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【職場で周囲の目が気になる…】自分に自信がなく、HSP気味な人に贈る希望の研究データー

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この記事を要約すると…
  • 周囲の目が気になることは自信がないことがきっかけだが、そもそも自信がないことは悪くない。自意識過剰より余程マシ
  • 360度ではなく、上司のことだけを見て仕事をするべし。上司以外の人に評価されても、そもそもあまり意味がない
  • 心配事の91.4%は起こらないと、不安障害の方を対象にした研究結果で出ている。つまり心配していても、ほとんどのことが起こらないから大丈夫

「会社の人に嫌われてしまったらどうしよう」「これをやったらAさんはどう思うのだろうか?」

こんな風に周囲の目ばかり気にして仕事をしていませんか?周囲の目を気にする=気が使える人の特徴でもあるので、決して悪いことではありませんが、気にし過ぎて前に進めないのも問題ですよね。

結論から言うと、上司の存在だけを意識するべきです。見る方向さえ定めれば、その他は気にならないためです。

筆者もいまだに職場の周囲の目ばかり気になりはするのですが、「周囲の目を気にした時点で得なことってあるのかな?」と考えるきっかけになった出来事があり、その時に「上司の評価さえ気にしていればOKだよ」なんて話しを聞いて楽になった経験があります。

そんな実体験がこの記事を書くきっかけになっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

目次

周囲の目が気になるのは自信がないからだが、問題なし

周囲の目が気になるのは自信がないからだと、よく言われます。巷では「自信をつけましょう」「自信をつける方法はこうです」といったアプローチをよく目にしますが、そもそもこの自信がないということは決してネガティブなことではありません。

周囲の目が気になるというところだけを見るとネガティブかもしれませんが、周囲に目を配れるというポジティブな視点もあり、気が利く、気が遣える、周囲のことを見られる人なのです。

物事の捉え方次第で変わるものなので、周囲の目が気になること自体が悪いことではありませんし、自信がないこと自体も悪いことだと思うことをまず辞めましょう。

ストレスは成長している証だから大丈夫

周囲の目が気になりがちな、自信がない人の良い点は自意識過剰にならずに済むことです。確かに、時には自意識過剰くらいの方がいいのではないかという考え方もあるでしょう。

しかし、自信がない人は常に「もっとここまで頑張らなきゃいけないんだ」という思考が働き、それが探究心や生きる活力になります。大したことは成し遂げていないのに自意識過剰な人よりも、「もっとやらなきゃ駄目だ」という人の方がどんどん成長しますし、目標が次々と出てくるものです。

確かに、ストレスがかかりやすい特徴があるかもしれませんが、ストレスというのは今までやったことがないことに挑戦している時に起こるものなので生きる上では必要なことです。自分の性質上、意識せずともできているというのは非常にポジティブなポイントなのです。

HSPだから〜と諦めなくて良い

最近では*HSPという言葉もあり、性格を超えて周囲の雰囲気や「この人今嫌だと思ってるんだろうな」「この人なんか痛そうだな」を感じ取りやすい人がいます。世間的にHSPという一種の病気のような扱われ方をしますが、名前がついているからといって、それが悪いわけではありません。

HSP(Highly Sensitive Person)とは?
アメリカの心理学者エレイン・アロンが1990年代に提唱した概念で、「高度な敏感さを持つ人」を意味します。外部からの刺激に対して特に敏感で、周囲の雰囲気や他者の感情を鋭く感じ取る特性を持っています。人口の15-20%程度がHSPの特性を持つとされ、これは気質の一つとして理解されています。

例として、実際にHSPの特性を公表している有名人を何人かご紹介します。※これらは本人の発言や関連書籍での言及に基づいていますが, HSPは医学的な診断名ではないため、あくまで参考情報としてお考えください。

日本の有名人:
– 松本人志(お笑い芸人)- インタビューで自身のHSP的な特性について語っています
– 中島みゆき(歌手)- 繊細な感性が歌詞に反映されているとされています
– 堂本光一(タレント)- メディアで自身のHSPについて言及しています

海外の有名人:
– ニコール・キッドマン(女優)
– ジム・キャリー(俳優)
– カニエ・ウェスト(ミュージシャン)

