- 新卒が早く帰ることへイライラするのは恥ずかしいこと
- 自分の新卒時代と比較するのは時代が違うのでナンセンス過ぎるため今すぐ辞めろ
- 与えられている仕事量や責任が違うから先に帰るのは当たり前
- 世の中のトレンドは若者が作るから新卒から学ぶ姿勢べき
- 挨拶や納期を守るなどの姿勢のルールは徹底的に守らせる
「新卒が先輩より早く帰って許せない」「仕事への責任感がなくてイライラする」
この記事に辿り着いてきた方はこんな不満を新卒社員に対して持っていませんか?
自分の時は怖い上司がいて先に帰れなかったり、仕事中も怯えながらしていたので許せないなんて感情を持つ方も多いでしょう。
結論から言いますが、そんな怒りの感情を持つことは恥ずかしいことだと認識をしてください。
冒頭から厳しいことを言いますが、あなたより年下で経験の浅い弱者へ怒りの矛先を向けるのは自分に余裕がない証拠です。
学生時代に、5個や10個も離れている子に対してイライラしていましたか?まず興味すらないし、相手にもしていなかったと思います。それと同じで、年齢が離れるにつれて価値観は異なって当たり前なので怒りの対象にする方がおかしいです。
今日はあえて痛いところついて嫌な気持ちになると思いますが、そんな事実とともに、イライラは恥ずかしいことだけどこれだけは守らせるべき!なんてことを記載していきます。
新卒が早く帰ることへの不満はなぜくる?
まずこのイライラの感情はどこからくるのでしょうか?自分自身を理解する意味でも考えられるその理由から言及をしていきます。
自分の新卒時代との比較
自分の新卒時代と今の新卒の働き方を比較していませんか?
「私は定時に帰れなかった」「遅くまで残って毎日終電で帰っていた」など。
はっきり言いますが「だからなに?」というのが事実です。3年5年10年という短いからこそなんとなく比較できてしまいますが、もっともっと前の昭和の働き方と比較してみましょう。
- 有給取れないの当たり前
- 休日勤務当たり前
- 終電帰り当たり前
- 始発での出社当たり前
- 会社の飲み会は絶対参加
いわゆる昭和スタイルに比べたら、あなた自身も恵まれていると上から思われているわけです。それでも自分自身は誰もが可愛いので「私の新卒時代は・・・」と比較して今を否定するわけです。
働き方は変わって当たり前、あなたもあなたの上の世代からそう思われていた。
この事実をしっかり理解して、自分の新卒時代の働き方と比較してイライラすることは絶対にやめてください。
事実がないプライド
人は自分がやってきたことを否定される、もしくは否定に近い形のことをされると反発心が生まれるものです。
上で説明した自分の新卒時代との比較とも近しいものがありますが、”新卒時代に一生懸命頑張ってきた自分”に対して少なからずプライドがあるからこそ、今の新卒に対してイライラするわけです。
そのプライドって数字で示せますか?今の新卒と同じ条件かで残した結果(売り上げなどの数値)はありますか?
だいたい毎日15時間働いた。上司の言うことを効いて翌営業日には書類を提出したなど、残念ながら会社への利益や売り上げという直接的な貢献はないと思います。
本当に悲しく悲しく悲しいですが、これが事実です。年齢を重ねるにつれ何かとプライドが高くなりますが、プライドを持つのは圧倒的な結果を残してからにしましょう。
そして圧倒的な結果がある人ほど仕事にプライドはありますが、人に対してプライドを力のようにかざすことはまずないです。そこにエネルギーを使うことが結果に直結しないことを理解しているからです。
価値観のギャップ
価値観のギャプに対してイライラするケースは多々あります。
これは筆者の職場でも起こった実体験なのですが、
- メモをスマホで録ることが許せない
- 引き継ぎを動画取ることが許せない(ワードにテキストで残すべき)
- 書類をAI使って作るのが許せない(自分の頭で考えるべき)
新卒の行動に対して、こんな先輩社員からの反発がありました。言わんとすることはわかりますが、どっちが効率いいですかね?
わざわざ書くよりスマホの方が綺麗に字まとまりません?ワードのテキストより動画の方が動きがあって情報量多くなりません?AIで作って完成系のクオリティーって変わりました?むしろ上がりません?
などなどやり方を否定したいだけで、完成物の質に対する視点がだいぶかけてしまってます。
自分の時代とのギャップが受け入れられず、「こうするべき」という凝り固まった思考がだいぶ痛いです。
ジェネレーションギャップという言葉があり、あなたが年上の人に感じることがあると思いますが、そのあなたが年上の人になったバージョンが今です。
痛い大人にならないようにジェネレーションギャップを受け入れ、完成物の質で判断をするようにしましょう。
補足
例えば、
「メモをスマホで録るより、ノートに書いた方が、目上の人にはウケやすいよ」
「スマホでメモを撮る際は”スマホでメモとっていいか?”を事前に聞くといいよ。ネットサーフィンしてるって思われたら損だから」
などなどのフィードバックは先輩側からしてあげましょう。あなた以上にあなたより目上の方は新卒の行動に対してジェネレーションギャップを感じすぎてイライラしてしまう恐れもあるため、事前に防ぐ努力が必要です。
ストレスの矛先を弱気立場に向けている
これ一番恥ずかしいパターンですが、ストレスの矛先を新卒という弱気立場に向けているだけというものがあります。何回も言いますが、これが一番恥ずかしいです。もし自分が当てはまっていたら今すぐにでも辞めてください。ダサいです。
弱いものいじめなんて言葉がありますが、人間社会だとどうしても自分より弱気ものに対して強く当たったりしてしまうのはどこの組織にも存在していると思います。
わかりやすいいじめというレベルでなくても、業務がどうしても末端社員に集中しがちなど。これは致し方ない部分はあります。※いじめパワハラレベルまでいくと犯罪なので例外
ただ、あなたがうまくいってない、先輩に怒られてイライラする、というのは新卒には何も関係ないです。その怒りの矛先をなぜ弱気立場の新卒にしているのでしょうか?
