- 在宅勤務はサボっていると思われるのは事実に関係なくしょうがない前提でいること
- 日時報告や週次報告さえ出せばまずサボっているレッテルは貼られない
- 週1回でもいいから出社できるならするに越したことはない
- 在宅で納期を守れないのは信用を一気に失うので納期は絶対守れ
- 仕事関連の外部コミュニティを持っておくことで転職時などに役立つ
「在宅勤務で上司にサボっていると思われている」「サボっていると思われていないか不安」
など、連絡を取り合っていても面と向かって合わないからこそのストレスは誰でもあると思います。リモートワークが当たり前になった今だからこその悩みです。
結論から言うと、日次や週次の報告をちゃんとしましょう。週1でもいいから可能な方は会社に出社しましょう。というのが筆者からのアドバイスです。
在宅だからこそのメリットはたくさんありますが、在宅がゆえのデメリットも存在することを忘れてはいけません。
筆者はコロナ期間中は9割型は在宅、コロナが明けた後は週1在宅という頻度で勤務をしています。ここで起きた経験談を元に在宅でもサボっていると思われない、しっかり評価をあげるための行動について言及していきます。
【大前提】サボっている疑われることはしょうがない
大前提なので先に言っておきますが、経験上会社に毎日出社している人からするとサボっていると疑われることは致し方ないことだと認識しましょう。
上司と歳が離れているケースは特に
社内の平均年齢が20代の若い組織であればリモートワークというのが当たり前の世の中での社会人経験の多くを過ごしてますが、これが40代50代ともなってくると最近ちょっと出てきたもので違和感を抱く人も多いです。
二言目には「俺らの若い頃は会社の先輩より早く出社しなきゃいけなかった」「毎日必死にやって終電で帰ってた」なんて、今の働き方を否定して批判の的になるケースも多々。
筆者もこの記事を書いている今30歳でITの仕事に携わっているため比較的リモートに関して寛容な職場ですが、やはり否定的な人も年配の方を中心に一定層います。
怒りや不満をぶつける的になりやすい
会社にいると少なからずコミュニケーションも発生するので、携わる仕事以外の話しもすることでしょう。
しかし、在宅だと業務に関するやりとりがメッセージツールのみで羅列させるだけなのでコミュニティというものに漏れがちです。
そのため、会社の派閥や一部の仲良しグループから外れがちで、何もしてないのに不満をぶつけるかのように「あの人は在宅ばかりで本当に働いているの?」などの共通の的(敵)になりやすいです。
愚痴や批判といったネガティブな要素での繋がりは深いため、どんな組織にも共通の敵を作っては繋がりを深くするようなスタッフは存在します。集団の難しいところですが、事実としてどうしてもあることなので認識をしておきましょう。
【サボってない!】評価を得るための働き方
在宅で損をしてしまうような事例から紹介していきましたが、在宅勤務でも評価を得るような働き方はいくらでもあります。
9割型在宅をしていても2回昇格をした筆者の経験談を元にその方法を記載していきます。※今は週1回のみの在宅勤務。
日時報告や週次報告を出す ※一番大事
日次報告や週次報告を必ず出すこと。正直これだけやっておけばいいくらい大事なのが習慣化した報告です。
細かく連絡を取り合うのもいいですが、週次単位でも良いので自分の目標の達成度や今週の自らのタスクをまとめて記載して報告をしましょう。
以下は筆者が推奨をしている報告フォーマットです。
上司さんへ
お疲れさまです。
4月1週目の週次報告をお送りいたします。
不明点や追加で必要なタスクがございましたらお申し付けください
◆実績
週間目標:100万円
週間実績:89万円
達成率:89%
差異:−12万円
月間目標:400万
月間実績:89万
達成率:22%
◆未達要因
- 週末の500円クーポンの使用率が目標に対して8割
- LINEからの流入数が前週比で-15%
- 商品Aの検索順位が週末1位から3位に下落したため
◆今週達成させるタスク
- LINEの登録者限定クーポンを発行し新規会員を増やす配信をする(配信用画像の作成)
- 商品Aの検索対策、商品ページのテキスト書き換え
- 商品Aの検索順位下落の調査→報告からタスクだしまで
◆達成させるための権限や相談
商品Aの検索順位下落を調べたら火曜日の12時までに報告いたしますのでフィードバックいただければ幸いです。
もし、広告費が必要な場合は、費用対効果を算出したのち利用の許可をいただきたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
あなたの評価者は上司になるので同僚と細かく連絡をとって働いているアピールするよりも圧倒的に上記のような週次報告を送る方が価値が高いです。
しっかり自分で目標の達成状況を良くても悪くても伝え、その上でこの数字になっている根拠と数字あっての次のアクションを記載しましょう。