このように、HSPは必ずしもマイナスな特性ではなく、芸術的な感性や創造性の高さにつながることも多いと言われています。上記の方々も、その繊細な感性を活かして素晴らしい作品や表現を生み出しているのです。

ここまで大きなことを成し遂げた人と比べられても…同じ特性を持つと言われても…なんて気持ちになるのもわかりますが、決してHSPだから、「周囲の目が気になるのはしょうがない」「ダメなことなんだ」なんて思う必要は絶対的にない!なんてことが伝われば幸いです。

【上司だけ気にするべき】向く方向さえ決まれば解決する

続いて二つ目は、向く方向さえ決まれば大丈夫という話をしていきます。もう悩まずに上司のことだけを見て働きましょう。上司の評価さえ求めれば大丈夫です。端的に言えばそれが会社や資本社会のルールだからです。

評価者以外の評価はそこまで必要でない

会社という組織の中に入ったら、少なからず自分のことを評価する人がいるものです。あなたの上司があなたのことを評価すれば、会社で昇給できたり昇進があったりします。逆に言えば、新卒に好かれたところであなたは昇進も昇給もしません。※だからといって新卒のことを卑下に扱ったり、上司に好かれればいいから他の人に対してはどうでもいいというわけではないので注意

同僚や年下、新卒からの評価を得るというのは意外に簡単なものです。例えば、入ってきたばかりの新入社員を焼肉に連れて行けば、あなたへの評価は絶対上がると思います。でも、焼肉に連れて行ったからといってあなたの給与は上がらないですよね?

もちろん感謝されて自分が嬉しいとか、見返りのない愛を与えることが趣味だというのであれば否定はしませんが、会社にとって特に意味はありません。同僚にめちゃくちゃ好かれても出世するわけではありません。結局、会社という仕事の観点だけで見ると、やはり上の人に評価されているに越したことはないです。

会社での居心地も、同僚と群れている方が一見楽に見えますが、上の人に好かれている方が圧倒的に良いでしょう。

何度も言いますが、だからこそ上司のことだけを見て仕事をしてください。それだけでことは足ります。今は見る方向が周囲の目を360度気にしてしまっているがゆえに悩みがあるので、もうそれをなくしてしまえばいいのです。

見る方向が定まれば悩まない例

推し活をしている人であれば、自分の好きな推しアーティストやアイドルがいます。「アイドルのことを好きな自分がどう見られているだろう?」とか、「この人が好きだと言ったら周りに嫌われてしまうのではないか?」とか、あまり思わないと思います。

なぜかというと、自分の推しという一人に対して自分が好きという気持ちは明らかで定まっているからです。だから、「このまま推しを好きでいいのだろうか?」「この推しを好きだったら私はこういう人間だと思われて周りに嫌われてしまうのではないか?」と、周囲の目をきっかけに嫌いになることはないですよね。

また、日本の法律を例に挙げると、法律では痴漢をしたら犯罪、人を殺めたら犯罪と代表的なものの他、日本では特に厳しく決められています。この法律があることによって、「痴漢をしたらみんなどう思うだろう?」とか「人を殺したらみんなにどう思われるだろう?」「犯罪を犯すのはどうだろうか?」とか、そんなことは考えないはずです。日本ではそれは犯罪だと決まっているからです。

それと同じように、物事の方向が決まっていればあまり悩まないものなのです。会社の中で見るべき方向は、本当に上司だけなのです。

自分の直属の上司、あなたのことを評価してくれる上司というのが、ある意味ルールのようなものなのです。会社で決められているルールが法律のようなものだと思えば、見るべきところは多くありません。

もう上司だけを見てください。そうすることによって、周囲の目を気にする悩みは解消されていきますから。

それでも気になる人が知るべきデーター

それでも、やっぱり周囲を気にしないで仕事をするのは無理だ!どうしても心配になってしまうなんてことは以下の数字を見てください。しっかりと根拠がある実験などが行われた結果なので、心配した時にでも思い出してみてください。

心配事の91.4%は起こらない

まず一つ目は、心配事のほとんどは実際には起こらないという具体的な研究結果をご紹介します。2019年、ペンシルベニア州立大学の研究チームが専門誌「Behavior Research and Therapy」に発表した、”不安障害の患者29名を15日間追跡”という調査をしたところ、心配事の91.4%は実際に起こらないということが明らかになりました。

