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【成果を横取りされる】”逆転の発想”で、横取りをできなくさせることが1番の防止策

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この記事を要約すると…
  • 横取りを辞めさせることは、ほぼ不可能だと諦め自分が変わる選択肢を選ぶべき
  • 週次報告や日次報告を組織の公共の場(連絡ツール)でアウトプットをすると、周囲に自分がやっていると認知される
  • アプトプット量を増やすことで相手が小手先の横取りができない、着いてこれないレベルまでやり切るのがベスト
  • パクリ✖︎オリジナルの「パクリジナル」の考え方で、自分も他者の成功例などは積極的に真似るべき

「成果を横取りされてうざい」「自分がやったのに評価が上がらなくて辛い」

こんな不満や悩みを持ちながら毎日仕事に励んでいませんか?せっかく自分がやったのに、他人に手柄を取られた際には心底「ムカッ」なんて感情が込み上げてきますよね。

筆者自身も、上司に手柄を横取りされていた期間があったので多いに同情します。

しかし、結論を言うと、横取りは辞めてくれないから自分が圧倒的なアウトプットを出して横取りされないレベルになるしかないです。

厳しい現実かもしれませんが、自分にとってもこれが一番いい選択だと筆者は経験上言い切れます。

今日はその理由や、実際に経験者だからこと言える「成果の横取り」に対する考え方や対応方法について実体験を交えながら説明をしていきます。ぜひ最後まで読んでいってください。

目次

横取りをやめさせることは難しい

まず、成果の横取りをやめさせることは難しいと理解しておく必要があります。明らかに成果の横取りや嫌がらせをしてくる人に対して「やめてください」と言って改善するなら、言った方がよいでしょう。

しかし、根っこから腐っているような人は言った時点で変わりません。その事実をしっかりと受け入れて自分自身が変化をしていくことが早いと理解することが重要です。

嫌がらせはハラスメント行為になりますし、明らかな業務への弊害や特定の人物(自分)への嫌がらせであれば、職場でのいじめに該当しますから、人事への相談や深刻な場合は労働基準監督署への報告が必要です。

しかし、成果の横取りは多くの会社で存在する人間関係のずれであり、明確にハラスメント行為と証明することが難しいとも言えるでしょう。

なので自分が変わることを優先する。

そして成果の横取りをやめさせることは難しい、この前提に立って対策を考えていきましょう。

成果を公共の場に残すことで横取りは防止される

自分の成果が横取りされる背景には、アウトプット不足が原因の一つかもしれません。コソコソと一人で仕事をしてしまってるが故に、「みんなにバレないから横取りしてしまおう」なんてチャンスを与えているのかもしれません。

直属の上司への貢献が会社組織では全てですが、アウトプットをする際は上司向けではあるものの公共の場でするようにしましょう。

週次報告や日次報告を有効活用する

アウトプットさえできていれば周囲もこの人が担当者だと気づくはずです。週次報告を全体向けに共有し、

「今週は目標に対して90%の達成率で、10%未達の原因はこれです。来週は必ず達成させるため、こういったタスクを実施します」と週次の進捗状況とタスクの報告をする。

さらに

「最近こういったツールが出てきたので無料プランを試させてほしい」「このトレンドがあるので予算をつけてほしい」といった権限の要求もしていきましょう。

※下記の記事では実際の週次報告のフォーマットを用意しているので、ぜひ参考にしてみてください

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このような週次報告や日次報告でも構いません。アウトプットを常に行えば、横取りの余地はなくなります。周囲が見ればこの人が実践者だとわかりますし、タスクの記録があれば「この人は考えて仕事をしている」という信頼も築けます。

大勢への発信や様々な人を巻き込んだ仕事には抵抗があるかもしれませんが、アウトプットを増やすことで、横取りされる機会は確実に減ります。

圧倒的なアウトプット量で相手を圧倒

根本解決はパワープレイ論にはなりますが、相手がついていけないレベルに出し惜しみせず一気に成果やアウトプット出すことが一番有効的です。

横取りする人が悪いのは間違いありませんが、自分自身が殻に閉じこもっていることも原因です。

一つの成果にこだわりすぎるから横取りされやすいのであり、横取りされないレベルまでアウトプットを出し、次々と新しい情報を会社に入れていけば相手は確実についていけなくなります。

あなたが100%理解して実施している内容を横取りされても、経緯や考え方など、根本を突き詰めていくと、横取りした人はわからなくなります。自分の100%が相手にとっては50%か60%程度の理解でしかありません。

そうなれば次々と成功事例や新しい情報を出していけば、相手は早々に着いてこれなくなるでしょう。こちらは考えて実施しているのですから、どんどん相手の不十分な理解は露呈します。こうなればメッキが剥がれてTHE ENDです。

相手が追いつけないレベルまでやる。逆転の発想で、横取りを辞めさせるのではなく、できなくなるレベルまでやってやりましょう。

アウトプット増は自分の糧にもなる

どの職場にも横取りする人はいますし、横取りしているという実感すらない人もいます。だからこそ、自分がやり続けることです。それは必ず自分に還ってきます。

例えば転職時の職務経歴書に書ける実績は増えますし、経験として確実に身についていきます。

人よりアウトプット量が多ければ失敗も増えますが、それだけ多くの機会に挑戦しているということです。仕事は失敗がメインですから、いかに成功回数を積み上げていくかが重要です。

