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【ネガティブ発言が多い同僚との上手な付き合い方】不満と弊害の違いを明確にする

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結論から言うと…
  • ネガティブ思考は悪いことではない
  • 不平不満を口にするスタッフが1人でもいるとチームの士気を下げる
  • ネガティブな発言の中弊害であれば許容をする。不満はNG
  • 伝えても該当者の不平不満を口にする癖が治らない場合は上司に報告をする

どんな組織にも、常に上司や同僚の悪口を言ったり、仕事に対して後ろ向きでネガティブな思考や発言をする人は存在します。

チームに1人でもそんな人がいると、不思議とエネルギーを持っていかれて自分もやる気がなくなってしまったり、同僚も気づけば一緒に愚痴を言っているような人になっていることも多々。

そんな職場環境は絶対に嫌ですし、自分や会社にとってもプラスになりません。

今日は、そんな同僚と付き合い方に悩んでいるあなたに向けて、まずは捉え方や発言を辞めさせる方法を記載していきます。

目次

ネガティブは悪いことではない口に出すか出さないか?

前提として、ネガティブなことは悪いことではないです。ネガティブ思考ではなく、ネガティブを愚痴や不満として口に出すことがチームにとって良い影響を及ぼさないことを、あなた自身がまず理解をしましょう。

頭ごなしに「ネガティブ思考は辞めろ!」「ネガティブを直せ!」と言っても反感を買うだけですし、場合によっては機会損出になりかねないので、ここの違いを見極めることが重要です。

その上でネガティブ自体はポジティブになり得る要素をまずは紹介をします。※ネガティブだけを辞めさせたい人は次の章に飛んでください。

事業においてネガティブ視点は絶対に必要

まず事業においてネガティブな視点を持っている人は絶対的に必要です。

それはポジティブ思考の人が集まれば、ポジティブな発言で溢れる会議や日常は楽しいものですが、仕事では楽しさではなく結果が求められます。

そのため、ネガティブな視点から厳しいことを言ってくれたり、ダメだった場合のリスクヘッジまでの計画をたてる必要性を見出してくれるネガティブな人は絶対的に必要です。

仮にネガティブ思考を辞めさせる、ネガティブ発言を全部禁止する等をしてしまった場合、こういった機会損出まで産んでしまうので一概に辞めさせればよいという問題でもないものです。

ネガティブは最大のエネルギー

ネガティブというのはポジティブな要素へのエネルギーになることも忘れてはいけません。

成功している経営者であれば「幼少期に家が貧乏で・・・。」
有名な格闘家であれば「やんちゃばかりしてきたので更生したい」「前科もあって普通には働けないからこれしかない」

などなど、壮大な夢物語ではなく、きっかけがネガティブな要素なケースをたくさん見ます。こういった事例からも、思考自体を強く持ち合わせることは、むしろ伸び代にもなりうるという可能性は感じてあげましょう。

筆者が経験した伸びた人の例【給与編】

Kさんという社員は、「こんなに働いているのに給料が低い」など、常に先輩に当たる筆者に、文句を言いながら働いていました。

お金への関心が強かったので、筆者自身が会社の給与制度を僕自身が理解をし、筆者が昇級してきた事例と照らし合わせながら”昇級させる方法” “そのために達成すべき目標”を明確に提示することにしました。

そしたら、あろうものか、それを達成させるためにすごく動きが良くなったことがあります。これには筆者自身も驚きました。

序盤の成功している経営者が幼少期は貧乏だった、なんて例に近く、どうやったら今のネガティブ要素を取り除けるか?を明確にして上げるだけでポジティブなエネルギーに変えてくれることだってあるのです。

筆者が経験した伸びた人の例【上司への文句編】

Sさんは、常に会社の方針や同僚に対して愚痴を言っていました。1on1時などに上司にあたる筆者にそれを言ってくるのです。

この時に、あえてごっそり役割をSさんに与えました。「経営方針が〜」「同僚が意味のないことばかりやっている〜」的な不満ばかりなので、売り上げ責任がある事業をごっそり与えました。