不安障害の方は一般的に不安を抱えやすく、「こんなことしたらどうしよう」「ああしたらどうしよう」という思いが人よりも多く出てくる傾向があります。そういった思いが多ければ多いほど、それが起こる確率は高くなるはずですが、それでも91.4%は実際に起こらないのです。

ちなみに心配事が起こらない確率ですから、心配事が起こったとしても、本当に自分が考える最悪な事態になるか?まで追求したら心配事が起こらない可能性は限りなく100%に近くなるでしょう。(例:地震を不安に思っていて、不安の通り地震がきても、実際に被害はなかったなど)

「これをやったら周りにどう思われるだろう」「失敗したらどうしよう」「怒られてしまうかもしれない」と思うことの大半は、実際には起こらないということが科学的に示されているのです。

人間関係における2対7対1の法則

これは、何をしても好きな人が2割、無関心な人が7割、何をしても嫌いな人が1割という考え方です。この法則は、経済学で知られるパレートの法則や80:20の法則を応用した経験則として、心理学や社会学の分野で広く言及されています。

家族や友達、職場の同僚、一緒のタイミングで入社した新卒の仲間など、あなたが何をしても支持してくれる人たちが約2割。

そして大多数の7割は、端的に言えばあなたに特に興味を持たない人たちです。同じ環境にいても、あなたが何か特別なことをしない限り彼らはあなたのことを気にかけることはありません。

残りの1割は、どんなに良いことをしても批判的な立場を取る人たちです。あなたが貧困の国へ物資へ届けに行ったり農業を発展させるような英雄みたいなことをしても「偽善者だ」「注目されたいだけだろ」なんて1割の人は否定してくるのです。

これは人間社会の普遍的な構造として理解することができます。

自分の能力を1,5倍に見積もっている

人の自己認識に関する興味深い研究についてです。コーネル大学のダニング・クルーガー効果として知られる研究によれば、人は往々にして自分の能力を実際以上に高く評価する傾向があることが明らかになっています。

つまり、私たちは自分に対する他者の評価を必要以上に気にしがちですが、実際の評価は自分が思うほど高くないですし、そもそも期待をされていません。

1週間後には忘れている

記憶の保持に関する科学的な研究結果です。1885年にヘルマン・エビングハウスが発表した忘却曲線の研究によれば、新しい情報を学んでから20分後には約60%、1時間後には約45%、1日後には約34%、1週間後には約23%まで記憶が減衰することが明らかになっています。

では1ヶ月後?1年後は?と考えたら、限りなく0に近い数字が出るでしょう。

あなたが思っている以上に、失敗したことや恥ずかしい思いをしたことも、周りの人の記憶からは予想以上に早く薄れていくということが科学的に証明されてます。昨日の夜ご飯でさえ思い出せない人が多いように、人の記憶なんて脆いものです。

それに加えて、「2対7対1の法則」で言ったようにあなたに興味がない人が7割ですから、心配事が起こってもすぐに忘れさられていきます。

周囲の目?仮に悪く思われても大丈夫

上の章で解説してきた通り、科学的研究や観察からも、私たちの不安や心配の多くは実際には起こらないこと、そして起こったとしても他者の記憶からは予想以上に早く消えていくことが分かったかと思います。

また、日常的に接する人の数を考えれば、特定の少数の人からの評価に過度にとらわれる必要がないことも明らかでしょう。都心部で電車通勤をしている人は、平均で1日に6万近くすれ違うなんて言われますし、その中のチームの10人なんて本当にちっぽけなものです笑

大切なのは、過去や未来への不安に囚われすぎず、現在の行動に焦点を当てることです。具体的には、上司に期待される役割の確認や、与えられたタスクの確実な遂行に注力することが、職場での不安を軽減する実践的な方法といえるでしょう。

科学的な研究結果が示すように私たちの心配の大半は、起こる確率が0%に近い懸念事項に過ぎないのです。

この記事を見た1人でも多くの方が「とりあえず上司だけ気にして仕事すっか」なんて気持ちになれば、筆者冥利に尽きます。そして不安になった時は「91.4%はそもそも起こらないんだ!」と。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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