1回ではなく2回、2回より3回と重ねることが大切でそういった意味でも惜しみなく一気に出し続けることが重要です。

成功回数が増えることで自分自身にも自身が付きますし、その分失敗もしていきますからスキルやノウハウが勝手に着いていることでしょう。

目的は成果の横取りをさせないことだったのに、勝手に自分のレベルまで上がるなんて一石二鳥でしかないです。だからこそやりまくって圧倒するのです。

パクリジナルの発想「パクる」✖︎「オリジナル」

成果を横取りされて嫌な気持ちになるのはわかりますし倫理的な問題もあります。しかし、物事の大半は既存のものを参考にしたサービスや製品なのです。

ビルゲイツだってパクリ?

マイクロソフト、windowsのビル・ゲイツですら、パクリだ!なんてスティーブジョブスに避難されている事実だって存在します。

特に有名なのは1994年のテレビ番組「Triumph of the Nerds」でのSteve Jobsのインタビューです:
“They just ripped us off completely, because Gates has no shame.”
(彼らは完全に私たちのものをパクった。なぜならゲイツには恥という概念がないからだ)
さらに:

1985年、JobsはGatesとの会議で「私たちの製品を盗んでいる」と激しく非難
WindowsがMacintoshのインターフェースを模倣していると主張
AppleはMicrosoftを著作権侵害で提訴(1988年)

しかし1994年に最終的に敗訴
理由:GUIの基本概念はXerox PARCに由来するため

スティーブ・ジョブズが作ったとはいえ、今世界で使われているのはWindowsが主流です。ビル・ゲイツがパクったという見方もできますが、彼が悪者かといえばそうとも言い切れません。

Appleにとってもパソコン市場が広がることでMacの売上も伸びていきます。どちらが悪いとか良いという話ではなく、ライバル同士の商品があることで市場が広がりシェア争いは続きますが双方が成長できる構図になるのです。

これはあらゆる分野で見られます。ウォークマンは元々ソニーの製品でしたが、多くの企業が参入し今では耳にする機会すら少なくなりました。

音楽でも、トレンドの時期には似たような楽曲が登場します。「パクリではないか」という論争も起きますが、売れてしまえば、それは価値として認められるのです。

もちろん商標や権利の侵害は避けるべきですが、そうした制約を外れた部分での類似性は数多く存在します。

パクリはダメという概念を自分から失くす

自分の行動に対して「パクリだから駄目だ」という概念をまず取り除く必要があります。他者の業務を単純に横取りするのは避けるべきですが、アイデアを参考にして自分なりの要素を加えた、「パクリジナル」を目指すことは重要です。

会社の仕事に利権は存在しません。「この仕事は自分にしかできない」「このデザインは自分だけのもの」という独占的な考えは会社組織では不適切です。

むしろ、他者の成功事例を取り入れ、そこに独自の要素を加えてアウトプットを増やし成功確率を高めることに注力すべきです。横取りはよくありませんが、自分も積極的に吸収する姿勢を持ち、そこに独自の価値を加えて人より先にアウトプットすることが大切です。

【最後に】横取りされなくなった、筆者の実体験

最後に筆者の経験談を話させていただきます。

私も入社1、2年目に多くの成果を横取りされました。社長への報告は当時の上司が行い、私の成果を自分の手柄のように報告することが頻繁にありました。

すごくむかつきますよね(笑)。この記事を見ている皆さんと同じような感情を味わっていたと思います。

悔しい思いはありましたが人を変えることはできないと悟り、自分が変わる道を選びました。

  • 出し惜しみせず一気にアウトプットや結果を出す
  • 相手が追いつけないレベルにアウトプットする

という方法を意識して実践をしました。さらに具体的に書くと

  • 会社で滞ってた事業を、SNSで繋がった学生エンジニアの集団とチームを組んで動かす(のちに法人化)
  • 誰かがやらないといけない業務だけど担当がいない業務を引き取りまくる

これらのことを、知識を出し惜しみせず大量のアウトプットと専門知識を出すことで、相手は自然と自分に任せざるを得なくなりました。

私に任された事業では、結果を出せば横取りの余地もなくなります。

全体向けの成果報告も欠かしませんでしたし、単なる「成功しました」という自慢ではなく、「この手法は他の案件でも活用できる」という形で共有することで自分の成果を自然な形で認知させることができました。

このように公共の場でのアウトプットを続けた結果、管理職への昇進を果たし100人規模の会社で所長から直接仕事を任されるまでになりました。この段階まで来るともう横取りの心配はありません。

横取りしていた人も、次第にその限界が露呈しメッキが剥がれていきます。決して悪い人ではないのですが、アウトプットの質と量で圧倒することで自然と状況は変化していきました。

記事の冒頭でも書いていきましたが、「やめてください」と言っても解決しない問題は、自分を高めることで克服できると経験上言い切れます。

それは将来的に大きな財産となり、自己成長にもつながります。横取りをやめさせることより、自分を高めることに注力する。それこそが最も効果的な解決策だと言えるのです。

この記事を見た1人でも多くの人が「相手は変わらないから自分が変わること」の大事さを感じ取るきっかけになってくれれば筆者冥利に尽きます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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