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会社でやりたいことを必死に探すのはやめなさい。その理由と新しい働き方の本質

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結論から言うと…
  • 会社でやりたことなんてなく良い。会社でやりたことを100%実現するなんてまず不可能
  • 会社という組織においては、自我を出して個人のやりたいことを優先させる人より、上司の指示を忠実に守り実施できる人の方が強い
  • 趣味やプレイベートの充実のために仕事をしている。これも立派なやりたいことではないか?

「会社の中で全くやりたいことがない」「やりたいことを見つけろと言われて困っている」「周囲がやりたいことをしてる中、自分は何をしているのだろう」

こんな自分への嫌悪感を感じながら仕事に励んでいませんか?何かやりたいことをやってる人はキラキラして見え、羨ましかったり、「仕事でやりたことを見つけないと・・・」なんて焦りすら感じますよね。

ただ、結論から申し上げると、会社の中(仕事)でやりたいことなんてなくて良い。というの筆者の意見です。

あるに越したことはないですが、100%会社の中で実現するのはまず無理だと思っています。会社の方向性とたまたま一致すれば可能性はありますが、なかなか100%のマッチは難しいでしょう。やりたことのために上司の指示に背くなんてことも、会社組織の中では御法度です。

趣味はプライベートでやりたいことをやるために会社に行っているでも良いと思っています。

そんな、仕事の中でやりたいことは見つけなくても大丈夫ということを、今日は筆者の実体験やマネジメントを通して感じた事実を書いていきます。

目次

会社でやりたいことなんてなくていい

会社でやりたいことがなくても全く問題ないです。

確かにやりたいことができる環境で働くことは素晴らしいことですし、そういった機会が得られる会社も存在するかもしれません。しかし現実的に考えると、会社という組織の中で100%自分のやりたいことを実現するのは極めて困難です。これは個人の能力の問題ではありません。

理由として会社という組織は経営者の資本のもとに成り立っており、その経営理念や目指すべき方向性が明確に定められています。組織はその目標を達成するために存在しているのです。確かに、多くの経営者は社員が主体的に活動することを望んでいますが、それには一定の制限があります。

例えば化粧品会社に勤めている社員が「実はアパレル事業をやりたい」と言ったとします。もしそれが化粧品ブランドの延長線上で「ファン向けのアパレル商品を展開する」という提案であれば、検討の余地があるかもしれません。

しかし、完全に独立した自分のアパレルブランドを立ち上げたいという提案であれば、ほぼ確実に却下されるでしょう。

会社が受け入れる「やりたいこと」とは、既存の商品やサービスに紐づき会社の成長に貢献できるものでなければなりません。しかし、そのような条件に完全に合致する「やりたいこと」を持っている人は極めて少ないのが現実です。

上司の指示を忠実にこなせる人が強い

組織において、上司の指示を忠実にこなせる人が強いという点について説明していきます。組織では上から下へと指示が降りてくる構造になっており、上司から与えられた役割を全うし、その指示に従って結果を出していくことが評価向上や昇進につながる最も確実な方法です。

ここで自我を出して「自分はこうしたい」という理由で、上司の指示と異なる行動をとることは組織のルールに反することになります。これでは役職の意味がなくなってしまいます。基本的に上司の話を聞かなくていい組織は存在しないのです。

もちろん仕事である以上、時には意見を述べることも必要です。

例えば、「これまでの実績からすると、この方法の方が成果が出るかもしれません」といった建設的な提案は重要です。しかし、「化粧品メーカーですが、私はアパレル事業に集中させてください」といった、会社の方針から外れる主張は通用しません。

このように考えると強い自我を持ち、会社での「やりたいこと」にこだわる人よりも上司の指示を忠実にこなせる人の方が組織の中では強いのです。会社は必ずしもあなたの夢や「やりたいこと」を100%実現させる場所ではありません。そのことを理解した上で、上司の指示を忠実にこなせる人が会社組織の中では評価されるのです。

まわりは”やりたことをやっている”に錯覚しがち

近年、「自由な組織」や「社員の夢を応援します」といったメッセージで採用活動を行う企業が増えています。そのため、他の人々が自分の「やりたいこと」を実現しているように見えるかもしれません。しかし、これは「隣の芝生は青く見える」という現象に過ぎません。

例えば、プロスポーツの世界を見てみましょう。野球選手はプロ野球選手を、サッカー選手はプロサッカー選手を目指して入団しており全員が同じ夢を持って始めています。

一見、これは理想的な「やりたいことができている」状態のように見えます。しかし、実際には同じスポーツ選手であっても、「攻撃的なチームを作りたい」「守備を重視したチームにしたい」など、具体的なチーム作りの方向性になると意見は必ず分かれてきます。