アウトプットを毎日報告する(日報)
クリエイターであれば制作してアウトプットした画像などを上司当てに完了報告、それ以外の納品物がないような職種であれば日報を毎日必ず書きましょう。
会社の指定の日報フォーマットやみんなが場所があればよいですが、書いても上司が見えないと意味がないので、
「認識や行動のズレが内容に日報を書くのですが、フォーマットや知りたい項目はありますか?」
と伺ってその通りに毎日提出をしましょう。ちゃんと毎日、日報を提出してその日にやっていた行動や考えたことが記載してあればサボっているとは認識されにくくなります。
連絡は即返す
表題の通り連絡は基本即レスしましょう。
ビジネスの基本で在宅に限った話しではないすが、在宅がゆえに返信が遅いと寝ているのではないか?Youtubeでも見ているのではないか?と何癖をつけられがちなので、在宅だからこそ即レスは必須です。
MTGなどで30分以上連絡が返せないようなことがあれば、事前にレスが悪くなるを上司に伝えておくといいでしょう。
週1回は必ず出社する
各々事情があるので難しい人もいるかもしれませんが、可能な人は週1回でも良いので会社に出社をしましょう。
在宅の働いている働いていないという社内の争いの多くは、会社にいる側も指摘されている側も疑心暗鬼によって溝が深まるケースがほとんどでしょう。
出社側:「在宅勤務ばかりのAさんはサボっているかも」
在宅側:「出社している人にはサボっていると思われてないだろうか?」
筆者の実体験でも、こんなことをお互いが思うあまりに人間関係が崩れるケースを多々見ました。
顔を合わせて5分でも10分でも話せば疑心暗鬼的な問題であればだいたいは解決するので、在宅にこだわっているような方も1割2割は最低でも出社するようにしてください。
カレンダーは詳細に記載する
スケジュール表(カレンダー)がある会社が多いでしょう。筆者もGoogleカレンダーで管理をしています。
ルーティン業務が多い場合など、カレンダーの項目に固定で「数値分析」「顧客対応」などざっくりと項目を書きがちなのですが、在宅だからこそもっと詳しく書く必要があります。
数値分析1つとっても、どこのなんの数値を分析するのか?アウトプットがあればそこまで記載すると良いです。
例:
原文:数値分析
提案:広告費用対効果分析 ※改善案出し提出まで
など、もし項目以外にメモ欄がある人はアウトプットの項目まで簡易的で良いから書くといいです。
毎週10分でも定例会を設けてもらう
週次報告とも似たような概念なのですが、毎週10分でも良いのであなたの評価者である上司との定例MTGを設けてもらいましょう。
内容は週次報告の推奨フォーマットのように
- 目標の達成状況
- 達成(未達)理由
- 達成をするためのタスク
- 権限要求や成功例の共有
というもので構いません。ここで面白い話しをしてコミュニケーションを深めましょうとかはないので、数字の話しを必ずできる時間を設けるべきです。
上司も上にいけば上に行くほど見るのは働き方云々よりも数値なので、在宅だろうが数値ベースで報告して役割の確認ができていればなんも問題がなくなるのです。
部下同士のMTGを減らし、評価者を含んだMTGをする
コミュニケーションの機会が減るので無駄なMTGが発生しがちな在宅ワークですが、極力決定権がないもの同士のMTGは行わないようにしましょう。
理由はシンプルに意味がないからです。
決定権者がいないMTG=結論が出ないMTG なのでシンプルに時間の無駄ですし、「MTGばかりやっているけど結局何をやっているのだろう?話しているだけでは?」なんて疑念を持たれがちです。
議事録をとって毎度上司に報告を入れられるほどの内容があるものであればもちろんやるべきです。
ただ、なかなか現実的ではないと思うので、おしゃべり先行の決定権者がいないMTGは行わないようにしましょう。
在宅でも最低限の身なりを整える
明らかな部屋着でのMTG参加などは絶対にダメです。出社時同様スーツやオフィスカジュアルを徹底しろとは言いませんが、服装身なりに最低限気を使うようにしましょう。
当たり前ですが、スエット姿で寝癖つけながらMTG出てくるような人に対しては、「こいつさっきまで寝てたんじゃないか?」って思われても否定できません。
「家にいるんだから服装や身なりなんてどうだっていいじゃん」と思いがちですが、その家にいる時間は会社がリスクをとってお給料を払っている時間です。
家だろうとお金が発生している勤務時間ということを忘れてはなりません。
【実例】在宅勤務の人がサボっている問題
ここからは筆者が会社で在宅勤務がきっかけで問題になった事例を紹介させていただきます。1度サボっているレッテルをはられるとかなり在宅といえど居心地が悪くなってしまうので絶対にやめましょう。
納期を守れないと地獄
1ヶ月単位のプロジェクトで11月1週目の水曜日ローンチのサービス開発がありましたが、この期限を守れず翌々週の水曜日まで待って欲しいなんて自体が起こりました。
