- 1つ目:成長につながるストレスなら、捨ててしまうのは機会損出になるので超えることを大前提に
- 2つ目:不必要なストレスは人間関係に直結するものが多いので転職などは前向きに
- 3つ目:ストレスがない職場は危険で生きる活力さえ奪う可能性もある
「毎日ストレスで仕事を辞めたい」「ストレスがない環境で仕事がしたい」
こんな感情を抱きながら毎日仕事に行くのは本当に辛いですよね。できることなら1日でも早くストレスから解放され楽になりたいものです。転職しよう、とりあえず早く退職だけはしようなんて行動計画を経てている人もいるでしょう。
でも行動に移すのは少しだけ待ってください!
ストレスには必要なストレスと不必要なストレスが存在するのです。あなたが今感じているストレスが必要なストレスな場合、今すぐに転職や退職と言った選択をすると長期的に見た時に機会損出かもしれません。
寝れない食欲が湧かない、健康被害が出て会社を休みがちなんてレベルならすぐ辞めた方がいいと断言できますが、まだ少し耐えられるという気力があれば以下で書いていくことを参考にしてみてください。
必要なストレスの正体
人間は成長をしている過程でストレスを必ず感じるものです。
- 初めてのことをやる際に感じるストレス(自分のキャパを超える)
- 目標を達成できるか負担というストレス(未来への恐怖)
- 失敗したらどうしようというストレス(自信がない)
一度考えてみていただければと思うのですが、上記の3つのことをやり遂げた先に何がありますか?
- 初めてのことをやる際に感じるストレス(自分のキャパを超える)
達成したら→経験値が増え、自分のキャパが広がる - 目標を達成できるか負担というストレス(未来への恐怖)
達成したら→自分が限界値が広がる。達成できるという自信 - 失敗したらどうしようというストレス(自信がない)
達成したら→成功体験になり自信がつく
やっている最中はストレスでも、超えた先に起こることはメリットが大きいでしょう。特に20代の若い世代の方は仕事における経験値が少なく、こういったストレスにぶち当たる機会が非常に多いです。
ただ前述した通りこれは成長には必要なストレスなので「若い時の苦労は買ってでもせよ」なんて言葉があるように、今は辛いけど乗り越えることを大前提に捉えていくべきなのです。
笑ってしまう例かもしれませんが筋トレがわかりやすい例なので紹介させてください。
筋肉をつけようと思ったら体に負荷をかけないといけないので、ダンベルを持ち上げる等、日常では感じないレベルの大きな負荷(ストレス)をかけ筋繊維を傷つけます。
これを回復させ、さらに重量を上げ傷つける、また重量を上げ傷つける、を繰り返すうちに、目視でわかるくらいの筋力となるのです。
経験したことがない重量を上げる際に「できるのか?」というストレス(不安)を感じない人はいないでしょう。その後来る筋肉痛もシンプルに痛いのでストレスなはずです。
でも超えると自身がレベルアップしていると。仕事とは離れた例のように感じますが、仕組みは同じです。
仕事のストレスは20kg30kg、筋肉痛、なんて形では現れませんが、どんどんダンベルの重量を上げて追い込んでいる証拠とも言えます。
不必要なストレスの正体
必要なストレスについて話しましたが、不必要なストレスというのも存在します。自分の成長には繋がらないようなストレスです。人間関係や自分の力ではどうにもならないような業績や制度についてを指します。
人間関係のストレス
人間関係のストレスほど成長や仕事に不必要なものはありません。
パワハラ、セクハラに代表されるハラスメントはもちろん、派閥や、プレイベートへの介入等のストレスです。
ハラスメント系はシンプルに犯罪ですし、派閥がどうこうというのは終わりがありません。プレイベートへの介入も、もはやそれを悪としない社風が原因なので、必要なストレスに比べ得ると超えた先になにか自分にとってプラスになるということがないです。
- 自分の成長には繋がらない
- キャリアにならない(今後他の会社で使えるスキルでない)
- そのストレスを受け入れると、それが普通になり自身も加害者側になりかねない
今の会社で一生を終える覚悟がある人なら別ですが、成長したい、キャリアアップをしたいという方には役には立ちづらいので不必要なストレスだと位置付けてよいでしょう。
冒頭では、転職したい、退職をしようという行動計画に対して「ちょっと待ってください!」という話しをしましたが、こういった不必要なストレスで悩んでいる方に関して、むしろ環境を変えることは多いに賛成です。
自分の力ではどうにもならないこと
会社の業績や評価制度についてのストレスも、不必要なストレスなケースが多いです。
- 会社の業績の悪化で給与が減るのか?というストレス
- 会社の評価制度的に出世がしづらいというストレス
会社の業績が悪くなっていることへストレスに関しては、悪い状況を打破するための行動を推奨はしますが、大きい企業になればなるほど一般社員レベルではどうにもならないことなので悩んだ時点で・・・と不必要と判断ができます。
会社の評価制度も人事でもない限り他人マターなので、制度の変更に大きく関われるような役職や社内体制ならまだしも、全くタッチもできない場合は不必要なストレスです。誰が悪いとかではなく、ミスマッチが起こってしまっています。
ストレスがない職場は危険
ストレスはないに越したことはないと思われがちですが、全くストレスがない環境が100%良いか?というと考える必要があります。その理由はいくつもあります。
成長機会が欠落していると判断できる
前述した通り、
必要なストレス=自分の成長
になるので
ストレスがない=自分の成長する機会がない
と判断ができます。
楽してお金を貰い続けられたらそれで良い、というのが本音かもしれませんが、あなたが成長をせず停滞している限り気づかないうちに追い越される一方です。
1年後2年後はまだ形として現れていなくても30代40代に突入すると役職や年収という形で大きく差がつきます。
なので、ストレスがなく成長機会がない職場はかなり危険と判断できます。
行動の原動力がなくなってしまう
ストレスは何かの行動を起こす際の原動力となっていることが多いです。
例えば期限に迫られるような状況では、「期限までに終わらせないといけない」というプレッシャー(ストレス)が強いモチベーションになるよう、目標に向かって努力する上では必要不可欠です。
一方で、常にリラックスしている状態にあると目標達成に向けた緊張感が失われてしまい、仕事に対してのやる気が損なわれてしまいます。
この状態になると「会社に行くのが怠い」なんていう活力の低下や、「自分が仕事をする意味が見出せない」など、承認欲求まで消失してしまうのでかなり危険です。
ストレスは達成感や目的意識を育み自身を前進させるための原動力になるので、不必要なストレスを除いては絶対的に必要と言えるのです。
達成感や満足をする機会の消失
困難や挑戦に直面し、それを克服した際に生まれる達成感や満足感は、ストレスというきっかけから生まれる感情です。そのストレスが大きければ大きいほど得られる達成感や満足度も比例して高くなります。
そのため、ストレスが完全に排除されてしまうとこれらポジティブな感情を得る機会の欠如につながります。大袈裟かもしれませんが、人生を平坦で単調なものに変えてしまいかねないのです。
ストレスの正体を見極めよう
必要なストレスと不必要なストレスについて説明してきましたがいかがだったでしょうか?
「ストレスフリー」なんて言葉があるようストレスがないことが理想とされるような風潮がありますが、一概にそうとも言い切れないことが伝われば幸いです。
そして、ストレスと一括りにするのではなく、必要なもの、不必要なものを見極め、今の自分の環境や行動を見つめ直すきっかけになれば筆者冥利につきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。