- 上司が無能ということは昇格や昇給をするチャンス
- 無能だからといって無視をしたり、言うことを聞かないような言動は絶対だめ
- あなたを評価するのは、無能であろうと直属の上司である事実は揺るぎないことを理解すべき
- 上司がどうであれば、自分が一生懸命やることは変わらないから他責にするな
「上司が無能すぎて使えない」「尊敬できない上司の元で働くのがストレス」
誰もがイメージする尊敬できる理想の上司の下で働けるに越したことはないですから、さぞかしストレスが溜まると思います。
ただ、結論から言うとあなたの今の状況はすごくチャンスです。本当にその上司が無能で実力がない場合、上のポジションが空いているも同然だからです。
上司が無能だと、無視してやろうとか、勝手に部下だけで仕事を進めようなど、上司そっちのけて仕事をすることを検討してしまいがちですが、これは損出が大きいので絶対にやめてください。
筆者の実体験ですが、実力はないけど役職が高く経営層から評価をされていた上司を利用して28歳で部長まで登りつめました。
そんな経験を元に上司が無能はラッキー、でも無視とかはしてはいけない、その訳を下記では詳しく説明していきたいと思います。
上司が無能は意外とラッキー
上司が無能だとネガティブな視点で言えば文字通り最悪なのですが、ポジティブな視点に変換すると意外に悪いことばかりではありません。
上のポジションが空いているも同然のため
上司が無能ということはそのポジションが手薄なことを意味するので上のポジションが空いているも同然と認識をしましょう。
ここが優秀な上司であれば尊敬できるし働きがいがあるかもしれませんが、自分が昇格をして昇給を勝ち取りたい、となると強敵です。勤め続けば給与は上がりものですが、役職手当などでドーンとあげるにはやはり昇格が手っ取り早いです。
その点、上司が無能であればそのポジションにいきやすいことを意味するのでチャンスと捉えてよいでしょう。
「優秀な人だったらライバルは協力だったけど、そうじゃなくよかった〜。」
と、口に出さずとも心で唱え続けるのです。
評価される可能性が高まる
あなたの上司が無能で、さらにその上の上司からも信用を得ていない場合は役職を持ってないスタッフにも関心が集まりやすいので比較的評価を得やすくなります。
仕事できる基準がシンプルに下がっているような状態なので、その状態で少しでも結果を出せば付加価値となり高い評価を得やすいと。
これが上層部からも評価が高い有能な上司の場合、仕事ができる基準がその有能な人になるため、ちょっとくらい活躍しても「Aさん(上司)に比べたらまだまだだな」で終わりです。
その点、無能な上司であればその逆の状況が期待できるのでチャンスという訳です。
無能な上司に頼られる可能性が高い
無能な上司と言えど上司であり役職者であれば、あなたより経営層には近い存在になります。
無能な上司に頼られ仕事をしっかりこなしていけば、あなたの活躍がさらに上の上司にも届きやすい状況が作れます。
会社組織にいる以上、同僚複数人に評価されるより役職者や経営層1人に評価された方が価値があるものです。残念ながら同僚はあなたの昇格や昇給の権限は持っていませんが、その上の評価者であれば持っているので・・・
全く同僚を卑下に扱うべきと言っているのではなく、無能な上司でもあなたの評価者であることは忘れず頼りにされるよう仕事を進めると良いという話しです。
無能の上司でも絶対に反発(無視など)はするな
いくら無能で使えないと言っても無視をしたり、勝手に仕事を進めるようなことは絶対に辞めてください。会社組織にいる以上、あなたにとって1つも得がないためです。
あなたの評価者は上司である事実は変わりない
あなたを評価するのは上司であることを忘れてはなりません。使えなくても上司です。そしてあなたを評価する立場にいる人です。
その上司にシカトをしたり反発をして評価は上がりますか?
自分が上司の立場にたって考えてほしいのですが、まず評価をしたいと思わないはずです。上司だって人間ですから、数値などの定量評価でも少しは気持ちが入るものだと言うことを理解しましょう。
【事実】評価会議の内容の実例
筆者も評価者の立場になるので、ボーナスの査定や昇格時に社員の査定(評価振り返り)会議に参加する機会が年に3回ほどあります。
定量的な個人目標の達成率で評価が決まるシンプルな仕組みですが、全員が同じ目標ではない手前、
「その目標の難易度は?」「実際の会社への貢献度は?」「本当に定量評価して大丈夫な行動量があったか?」
などなど協議が行われます。
営業職の営業制約件数など明らかわかりやすい仕事でもない限り、どこの会社でもこういった見直しの会議は存在するでしょう。
その時に日頃の行動によって「Aさんの評価を上げてあげたい」「Bさんは定量評価は高いけど、業務態度が誇れるものではないな」なんて気持ちがどうしてもこもるものです。
チーム目標が達成で全員にMAX評価がついても、「実質は10人メンバーがいるうちAさんBさん2人のおかげだしな〜」なんてことはあるあるです。
会社としても、評価者としても頑張っている人を評価したいですから、無視なんてしている人に頑張っているという評価はまずされにくいので損をしないようにしましょう。
レポートラインは守る
↑の話しにも繋がるのですが、必ずレポートラインは守りましょう。
上司に言っても理解してもらえないから、上司を飛ばしてその上の上司に連絡を入れたり指示を仰いだりは絶対にしてはいけけません。
あくまであなたの上司なのですから全て上司を通さないといけないと理解してください。
ただ、その上で業務に支障があるようなら「共有」という名目で、
宛先:上司
CC:さらに上の上司や同僚
という形で連絡や報告なりをしていきましょう。直属の上司をしっかり立てた上で行動をしていくことがみそです。
社会人であることを忘れない
これは大前提ですが、自分が社会人であり1人の大人であることを忘れてはいけません。
お金をもらっている仕事なのです。好き嫌い、優秀だろうが無能だろうが、反発的な行動をとっていい理由など1つもありません。
今や逆パワハラなんて言葉がありますが、無視なんて行為はまさにそれです。会社にとっても上司の言うことを聞かないような社員はどんな優秀でも組織の秩序を乱す癌です。
「上司が無能だから〜」を言い訳に反発的な態度を取ることは絶対に辞めてください。
無能な上司でも、あなた次第で上にいける
無能な上司でも、反発せず、この状況をチャンスと捉えて取り組むことが重要だということを説明してきましたがいかがだったでしょうか?
筆者の話しで恐縮ですが、ここまで書いてきたは全て実体験が元になっていて、実際に自分より実力や経験が劣る(無能とまでは思っていなかった)方が上司の時に意識していたことです。
反発せず、上司の信頼を得てさらに上の経営陣とも話す機会が増えて、社長の一存で半年でチームリーダー、翌年には課長、翌年には事業責任者(部長)とキャリアを積み重ねることができました。
運が良かったこともあるかもしれませんが、上司が無能だどうこうってあまり自分のキャリアには関係のないことだと思っていて、無能なのであれば実力で越せば良いだけですし、有能なのであればその人から学んで追いつけるように頑張るだけです。
「上司が無能だから〜」を言い訳にして、毎日仕事をしていたら主語が他責になってしまっているので成長できる期間に成長ができなくなってしまいます。
成長する人はいつでも自責思考です。
最後は少し厳しい言い回しになりましたがこれも実体験に基づくものです。
この記事を見た1人でも多くの人が自責思考を高く持ち無能な上司を超えるきっかけを作っていただければ筆者冥利に尽きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。