「会社の権力争いに巻き込まれてめんどくさい」「正直どっちにもつきたくない」
こんな不満を抱きながら毎日仕事をしていませんか?どっちでもいいじゃんと思いつつも、どっちかにはつかなきゃいけないような雰囲気になっているのも地獄。くだらないですよね笑
筆者の経験論から結論を言いますが、もしどちらかにつけと言われたら、派閥を大きくして人気を得ようとしている人より、会社を思い、会社のために動いている人の方につくようのが賢明です。
後者は少し厳しい人に見えてしまうことがほとんどだと思いますが、票を集めるのが仕事ではなく会社を良くするのが仕事ですから、普通に考えたら当たり前とも言い切れるでしょう。
今日は、そんな職場の権力争いに関して、筆者の経験談を交えながら話しをしていきます。最後までぜひご覧ください!
職場の権力争いが起こる理由
まず、なぜ職場で権力争いが発生するのか?という点ですが、これは役割分担が明確でないことに起因します。
本来の業務成果以外の部分、例えば誰が上司のお気に入りかといった要素で競争が行われてしまうことで権力争いという事態に発展してしまうのです。
ここで重要な点として、職場での争いそのものは必ずしも否定されるべきものではありません。しかし、現状の多くの権力争いは政治の世界でよく見られるような、表面的な人気取りに似た状況になっていることが問題です。
具体的な例を挙げると、政治の世界では選挙において高齢者の投票率が高いために高齢者向けの政策が優先されがちです。若年層の投票率が低いことも相まって、必ずしも社会全体の将来を見据えた政策決定がなされないという課題が存在します。
この政治の例と同様に、職場における権力争いも会社の本質的な成長や将来的な発展よりも、目先の利害関係や個人的な人気取りのための行動に終始してしまっている状況が見受けられます。これは組織にとって非常に憂慮すべき事態と言えるでしょう。
さらに深刻な問題として、このような状況が職場で日常的に許容されているという現実があります。これは決して健全な職場環境とは言えません。「どこの会社でもこんなものだ」という諦めにも似た認識で片付けてしまうのではなく、現状に対する違和感を持ち続けることが重要です。
権力争いはどちらに加担するべきか?
権力争いにおいて、どちらの派閥に加担すべきかという問題について考えていきましょう。
職場では往々にして、Aさんの派閥かBさんの派閥か?というように何となく派閥が形成され、自分もどちらかに属さなければならないような状況に直面することがあります。このような状況は、多くの方がストレスや面倒さを感じる原因となっています。
本音を言えば、「どちらの派閥にも属したくない」というのが正直な気持ちでしょう。しかし、もし選択を迫られた場合には自分の役割をしっかりと理解し、会社の目標達成のために真摯に取り組んでいる人の派閥に所属するべきです。これは、長期的な視点で見たときに最も賢明な選択となります。
注意すべき点として、飲み会などの業務外の場で支持を集めようとしたり、とにかく派閥の規模を拡大しようとする人々の集団には加わらない方が賢明です。
確かにプライベートな付き合いを通じて親密な関係を築き、居心地の良さを感じることもあるかもしれません。しかし、これはあくまでも職場での関係性であり会社の目標達成のために尽力している人々との繋がりの方が重要です。派閥争いの前に、まず重要なのは仕事であることを忘れてはいけません。
そのため、派閥争いが存在する中でも会社の業務により近い立場で行動している人々に従うことが望ましいと言えます。これは単なる理想論ではなく、実践的な選択となります。
【経験談】部下に優しい上司vs部下に厳しい上司
筆者の経験から具体例を挙げます。
勤める職場に二つの異なるタイプの上司が存在しました。一方は部下に対して非常に優しく、部下の意見をよく聞き入れるような上司でした。ただ、上層部に対しては強く反発する傾向がありました。ここではAさんと呼びましょう。
Aさんは当たり前ですが一般社員からの支持はものすごく高く人気がありました。
もう一方のBさんは、上層部からの評価が高く、部下に対しては厳しい面がありましたが数字に対して真摯に向き合い、上からの指示にも確実に対応する人物でした。
単純な人気投票であれば、部下に優しいAさんの方が支持を集めるかもしれません。しかし、実際の職場における評価は人気投票とは異なります。残念ながら、多くの票を獲得することが勝利に直結するわけではありません。
結局のところ、上位職に昇進するのは評価権限を持つ上層部から高い評価を得ている人材なのです。
これは当然の結果とも言えます。なぜなら、会社が求めているのは社員からの人気ではなく、売上や利益を確実に生み出せる人材だからです。会社の存続と発展のためには、具体的な成果を上げることができる人材が不可欠なのです。
もちろん、これは年下や後輩を軽視してよいという意味ではありません。良好な人間関係を築くことも重要な要素の一つです。しかし、時には厳しい指導も必要であり、たとえ部下から反発されることがあっても、会社の存続と発展のために前進できる人材の方が組織にとってはより重要な存在となります。
ただし、これは必ずしも部下に厳しい人だけが評価されるということではありません。リーダーシップには様々なスタイルがあり、部下への配慮と業績の追求のバランスを取れる人材が理想的です。しかし、筆者の経験上、結果を出すために時には厳しい判断も辞さない人材の方が、総じて高い評価を得やすい傾向にあることは確かです。
このような現実を理解した上で、派閥選びを考えることが重要です。短期的な居心地の良さや人間関係の快適さだけでなく、長期的な視点で自身のキャリアと会社の発展を考慮に入れた選択をすることが賢明といえるでしょう。
自分が権力争いの当事者になってしまったら
自分が権力争いの当事者になってしまった場合について考えていきましょう。現在は第三者の立場から「面倒くさい」「なぜこんなことをしているのだろう」といった視点で権力争いを見ているかもしれません。
しかし、会社に長く在籍しているとこのような争いに巻き込まれることは避けられないというのが現実としてあります。会社という競争の場において、たとえ良好な関係であっても意図せず対立する立場になったり、争わなければならない状況に置かれることは十分にあり得ます。
360度から評価を得ようとしたら終わり
このような状況下で最も重要なのは、360度からの評価を得ようとする必要はないという点です。むしろ、自分の評価者である上司が求める役割を確実に遂行することに集中すべきです。
権力争いの当事者になったからといって、部下からの支持を得ようとしたり同僚との関係を無理に改善しようとする必要はありません。これは時として、余計なストレスや負担を生む原因となってしまいます。
もちろん、部下や同僚との良好な関係は望ましいものです。しかし、これまでしてこなかったことを無理にする必要はありません。重要なのは、一貫して自分の評価者が求める役割を全うすることです。この一貫性こそが、長期的には組織内での信頼を築く基盤となります。
ただし、その評価者から「部下の面倒をもっと見るように」「態度を柔らかくするように」といった指示があれば、それには従うべきです。しかし、これは単に人気を得ることが目的ではありません。あくまでも結果を出し、数字を伸ばすことが仕事の本質です。人気取りのための行動は、往々にして本質的な成果を損なう可能性があることを忘れてはいけません。
このような権限を持つ上司は、最終的に成果を求めているはずです。したがって、権力争いの当事者になったとしても、あるいはならなかったとしてもやるべきことは変わりません。上司の求める役割を確実に遂行すること、これこそが自身の仕事となるのです。