全員が「やりたいこと」を実現できているはずのプロスポーツ選手でさえ、このような意見の相違が生じるのです。

この例を一般企業に当てはめて考えてみるとさらに複雑になります。プロスポーツ選手のように明確な共通目標を持って入社してくる社員はむしろ少数派です。多様なバックグラウンドと目標を持つ社員が集まる一般企業において、全員の「やりたいこと」を実現させることは現実的には不可能だといえます。

採用時の文言はあくまでPRであり、嘘ではないにしても現実にはそこまで理想的な状況ではありません。もちろん、現在の職場環境に納得できないのであれば転職も一つの選択肢です。

ただし、「他の人は皆やりたいことができているのに」という考えは持つ必要はありません。重要なのは、与えられた役割の中で最大限の成果を出していくことなのです。そう、上司の指示を忠実にこなして淡々とやれる人こそ上に上がれたりするものなのです。

ドラマで見るような一般社員が急に社長になるような下克上は滅多にありませんから。

“やりたいことのために会社がある” でも良い

会社とやりたいことの関係について、新しい視点から説明していきます。実は、会社をやりたいことを実現するための手段として捉えることも可能です。

私の周囲には、アイドルの推し活を続けるために働いている人や、とにかくお金には困りたくないという理由で仕事を続けている人、同窓会で年収を聞かれたときに恥ずかしい思いをしたくないから頑張っている人がいます。一見、これらは否定的な表現に聞こえるかもしれませんが、見方を変えれば、これらも立派な「やりたいこと」だと考えられます。

また、出世意欲が強くバリバリ働いている友達の1人は、「東カレデート」のようなハイスペック向けマッチングアプリの存在がモチベーションになっていると言っていました。詳しく聞くと、アプリでは男性の登録に際して学歴、年収、容姿などの厳密な審査基準があり、誰もが利用できるわけではないそうです。その代わり容姿が良く、キャリアも充実した女性との出会いが期待できると…。それに登録するために頑張るんだと。

少し余談になりましたが、確かに1日の大半を過ごす仕事の中に「やりたいこと」を見つけなければならないという考え方は根強くあります。しかし、プライベートの中に生きがいや「やりたいこと」があるのなら、それを実現するための手段として会社を位置づけることも可能です。

だからこそ、会社の仕事自体に「やりたいこと」がなくても全く問題ないと言え、プライベートでの目標を達成するために会社で頑張る、という考え方も同じくらい価値があるのです。他人と比較して「自分には仕事でやりたいことがない」と落ち込む必要は全くありません。

筆者の実例

最後に、筆者自身の経験と考え方を共有させていただきます。

私は幸いにも、会社で比較的やりたいことを実現できている方だと思います。会社の方向性と自分のやりたいことが一致し、会社員をしながら起業させてもらったり、会社で培った技術を活かしてメディアを運営したり、このブログを書いたりすることができています。これは本当に恵まれた環境だと感じています。

しかし、そんな環境にいても100%やりたいことができているわけではありません。会社組織の売上に責任を持ち、部下の目標達成をサポートする立場として、プレイヤーとして突っ走りたい気持ちを抑え、役職者として半分以上の時間を自分以外のことに使っているのが現実です。

私自身、会社での目標とは別に個人としての人生の目標があります。それは30代前半までに年収1000万円を超えるということです。会社の中では必ずしもすべてのやりたいことができなくても、この目標を達成するために何をすべきか考え、それ自体が新たな「やりたいこと」となっています。

実際に1000万円という目標に向けて転職を決断した経緯については、次の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

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焦らず、自分に正直に生きれば良い!

ここまで会社の中でやりたいことなんてなく良い。やりたことを100%会社の中で実現するのは不可能に近い。そしてプライベートなど、自分の人生単位で願望があれば、立派な「やりたいことだ!」という話しをしていきましたがいかがだったでしょうか?

ここまでやりたことをやらなきゃ、という焦りの背景は、やはり周囲の存在だったり、メッセージ性が強いSNSインフルエンサーの影響によるものだと思います。

もちろん他人から影響を受けて頑張るきっかけができるに越したことはないです。ただ、影響を受けてプレッシャーばかり感じて自分の首を絞めていたら元も子もありません。

特に会社の中でやりたいことなんて誰もがあるわけじゃないし、ある人の方が少数派でしょう。だからとにかく焦らなくていいし、今後一生見つからなくても良いくらいに思ってください!

自分のプライベート、趣味、考え(こうはなりたくない!)など。そういったものを充実させる手段として会社がある。そして、それらが「自分のやりたいこと」と捉えてください。

この記事を読んでくれた方の心が、やりたいことを見つけなきゃ!という重圧から少しでも解放されれば筆者冥利に尽きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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