口では言いませんでしたが、本心では「そんなに言うなら自分でやってみろ(無理だったら腹決めて自分で引き取るか〜)」くらいの感じでいました。

結果的に今まで愚痴を言ってきた張本人だったので、結果を出せないことが怖かったらしく、一生懸命働いてくれました。高いプライドがいい方向に向いた例です。

この例で挙げた事業の売り上げが上がったり目に見えるような成果はなかったのですが、Sさんのネガティブな要因がポジティブなパワーに変換した例なので紹介させていただきました。

ネガティブな発言を辞めさせる方法

ネガティブマインドは悪くないという話しを指摘まいたが、ネガティブな発言はチームの士気を下げるため辞めさせるに越したことはないでしょう。筆者の実体験で効果があった方法をいくつか紹介いたします。

不満と弊害の違いを教え、弊害なら許容する

不満と弊害の違いを教えて、自分の感情にあたる不満を漏らすのは辞めてほしいと伝えることが大切です。

「ネガティブな発言を辞めろ」と言ってもなかなか難しいです。特に本人には自覚がない場合があるかつ、完全に否定をしてしまうとかえって反発を生む恐れがあります。

なので、「仕事を進める上での弊害ならどんどん言ってほしい」「ただ、自分の感情である不満ならチームにも悪影響だから辞めてくれないか?」

と、弊害ならネガティブでも言ってくれと許容することが大切です。口にする言葉が全てポジティブな人間はいませんから、弊害は認めましょう。

こうすることで、今までなにも気にせず発言していた人が、これは不満なのか?弊害なのか?と考えるきっかけにもなります。まず考えてから発言をさせる習慣をつけてもらうだけでも、だいぶあなたが気になっているネガティブな発言は減らせることでしょう。

“不満”と”弊害”の違い

不満は個人的な感情や意見であり、特定の状況に対する主観的な不満足を表しす。一方で、弊害は具体的な悪影響や害であり、客観的な結果として観測可能です。不満は個人的な見解に基づくが、弊害は実際の問題や損害を指す。

仕事で言えば、

  1. 不満=同僚や上司に対する愚痴(個人の感情)
  2. 弊害=目標を達成する上で、達成のために必要な権限や環境がないこと(客観的事実ベース)

になります。

【弊害、部下から筆者に上がってきた弊害の例】

業務フローが部署を跨ぐ形になっていて、アウトプットにどうしても3営業日かかり、週次ベースでの目標達成が厳しい。ここを1日にすればアウトプットのスピードが3倍早くなり打席数が増えるので自分の部署だけで完結できるフローに返させてほしい。

不満には反応をしない

シカトまでする必要はないですが、不満を言う環境を許しているから、聞いてもらえるものだと思い言う人が増えます。

  • 連絡であれば返さない(「弊害なら聞きますね」とはっきり返信をする)
  • 口頭であっても「不満は聞けないので弊害があれば気軽に言ってください!」と言う

どちらも同じ意味ですが、この2つに限ります。冷静淡々に弊害なら聞きますよということを周知していきましょう。前の話しに戻りますが、不満と弊害の違いをしっかりと教えることから始めることで、より効果が出ます。

間違ってもシカトなどは辞めてください。暴言でなくてもパワハラや職場のいじめなどの加害者になりかねないので、しっかり相手の発言に対しては答えてあげましょう。

ネガティブな力は悪いことではないことを教える

ネガティブな発言が多い人ほど自己肯定感が低く、自分がネガティブであることを認識している人も多いです。

なので、まずネガティブを肯定して上げることも1つの手です。肯定をした上で、口に出すことで周囲に影響があるから止めよう。でも弊害なら良いと許容をしてあげるのです。

肯定してあげる際に有名人のネガティブエピソードなんかがあると汲み取ってくれやすくなります。

野球選手の例

筆者の場合は野球が好きなので、野球選手の例を書かせていただきます。

元ヤクルトスワローズの館山昌平選手というピッチャーは、非常にネガティブだと自身でも公言をしています。

そのため、試合前のベンチの裏で””今日起こる一番最悪の状況””を考えるそうです。

彼の想像する一番最悪がどのレベルかはわかりませんが、ピッチャーですから全員にホームランを打たれるとか、ボールが投げられない状態になるとかそんなことを考えているのだと推測します。

