- 会社で平等ばかりを押し付けてくる人はマジでクソ。そもそも平等という概念自体が幻想である
- 創業メンバーと後発メンバー、年齢や役職による扱いの違いは当然存在するもの
- 資本主義社会の税制度を見ても、日本は平等ではない。
- 有給日数や業務量の違いは、それぞれの立場や貢献度によって変わるのが当たり前
- 部下は上司を評価できない。視点が違うため、360度評価などクソみたいな制度は機能しない
- 平等かどうかではなく、自分に与えられた業務を全うすることが最優先
「あの人ばかり優遇されていて不公平だ」「なんで自分だけこんなに業務量が多いんだ」
こんな不満を抱えながら仕事をしていませんか?会社の中で平等を叫び、何かにつけて「それって平等じゃない」と主張する人に悩まされている方も多いでしょう。
しかし、はっきり申し上げます。そもそも会社組織に完全な平等なんて存在しません。
筆者は32歳で大手ベンチャーの役職者として働いていますが、入社6ヶ月で部長職に昇進した経験から、組織における「平等」の幻想について痛感してきました。創業当初から会社を支えてきたメンバーと後から入ったメンバー、一般社員と役職者では、当然扱いが異なるのです。
それは差別ではなく、それぞれの貢献度や立場の違いによる正当な評価です。
この記事では、平等ばかりを押し付けてくる人への対処法と、そもそもなぜ組織に平等が存在しないのかについて、実体験を交えながら解説していきます。
向上心のある方だけに刺さる内容になっていますので、覚悟を持って読み進めてください。
会社で平等ばかり押し付けてくる人の特徴
まず、会社で平等ばかりを押し付けてくる人の特徴を整理しましょう。
このタイプの人は、自分が不利な立場に置かれていると感じた瞬間に「それって不公平じゃないですか?」と声を上げます。しかし、自分が優遇されている時には何も言わないのです。
典型的なのは、業務量の違いについて文句を言うケース。「あの人は暇そうなのに、なんで自分だけこんなに忙しいんだ」と不満を漏らす人がいますが、そもそも業務の内容や責任の重さが違うことを理解していません。
また、役職者が会食ばかりしていて楽そうに見えるという不満もよく聞きます。しかし、役職者には役職者なりの仕事があり、単純な作業量だけで比較できるものではないのです。
そもそも平等なんて幻想である理由
創業メンバーと後発メンバーの扱いが違って当然
会社組織において、創業当初のつらい時から一緒にやってくれたメンバーと、後から入ってきたメンバーの扱いが同じはずがありません。
たとえ今現在の活躍度が同じだったとしても、会社が苦しい時期を共に乗り越えてきたメンバーには、どうしても評価にバイアスがかかります。それは人間として当然の感情です。
後から入ったメンバーの方が優秀だったとしても、創業メンバーが役員や部長職にいることは珍しくありません。これを「不公平だ」と騒ぐのはナンセンスです。
日本は資本主義社会。そもそも平等ではない
日本は資本主義の国です。そして資本主義社会において、完全な平等などあり得ません。
税金の制度を見てみましょう。消費税は確かに10%(食品は8%)と、お金持ちでも一般庶民でも同じ税率がかかります。ある意味、これは平等と言えるでしょう。
しかし所得税はどうでしょうか。年収4000万円を超える人は、所得税だけで45%も持っていかれます。一方、平均年収500万円程度の人なら、税率は約20%です。
これって平等ですか?
本当に平等なら、税率は一緒であるべきです。頑張った人が頑張っただけお金を残せるのが本来の姿ではないでしょうか。
「お金持ちからたくさん税金を取るべきだ」という意見もありますが、これを極端にしたらどうなるでしょう。仮に年収4000万円の人から70%税金を取るようにしたら、年間の7割、つまり8〜9ヶ月分を税金のために働いているようなものです。
そうなったら、誰も頑張って稼ごうとは思わなくなります。
そんなに平等に扱われたいのであれば、共産主義の国に行ってくださいという話です。
有給制度も平等ではない
会社の制度を見ても、平等ではありません。
勤続年数が6年程度になると、年間の有給日数は最大20日程度になります。一方、入社したばかりの人は、半年から1年経ってやっと有給がもらえて、最初は10日程度です。
これって平等ですか?
