の話をしっかり聞ける人
上司や先輩の話に耳を傾け、相手の意見を尊重できる人だからこそ、「この人なら話を聞いてくれる」と思われるのです。
「前に出ていい感じに話してくれる」=自分の言葉で話せる人
他人の受け売りではなく、自分の言葉で物事を伝えられる。そして、周囲への配慮も忘れない。だからこそ、任せられるのです。
一方で、どんなに成果を出している人でも、人の話を全く聞かなかったらどうでしょう?
上の人からすれば「こいつは全然、上への尊敬がない。話を聞いてくれない」と感じてしまいます。そんな人を担ぎたいとは思いませんよね。「こいつみたいなやつが上に行ったら疲れる…」と思われて終わりです。
話しやすさと後輩感のバランス
担ぎやすさを実現するには、話しやすさと適度な後輩感のバランスが重要です。
ネガティブに捉えれば「ちょっとなめられているくらいがいい」とも言えるかもしれません。
しかし、これは戦略的な選択です。
完璧で隙のない若手より、少し頼りなさそうだけど一生懸命な若手の方が、年上の方々は応援したくなるものです。そして、その「応援したい」という気持ちが、あなたを上へと押し上げる力になるのです。
筆者の経験:担ぎやすさで役職者へ
筆者自身、この「担ぎやすさ」を意識して働いてきました。
私はアウトプットが好きで、記事を書いたり、人前で話したりすることを得意としています。
そのため、ミーティングに出たら必ず何か発言するようにしています。
「ミーティングに出た以上、ただ座っているだけでは価値がない」
これが私の信念です。だから、わからないなりにも必ず話すようにしているのです。
すると、周囲からは次のように思われます:
「こいつに任せれば、なんとなく形にしてくれるな」 「発言してくれるから、会議が進むな」
もちろん、話すだけでなく人の話もしっかり聞くようにしています。
正直、少しなめられている部分もあるかもしれません。でも、それでいいのです。
なぜなら、一度上に行ってしまえば、こちらのものだからです。
例えば部長になってしまえば「これは部長指示です」「経営方針としてこうなっています」と言えば、それで物事が進むのです。
大企業ほど「民意」が出世を左右する
特に大きな企業では、民意が尊重されて出世が決まるケースが多いと感じています。
- 周囲からの評価
- 上司からの推薦
- 同僚からの支持
こうした要素が複雑に絡み合って、昇進・昇格が決まるのです。
「社内政治」という言葉は好きではありませんが、ある程度の民意がないと上に行けない環境が存在するのは事実です。
だからこそ、担ぎやすさを意識して仕事をすることが、若くして出世するための近道になるのです。
担ぎやすさを身につける具体的な方法
では、具体的にどうすれば担ぎやすい人材になれるのでしょうか?
1. 人の話を最後まで聞く
どんなに忙しくても、上司や先輩の話は最後まで聞きましょう。途中で遮ったり、自分の意見をすぐに挟んだりしないことが大切です。
2. 適度に自分の意見を言う
かといって、何も言わないのもNGです。「こう思います」「こういう視点もあるかもしれません」と、自分なりの考えを伝えましょう。
3. 完璧を目指しすぎない
完璧すぎる人は、逆に任せにくくなります。「ここは詳しくないので教えてください」という姿勢も大切です。
4. 前に出る勇気を持つ
プレゼンや会議での発言など、前に出る機会を積極的に作りましょう。「この人に任せれば大丈夫」という信頼を積み重ねることが重要です。
5. 周囲への感謝を忘れない
「ありがとうございます」「助かります」という言葉を惜しまないこと。謙虚さは、担ぎやすさの重要な要素です。
まとめ:担ぎやすさは最強の出世戦略
若くして出世したいなら、正しさだけでは不十分です。
周囲の人々が「この人を応援したい」「この人なら任せられる」と思える担ぎやすさこそが、最強の出世戦略なのです。
完璧主義を捨て、適度な余白を持つ。 人の話をしっかり聞き、自分の言葉で語る。 前に出る勇気を持ち、周囲への感謝を忘れない。
これらを意識して働くだけで、あなたの評価は確実に変わります。
特に、年上の方々が多い環境では、この「担ぎやすさ」が圧倒的な武器になるはずです。
この記事を読んだ1人でも多くの方が、若くして出世するためのヒントを得て、キャリアの悩みが1つでも減れば筆者冥利に尽きます。
向上心のあるあなたなら、きっとこの「担ぎやすさ」という視点を活かして、理想のキャリアを実現できるはずです。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!