それを考えて考えて想像しまくった上で、

「さすがにこんなに悪いことばかりが起こるはずがないか・・・」と切り替えて試合に臨むそうです。

1つのチームのエース級のピッチャーですらネガティブな感情を試合前に爆発させるくらいですから、一般人の我々がネガティブな感情を持つのなんて当たり前なんです。決して悪いことではないのです。

こんな事実を伝えて挙げた上で、まずは許容をしてあげましょう。

伝えても治らない場合

人間誰でも変わることができるのは大前提ですが、言ってもわからなかったり、変わらない人はどうしてもいます。

そして、特にネガティブという思考、そしてそれを口にするのは幼少期の経験だったり、育ってきた環境によって構築されるのなので尚更です。

バッググランウドごと覆すのはかなり力がいるかつ難しいので、そんな時にあなたが取るべき行動について紹介をしていきます。

上司に報告をし、該当者の配置転換を提案をする

やはり会社やチームにとってお世辞でも良い存在ではないので、もしチームの目標を達成させるための弊害になっているのであれば上司に相談をしましょう。弊害と不満の話しをしましたが、弊害であれば迷惑でもなんでもなくするべきです。

“*腐ったみかん”なんて表現をよくされますが、1人の問題のあるメンバーにより他のメンバーにも悪影響を及ばすことを防ぐためです。

腐ったみかんとは?

みかんや他の果物において、一つが腐るとその腐敗プロセス中に発生するエチレンガスやその他の化学物質が周囲の果物を早く腐らせる現象があります。

この生物学的な特性が、比喩的に人間の社会や組織における行動や影響にたとえられています。つまり、一人のネガティブな人物が周囲の人々に悪影響を及ぼすという点で実際の現象に基づいて使われる。

辞めてもらうように仕向けるなどは絶対にダメなので、不満のでようがない完全なルーティンワークで固められた業務などへ配置転換をしてもらうのが合理的です。

大切なので重ね重ねになりますが、上司に伝える時は好き嫌いではなく、仕事を進める上での弊害であり、チーム全体への影響という視点をしっかりと持った上で伝えてください。

役割を与えて忙しくしてもらう

逆張り的な発想ですが、不満ばかりを述べている人には役割を与えて、どっさりタスクをやってもらうのも吉です。

仕事を増やすのではなく、より高い役割を与えるのがミソです。

これを実施する理由は、結局、人間暇だから細かいことが気になったり、エネルギーを持て余しているために強いエネルギーとされる批判や不満に時間を使うためです。忙しいと文句すら暇もなくガチガチ働くはずです。

開き直って、与えてしまうことも筆者の実例のようにうまくいくことがあります。

不満はダメ、弊害は許す。これが大事

見出しにある通り、ネガティブな発言も不満は口にしてはダメ!でも弊害なら許すべき。そしてネガティブが必ずしも悪いものではないことを書いていきましたがいかがだったでしょうか?

性格というより、経験によって作られる体質に近いものがあるので全員が全員、あなたが思うような形にするのは難しいかもしれませんが、書いてような工夫次第で変えて上げることもあると思いこの記事を書きました。

やっぱり仕事にやる気があればあるほど、不平不満が聞こえてきたら悲しいし、自分のモチベーションも下がりますもんね…。

でも自分の力で変えられるものは変えないと求める環境は実現ができないので、ぜひここまで書いてきたことの1つでも実践していただければ筆者冥利に尽きます。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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