平等もクソもないでしょう。長く働いてくれた人の方が、受ける恩恵が大きくなるのは当たり前です。それが嫌なら、自分も長く働いて同じ恩恵を受ければいいだけの話です。
部下は上司を評価できないという真実
ここで重要な話をします。
部下はそもそも上司を評価できません。なぜなら、見ている視点が全く違うからです。
会社組織の構造上、上司が部下を評価するのが当たり前であり、あるべき姿です。360度評価のようなクソみたいな制度もありますが、これは会社にとって健全ではありません。
なぜか。
部下が上司を評価するようになると、飲みにたくさん連れていってくれる上司や、キャバクラに連れていってくれる上司、奢ってくれる上司が高評価になってしまうからです。
例を挙げましょう。
Aという上司は、能力が高くマネジメントも優秀。しかし、ケチくさくて、みんなで外に行ってもお金をあまり多く払ってくれない。奢ってくれない。
Bという上司は、会社としてスキルは高くないし、マネジメント能力もそこそこ。ただ人間としてはいい人で、部下の面倒見が良く、みんなで飲みに行ったら全部奢る。
部下が上司を評価できるようになると、Bの上司の方が優秀だという評価になってしまいます。
会社にとってどちらが得で、どちらが損失か。明らかにBのような人が評価されることが損失です。なぜなら、能力がある人が評価されるべきだからです。
だからこそ、評価というのは上司から部下へ行うべきであり、部下が上司のことを評価することはできないのです。
役職者の仕事は見えないだけ
「上司はいつも会食ばかりしていて暇そう」と思っている人もいるでしょう。
しかし、上司には上司なりの仕事があります。
筆者の経験で言うと、確かに一般社員がやっているような業務量は少ない時があります。しかし、その代わりに役員に向けてPL(損益計算書)を連携させるシートを作成したり、事業の方向性を提案したり、毎週毎週役職者が集まって「今この数値はどうなっているのか」と説明し続けなければなりません。
確かに作業量は少ないかもしれません。しかし、常に何が起きているかを把握し、数字にずれがあった時にすぐにアクションを起こし、改善策を取れる状態にしておく必要があります。
これは精神的な負担が大きく、一般社員とは異なる種類のプレッシャーです。
つまり、業務を横並びで同じもので比較することはできないのです。上司と一般社員では、そもそも見ている景色が違います。
平等を押し付けてくる人への対処法
では、平等ばかりを押し付けてくる人にはどう対処すればいいのでしょうか。
答えはシンプルです。シカトしましょう。
そもそも組織に平等なんて存在しないのですから、平等を押し付けてくる人の意見を真に受ける必要はありません。
それぞれに与えられた役割があり、それぞれの貢献度や立場によって扱いが異なるのは当然です。
もし本当に自分の業務量が多すぎて回しきれないのであれば、それは平等か不平等かという話ではなく、自分に対して業務量がキャパを超えているという事実だけです。
その時に「あの人はどうで、自分はこう、自分の方が多い」という比較論は不要です。
自分の業務量がキャパを超えているなら、上司に相談して調整してもらうか、業務の優先順位を整理すればいいだけの話です。
町内会や野球部の父母会でも同じこと
これは会社だけの話ではありません。
あなたが町内会や野球部の父母会などの組織を運営する立場になった時を想像してください。
やはり昔からずっと組織運営に協力してくれた人や、イベントの時に率先して動いてくれる人の方を優遇したくなりますよね。
そこで優劣ができてしまって「あの人ばかり優遇して、なんで私たちは優遇してくれないんだ」と言われても、「いや、それはもう土台が違うでしょ」という話です。
どんな組織でも、平等ではないことは起こります。それが人間社会の現実です。
自分自身の業務と振る舞いを見直す
平等じゃないと感じている人がいたら、まずは他人と比較するのをやめましょう。
その人がどうこうではなく、自分自身の業務量や振る舞いを見直すことが先決です。
自分に与えられたことを全うすることが一番大切です。
他人と比較して「あの人は暇そう」「あの人ばかり優遇されている」と不満を言っても、何も状況は変わりません。
それよりも、自分の業務で成果を出し、会社に貢献することで、自然と評価は上がっていきます。
筆者自身、入社6ヶ月で部長職に昇進し、年収も600万円から900万円に上がりました。それは他人と比較して不満を言うのではなく、とにかく目の前の業務で成果を出し続けたからです。
まとめ
会社で平等ばかりを押し付けてくる人は、はっきり言ってマジでクソです。
そもそも組織に完全な平等なんて存在しません。資本主義社会である日本では、税制度を見ても平等ではありません。
創業メンバーと後発メンバー、役職者と一般社員では扱いが異なって当然です。有給日数も勤続年数によって変わります。
部下は上司を評価できません。見ている視点が違うからです。360度評価のような制度は、本当に優秀な人を評価するシステムとして機能しません。
平等を押し付けてくる人への対処法は、シカトすることです。
他人と比較するのではなく、自分に与えられた業務を全うすることに集中しましょう。それが結果的に、あなたの評価を高め、キャリアアップにつながります。
この記事を読んだ1人でも多くの方が、平等という幻想から解放され、自分の仕事に集中できるようになり、職場での悩みが1つでも減れば筆者冥利に尽きます。最後まで見ていただき、ありがとうございました!