2週も遅れる上、ローンチが遅れるという共有も11月の1週目に差し掛かってからだったため社内でかなり問題になり、この人の在宅勤務を停止させるべきでは?なんて議論が行われたほどです。
在宅勤務だと見えないため、ただでさえ「本当に仕事をしているのか?」なんて疑念を持たれがちです。そのため納期は守って当たり前なのですが出社している時以上に厳しく見られていると判断をしましょう。
この事例はバッドエンドでスタッフは数ヶ月後に退職することになります。
存在が消えたら終わり
悲しい現実ですが、どうしても存在が半分消えてしまうようなスタッフも在宅勤務だと存在します。
これは業務上、そんなに人と関わらない役割を担っている人は特にです。筆者が該当したことがあるのですが、1人で新規事業の立ち上げをやっていた時に関わりがある人が1人もいなかったので社内の連絡ツールに登場する機会もなく存在が消えかけました。
当時の上司からも「何をやっているかわからない」とレッテルを貼られ、言われてから色々と進捗やアウトプットを見せて事なきを得たのですが、社内にいる時はがっと入り込んで1人で事業を進める姿勢は評価されていただけにカルチャーショックのような感情を抱きました。
前述してますが、在宅の時ほど週次報告や定例会をしっかり設けてもらい、フォーマットに沿ってこちらからアウトプットを出してフィードバックをもらう機会が必要なのです。
在宅勤務で働き続けたい人の心得
在宅勤務をすることは決して悪いわけではないので、ここでは心得や今後のキャリアを積み上げ行く上で大切なことを記載していきます。
フリーランスと勘違いしてはダメ
会社に出勤しないだけで満員電車にも乗らなくていいし自由になった気分になりがちですが、決して起業家でも個人事業主でもありません。お給料をもらっている会社に所属しているイチ会社員だ、という自覚は忘れてはいけません。
そしてあなたが家でどんなにリラックスしてようと、会社はリスクを負ってあなたに給料を払い続けないといけない旨もしっかり理解しましょう。
どこで働いていようと会社への帰属意識を高く持ち、会社の売り上げや内部で起きている出来事に対して自分事として関心を持つようにしてください。
外には出る習慣をつけよう
ヘルスケア的な話しになってしまいますが、1日ずっと家にいるのは健康の観点からはよくないです。運動をするのがベストですが、最低限午前中に太陽だけは浴びるようにしてください。
理由としては幸せホルモンなんて言われるセロトニンが脳内で分泌されるためです。これがないとうつ病になりやすくなったり、体内時計も狂って睡眠の質が下がり日中のパフォーマンスも落ちてしまうためです。
せっかく満員電車のストレスや会社のピリついた雰囲気から解放されたのに、病みやすくなっていたら本末転倒です。太陽を浴びる。徹底してください。
外部のコミュニティを作っておく
社内の繋がりが在宅によって薄くなる分、外部のコミュニティーをしっかり作って起きましょう。
これは人と関わる機会を確保したり、対人のコミュニケーション能力を落とさない意味合いもあるのですが、転職時などに役立つことがあるためです。
なのでコミュニティーは近所の飲み仲間などより、仕事のオンラインサロン等のコミュニティーをお勧めします。
実際に自分がいる業界のコミュニティーで情報交換をしていくと、他者の採用状況だったり、参加している仲間経由でのリファラル採用やヘッドハンティング等が頻繁に行われるものです。※採用目的で企業が主催しているケースも多々。
社内のコミュニティーがあると、元同僚が転職をした先に紹介で入ったりなどの繋がりがあるものですが、なかなか在宅だとそんなケースも減ってしまうので社外にそういったチャンスの種を蒔いておきましょうということです。
在宅勤務の将来性
ここからは未来予想になりますが、在宅勤務を推奨するような企業は増えていくことでしょう。
事実として、コロナが落ち着き一斉に出社必須が当たり前の世の中になると見込まれていましたが、皆が認識している以上に在宅を続ける企業が多いです。
少子高齢化で若年層の人材確保が非常に難しく、どの企業も優秀な若手の採用が企業の課題となっているなか、リモートワークを望む若年層が増えていることも少しは関係しています。
転職者有利な転職市場では企業側が魅力的な条件を提示しなければ応募すらもありません。その1つの条件がリモートワークできるかどうか?になっている現状があるためです。
ほんの数年前までリモートワークの方が珍しく、場所にとらわれず働く人々のことを”ノマド”なんて呼んでいましたが、それの働き方が当たり前になっています。
だからこそ、在宅でも働きを認めてもらえるような行動に自分自身がまずはフィットしないといけません。
この記事を読んだあなたに、在宅勤務時にストレスなく働いたり、昇格や昇給につながるヒントが1つでも伝われば筆者冥利に尽きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。