- コミュニケーションは会話だけではなく、チャットツールの連絡だったり、聞き上手な人も含まれる
- 仕事は、個人の成長によって会社が成長するという、個人の成長≒会社の成長なので、本質的には会話が得意か有無かは関係ない
- 挨拶や話しかける際の相手の時間へのリスペクトだけは徹底的にすべき。コミュニケーションが苦手とか関係
- 内向的で内気だからこそ成功した人もたくさんいる。苦手を認識していることが長所だから心配する必要ない。大丈夫
「職場でのコミュニケーションが苦手」「なかなか話しかけられず不安になることが多い」
こんな悩みを持っていませんか?周囲は楽しそうに話しているのに、自分は会話がすごく苦手で置いてかれているような気持ちになるとすごく落ち込みますよね。
ただ、結論から言ってしまうと、別に話し上手だけがコミュニケーション王ではない。聞き手や社内チャットで連絡が取れれば十分コミュニケーションが出来ているから安心して!ということです。
コミュニーションは話しがうまい人が思い浮かびがちですが、これは聞き手がいて初めて成り立つことです。連絡だって相手に伝わりさえすれば十分コミュニケーションとして整理がしています。そう考えると以外に苦手意識があるだけで、出来ていることだってたくさんあるのです。
今日はコミュニケーションが苦手という意識がある人に向けて、少しでも心が軽くなるような内容をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
コミュニケーションを取るのが仕事ではない
「コミュニケーションを取るのが仕事ではない」
このテーマについて説明していきます。まず大前提として申し上げておきたいのは、これは「営業なのにお客さんとコミュニケーションが取れないから営業できません」とか「苦手だから同僚とも話す必要がない」といった極端な考えを推奨するものではないということです。あくまでも、群れる必要はないし、特別仲の良い人を作る必要はないという話です。
仕事とは何か?
コミュニケーションを取るのが仕事ではないという点について仕事とは何かを考えてみましょう。仕事とは成果を出すこと、結果を出すこと、そして個人の成長イコール会社の成長です。個人が成長すれば会社も成長しますし、会社が成長していけば逆に個人もやることが広がったり、社員が増えて経験が増えて成長していくのです。会社も個人もこの成長によって成り立っているのです。
昨今、フラットな環境づくりや「社員は家族」という考えのもと、部活制度などの取り組みを行う企業が増えていますが、それに対して「だから何?」と思っても構いません。もちろん、仲のいい人が会社にいた方が、仕事がやりやすかったり話しやすかったりするかもしれません。ただし、それは仕事(会社や個人の成長)とは別の話です。
あなたにどんな趣味があろうと、休みの日に何をしていようと、それは会社に関係ありません。自分が野球好きで、周りがサッカーファンばかりだったとしても、野球が好きなことは何も悪いことではありません。それと同じように、誰と仲良くするか?会社に仲のいい人がいるかいないか?は、完全に個人の自由なのです。
コミュニケーションだけが会話ではない
コミュニケーションが苦手な人が陥りやすい勘違いについて、コミュニケーションは会話だけではないという点から説明していきましょう。
1. チャットツールも十分コミュニケーション
コミュニケーションに苦手意識がある人は、会社の中で仲がいい人がいないとか、会話をすることが得意ではないという人が多いものです。しかし、そもそもコミュニケーションとは、仲のいい人がいることや会話が得意であることとは異なります。
現在はリモートワークが主流となり、Webミーティングは行うものの、実際に会ったことのない人達も多く存在しています。基本的なやり取りはチャットツールで行う人も増えていますが、そうした人たちが皆コミュニケーションを苦手としているわけではありません。
会議においても、常に一対一で話し続けているわけではなく、複数人が参加して自分の出番で話すという形が基本となっています。つまり、話すのが上手いことイコールコミュニケーション能力が高いという考え方は誤解なのです。
仕事を一人で推し進めていくことはなかなか難しく、コミュニケーションツールを使って進めることが多いでしょう。それで用が足りているなら、十分コミュニケーションは成立しており苦手意識を持つ必要はありません。
むしろ、コミュニケーションツールを使ってもコミュニケーションが取れない場合は、コミュニケーションが苦手というよりも、連絡の仕方に問題があるかもしれません。
例えば、連絡はしているのに相手に意図が伝わらないのであれば、
- 結論から伝えられているか?
- 経緯の説明ができているか?
- 連絡する時間帯への配慮ができているか?
- レスが遅くなっていないか?
