- 使えない上司を勝たせることに特化しよう
- 圧倒的な貢献で上司を勝たせよう
- 上司に手柄を取られてもOK
- 上司の足を引っ張る行為は自分にとってマイナス
- 上に行くほど見ている人は見ているから貢献に特化すべき
「上司が使えなくて仕事がしづらい」「自分の方が実力があるのになぜ上司なのかわからない」
会社に入ってある程度業務が把握できてスムーズに進められるようになると上司の仕事ぶりが目について、やりにくいなんて感じることも多いですよね。
この記事を書く筆者も26歳の時に入った会社でまさにそれを経験して、自分が成したことを手柄にされてるんじゃないか?絶対やったほうがいいことを理解されなくて邪魔だな〜なんて非常に苦しんだ記憶があります。
今日は、””そんな上司を勝たせることが一番自分も勝つ近道になる””なんて話しを実体験も含みながら説明をしていきます。
上司を勝たせることが一番の近道な理由
まず大前提として理解しておいて欲しいのが、上司を勝たせることが一番大事です。邪魔だからと言って足を引っ張るなんてことは絶対にしてはいけません。
※以下話しは社員数名のベンチャー企業は例外
日本の多くの企業は、経営陣→部長→課長→係長→一般社員のように多くの役職があり縦社会です。
この構造上、一般社員なら一つ上の役職の係長、係長なら課長、課長なら部長、に評価を得ないと上に上がれない構造になっています。
学校教育が1年生2年生3年生と1つずつ上がっていくように、残念ながら日本では飛び級という概念がなかなか浸透していないが故に、役職も1つずつ上がることが一般的です。
そんな日本特有な文化も踏まえると、急に経営陣や部長に評価されて飛び級で直属の上司を超えるなんてことは滅多にないので、使えない上司を勝たせ、使えない上司から評価されることが、なんだかんだ一番の近道であることがわかります。
上司の勝たせ方
上司を勝たせる=あなたの評価
この方程式は忘れないでください。上司の立場からすると、実力があって自分に反発してくる部下よりも、とにかく自分の役に立ってくれる部下を評価したいものです。
実力があればいいというのごもっともですが、まず上司を勝たせることを意識して、勝たせる方法を理解しましょう。
上司が持っている目標に圧倒的に貢献する
上司が持っている目標は何になるのか?
これを理解した上で、この目標に貢献することを意識してください。どんなにあなたと同じ役職の社員に評価されても、上司の目標達成に貢献していなければ評価はされません。
上司の目標を理解した上で、自分のやるべきことが何か?目標はなにか?というものを理解しましょう。
ここは勘違いしやすい箇所でもあるので、
「自分に求められる役割はなにか?」
「チームの目標は明確に何になるのか?」
「どんな動きを期待しているか?」
これらを上司に直接聞くことをお勧めしています。
よく会社の評価時にあるパターンなのですが、自分が結果を出したと思っていることが求められていないケースです。初めから役割が明確になればこのすれ違いはなくなるので絶対に確認をしてください。
上司の不得意を把握し、圧倒的に不得意を埋める
役割を理解する話しにも繋がってくるのですが、上司の不得意な部分、すなわちチームとして穴が相手しまうような箇所をあなたが埋めるに心がけましょう。やっていくうちに
「多分、〇〇さん(上司)ここは不得意な部分かも?」
と感じる機会があると思います。不得意なことほど、そもそも不得意と認識がなかったり、目がいってないことがあるので、
「〇〇さん、これをやらせてください!」
と実行する権限を要求しましょう。上司の不得意を埋めることで上司が勝つ確率が高くなりますし、イコールあなたのおかげでチームが勝つ確率も高くなります。
チームを勝たせられる部下を上司は出世させたいと思いますよね?それが全てです。
上司の手柄で最初は良い
上記で述べてきたようなことを取り入れようとすると
「上司の手柄に貢献するようで嫌だ」
というような感情が浮き出てくる人もいるでしょう。ただこの感情は一旦捨ててください。
“”上司を勝たせることが一番の近道な理由””という章でも話しましたが、役職は1つずつ上がっていき1つ上の人に評価されるケースがほとんどなので、上司の手柄を作りまくり、その上司に自分が評価されれば良いのです。
幸い、一般社員が係長クラスに出世するより、係長クラスが課長クラス、課長クラスが部長クラスに出世するほうが極めて出世ハードルが高いですから、あなたが手柄を作りまくったくらいで上司は簡単に出世しないです。
横並びになった時に後々追い越せばよいくらいの気持ちを持ちましょう。
絶対上司の力じゃないだろうっていうくらい圧倒的な結果
それでも上司の手柄にされたくないということであれば、これは結果で圧倒するのみです。
上にいる優秀な人ほど数字には敏感なので、圧倒的な功績が残せば、「絶対Aさん(あなたから見た上司)だけの力ではないはず」と中身まで見てくれやすくなります。
上司の上司が中身まで見てくれたら、あなたの価値がぐーんと上がるでしょう。「やってます」とアピールするより、圧倒的な結果を出して気を引くことに努めましょう。
そして気を引く手段で最善なのが、何度も言っていますが上司を勝たせ、上司が持っている目標に貢献することなのです。
【注意喚起】上司を蹴落とすようなことは絶対ダメ
いくら使えないと感じても上司を蹴落とすことを考えたり、腹いせに足を引っ張るようなことだけはしないでください。
報告のレポートライン等も上司を飛ばすして、あえて上に掛け合おう等も絶対してはいけません。後々あなたにとって弊害になるので、その理由を説明します。
レポートラインの崩れはチームの混乱を招く
上司を飛ばして物事を遂行しようとすると、レポートラインが崩れてあなたと一緒に働く同僚までが混乱します。
一般社員のあなた自身は部長の指示のもと動いていて、直属の常時である係長より偉いから当たり前のつもりでも、同僚からしたら係長の指示で動くことがほとんどなので方向性が異なります。
確かに部長の言うことの方が権限はありますから真っ当な行動なはずです。
ただ、同僚や係長からの反発をあなた自身がくらい兼ねません。
仮に部長から直接指示があるようなケースがあっても、しっかりあなたの上司に相談して遂行すべきか?優先度は高いか?を確認するようにしましょう。
混乱を招くのはあなたが上司になってから不利
今は一般社員かもしれませんが、次のステージとして今の同僚が部下になる日のことも考えないといけないです。
上司と言う共通の敵がいるうちは蹴落とすことで同僚との絆や仕事のしやすさが生まれますが、自分が上司になった時のことを考えるといかがでしょう?
確実に自分がターゲットになったりポジティブには働かないでしょうから、チームに変な癖や行動を生み出してはいけません。
自分だけでなく同僚とも、上司を勝たせる、自分の役割を遂行することを当たり前として捉えてもらうのです。
筆者の経験談
実際に筆者にも26歳の時に入社した会社で、あきらか自分よりもスキルが劣るな、なんなら少し足を引っ張ってくるな…。なんて上司がいました。
もちろん僕があげた実績も自身の手柄にされるようなことが多かったし、モヤモヤしかなったです。
ただ、割り切って上司に圧倒的な貢献をすることで起こった変化があったので紹介します。
社長が直接指示をしてくるようになった
圧倒的な実績を出したことで社長の目に止まるようになり社長から直接指示がくるようになりました。
これにより、実質上司より偉くなったとかではなく、上司に「社長から指示が来たけどやるべきか?」を確認すると、だいたいのことがOKとでるので仕事が進みます。
仕事が進む→結果が出やすくなる→評価されやすくなる
という好循環が生まれ、すぐに次の役職に出世ができました。これは上司を超えて業務を遂行するのではなく、上司に確認する工数がしっかりあるのが大前提です。
勝手に進めると上司からの反発がどうしても出てきて仕事を進める上で、そこを気にして遂行するのでアクセル全開でいけなくなります。あくまで上司を立てることを忘れてはいけません。
やりづらい上司からも認められるようになった
少なからず上司は立てているので、役職が上がればが上がるほどやりづらいと感じていた上司自身からも認められ仕事が進めやすくなりました。
会社の売り上げが下がってくれ、なんて思いながら仕事をしている人はまずいないでしょうから、自然と仕事は集まりみるみるうちに敵と感じたいた人が味方になってくれます。
逆に自分を敵としたり、蹴落とすようなことをするのであれば、自分の上司自身が損出をこいてしまう…と思ってもらえるくらい貢献し認めてもらうことを意識していました。
役職が上がっても、自分の上司を勝たせることを徹底することで認められやすくなります。
上司が不在のところまでいけた
上司を勝たせ続けた結果、実質現場に出てこないような経営陣を除いては一番上のところまで3年ほどでいけました。
係用→課長→グループ企業の統括(部長クラス?)
経営陣に近づくにつれ、できるやつには存分に力を発揮してもらいたいという信頼を勝ち得てポジションや役割を用意してくれるものです。
確かに運は良かったですが、自分自身に能力があったとかではなく、”上司を勝たせることを徹底した”やったことはこれだけです。
仮に能力が高かったとしても、どこに発揮するか?が重要なので、直属の上司が求めることに能力を発揮することに全ベットするのが重要です。
同僚の評価よりも、上司の求めることに特化してやった結果なので、上司を勝たせることの重要性が伝われば幸いです。
上司の仕事を理解することも大事
重要性は高いようであまり高くないので最後の章に書きますが、少しは使えないと思う上司のことも理解してあげるようにしましょう。
もしかしたら、直属の上司も、さらに上の上司に対して同じ思いを抱いているかもしれません。
こればかりは一般の社員からは見えないところなので、目の前の直属の上司だけを見て、「使えないから」というあなたや同僚の独断は、大きな勘違いな恐れも十分あるでしょう。
負けたくないという負けず嫌いの反発や競争は多いに会社的に大歓迎でしょうが、わざわざネガティブな反発はなくてもよいです。
上司にも上司がいることを理解して広い心で受け止めていくことも重要かつ、あなたの精神状態も良くするコツ言えるでしょう。
上司を勝たせることに徹底せよ
ここまで上司を勝たせろ!という話しを口酸っぱくしてきましたが、いかがだったでしょうか?
蹴落とそうとか、足を引っ張ってやろうとかいう気持ちで仕事をするより、誰かに貢献しよう、圧倒的な成果を残そうという気持ちで仕事をした方がシンプルに自分のためになりますよね?
ネガティブな気持ちを持ち合わせることは自分自身の成長の機会を失うきっかけにもなりうるので、自分で自分の首を絞めないようにしましょう。
あなた自身がぶれずにポジティブな心持ちでいれば必ず人はついてきますから、時間がかかってもぶれずに毎日仕事に取り組みましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!