を見直す必要があるでしょう。
例として、18時までの業務の会社で、重要なタスクを17時半に連絡するようなケースでは、即座の返信は期待できないですし、退社直前の連絡ほど煙たがれるものはありません。
2. 聞き上手は会話上手
自分が会話で話し上手である必要はありません。むしろ聞き上手でも十分なのです。
自分から発信することだけがコミュニケーションだと思いがちですが、コミュニケーションには発信する人、受け取る人、それを受け取って返す人、会話を進行する人など、様々な役割があるのです。
同窓会を例にだすと、同窓会を企画する人がいて、会計を率先して担当する人がいて、その場を盛り上げる人がいます。この盛り上げ役ももちろん重要ですが、それに応えて盛り上がる人がいるからこそ、盛り上げる側の役割も成立するのです。
仕事の場で直接の会話は苦手でも、
議事録をまとめることが得意な人や、連絡する際に結論から伝え、経緯や背景、意図をしっかりと説明できる人もいます。これもまた重要なコミュニケーション能力の一つと言えるでしょう。
自分がどんな役割に向いているのか?聞き手に徹することが得意なのか?議事録など場をまとめることが得意なのか?コミュニケーションには実に様々な役割があり、自分の得意分野をまだ発見できていないだけかもしれません。
このように、コミュニケーションは決して会話能力だけを指すものではありません。苦手意識のある人は、この点を改めて理解し直してみることをお勧めします。これだけはやっておけ
「これだけはやっておけ」
会話が苦手でも、これだけは自分からやっておけ!絶対に!なんてことを紹介していきます。
1.挨拶は絶対にする
まずは挨拶です。挨拶だけは絶対にしてください。これは別にコミュニケーションが得意とか不得意とかの問題ではありません。必ず朝、会社に出社したら「おはようございます」と言う、帰るときは「お疲れ様です」と言う、これは当たり前のことです。
すれ違うときや職場での「お疲れ様です」、また話しかけるとき機会があれば「今話しかけても大丈夫ですか?」「30秒ぐらいなんですけど、ちょっと今大丈夫ですか」といった気遣いも大切です。
相手の時間に対するリスペクトは非常に重要で、急に話しかけてくる人というのは、全然関係ないことを突然「これって何ですか」などと質問をします。こゆ人は積極性も相まってコミュニケーションが得意に見られがちですが、そうではありません。相手への気遣いがないためです。
相手も仕事をしているし、もしかしたら大切な業務をこなしているかもしれない中、何のリスペクトもなく話しかけるというのは、むしろコミュニケーションができていないと思います。
それに比べて「今お時間いいですか?」といった気遣いがあるだけで、そちらの方がコミュニケーションとしては成り立っていると言えるでしょう。
2.結論から話す
次に、結論から話すということです。前の話にも繋がりますが、コミュニケーションが取れない人の特徴の一つに、「何を言っているかわからない」ということが多いです。これは苦手意識が高いがゆえに、いろいろ話して伝えたい気持ちはわかるのですが、結局まとまっていないと伝わりません。また、たくさん話したからといって伝わるものではありません。
話せば話すほど言い訳に聞こえてしまったり、相手もコミュニケーションに乗り気じゃなくなったりします。とにかく結論から話してください。
何か失敗したとしても「〇〇という業務をミスしてしまいました。申し訳ありません」、これが結論です。新しい業務を提案する場合も「〇〇ということを進めようと思います。いかがですか」と言い、その後に「経緯としては、こうこうこういう理由があるからです」と説明します。
伝わらない人の特徴は「こういう経緯があって、こういう理由があって、こういうことができると思うんですよね、どうですか」といった話し方です。経緯をダラダラ話されると「この人は何がしたいんだろう」となってしまいます。だから、まず何をしたいかという結論を最初に持ってくることが重要です。
3.相手の話しを聞く
前の章でも言っていますが、相手の話は聞くようにしましょう。マイルドに言えば、むしろ聞くだけでいいぐらいです。自分が話すのが苦手なら聞き役に徹すればいいし、話が得意な人が勝手に話してくれるので、そこで相槌を打ったり、「質問ありますか」というときに一文でも投げかければ、それで十分コミュニケーションは成立します。
ちゃんと相手の話を聞いて、質問できるところはないかと考えながら、ただ聞いていればいいのです。
今後も苦手でも大丈夫。内気は長所
今後も苦手でも大丈夫、それを強みに変えていこうという話をしていきます。
実際、コミュニケーションが得意か苦手かで、必ずしも成功が決まるわけではありません、コミュニケーションが苦手でも大成功を収めた人物が多くいます。
これらの人々に共通するのは、「話すのが苦手」でも自分の強み(技術・アイデア)を活かしたこと、必要に応じて社交的なパートナーと組んだこと、そして「書く」「考える」など、自分に合った形で情報を伝えたことです。
そう考えると今コミュニケーションが苦手、人と話すのが得意ではないと気付けていること自体が、実は大きな長所です。それを活かして、コミュニケーションをあまり必要としない仕事を選ぶ、あるいはメールや文書でのコミュニケーションを中心に据えるなど、自分に合ったスタイルを見つければよいだけです。
この記事を見た1人でも多くの方が、コミュニケーションは会話だけではないことを理解し、今日から自分の得意なコミュニケーションスタイルを見つけるきっかけになれば筆者冥利に尽きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!