ありえないレベルで間違ってます。自分がうまくいってないのは自分のせい他ありませんから、その事実をまず理解することから始めましょう。
可能性が無限大の新卒以下です。絶対やめてください。どこの会社にいても必要のない人間だと断言できます。
新卒が早く帰ることは悪くないことを理解する
新卒が早く帰ることは悪くない理由をいくるか説明をします。上で怒りの原因は事実ベースで理解して下さったと思うので、悪くない理由も事実ベースでご紹介させてください。
そもそも与えられている仕事量が違う
そもそもなのですが、あなたと新卒では与えられている仕事量や責任がまるっきり違うと思います。
そりゃ仕事量が少なければ早く帰れて当たり前ですし、責任が少なければ部下や後輩の面倒を見る手間だってないですし、ましてや取引先と連絡を取る時間も圧倒的に少ないでしょう。
となると、早く帰れて当たり前ではないですか?
「仕事は自分で作ってやるのものだろ」
「先輩の仕事ぶりを見て、仕事をもらいにいくのが常識だろ」
なんて仕事ができない人が良く口にする言葉が聞こえてきますが、新卒がそんなことまずできるわけないです。
先輩や上司として、明確な指示や仕事を触れない自分自身の責任であり、経験がない新卒が勝手に仕事を作って動いたら、それはそれで問題になりかねません。
先輩の仕事ぶりを見て〜なんて思うなら、先輩の仕事ぶりがそこそこだから、仕事を貰いにこないのでは?と自分を疑うのが先です。あなたがあなたより上に仕事を貰いにいって貢献していない何よりの証拠くらいに思った方が良いです。
少し脱線しましたが仕事量が違うのですから、先に帰って当たり前ですし経験がない新卒が自分で仕事を作り出すなんてまず難しい事実を理解しましょう。
無駄にダラダラと仕事する癖がないことを評価すべき
遅くまで残る人を評価しがちですが、新卒の最初のうちからそんなことをする社員は結構危険です。
姿勢は認めますが、ダラダラと仕事する癖がつきがちだったり、評価の矛先が結果ではなく周囲の視線になっているためです。
会社にいる限り社員に求められることは売上利益に貢献することです。どんな組織にいても根本は変わりません。
そこへの意識が全くなくダラダラ仕事することや周囲の視線を気にすることが最初から仕事になっていては成長は難しいでしょう。次は入ってくる新卒にイライラするような人を不覚にも育ててしまうだけです。
だからこそ、ダラダラせず帰る姿勢はまだいいと判断してください。あなたの価値観を押し付けるのはやめるように。
新卒から学ぶ姿勢も忘れない
新卒にイライラするより口に出さずとも学んだ方が、あなた自身のスキルアップにつながります。
筆者自身もAI技術や動画編集アプリについてを新卒から学びまくった結果、使える手札が増えて出世もできた実体験があるので記載していきます。
トレンドは常に若年層が作るもの
いつの時代もトレンドは若者が作るものです。会社の中で若者に一番近いのが新卒でしょう。
そのトレンドを作っている世代にトレンドを学ぶのが一番の近道です。イライラして凝り固まった価値観を押し付けている暇があればトレンドを吸収する姿勢を持った方が自分の成長につながります。
何も「教えてください」と歩みよる必要がありませんが、「こういった場合、どんなツールを今の子は使う?」「最近テレビで話題になっている〇〇は、Aさんの周囲ではどう?使っている?」
などなど、学ぶというなオフィシャルなものではなく日常会話レベルから発展させればよいです。
新卒から学ぶというとハードルが高いかもしれませんが、話しているだけでも吸収できることはたくさんあるので耳を傾けることから始めましょう。
筆者の体験談
新卒の社員からAIの可能性について学びました。彼はAI技術を用いてイラストを作ることに長けていたのですが、この手段を知った自分は社内にも落とし込んで製作者の作業時間を減らすことができるか?を考えました。
結果的に、画像制作に携わるスタッフもAIに興味を持ち、続々と使いこなせるようになり作業の効率が上がったり、修正時間が減るなんてメリットがありました。
新卒からしたら、自分の得意な分野で趣味を話しただけかもしれませんが、自分が吸収したことで会社レベルの時間削減に繋がりました。
他にも、上記のような例はたくさんあるので、学んでしまった方が絶対的に良いと筆者は断言できます。
姿勢のルールだけは必ず守らせるべき
ここまで、比較的新卒擁護みたいな内容で書いていきましたが、これだけは妥協せず守らせろ!というのが姿勢のルールです。
姿勢のルールというのは、
- 出退社時、必ず会社に入ったり出る際は挨拶をする
- 出社時間を守る
- 勤怠を押す
- 休みを取る際は9時までに上司に連絡をする
- 書類の期限を必ず守る
などなど、誰でも意識すればできることです。今日入社した社員が明日からでもできることが基準です。
この姿勢のルールというのは新卒だからとか、中途採用で入ってきた人だから〜というのは全く関係ないので徹底的に守らせてください。ジェネレーションギャップがどうとか関係ないので絶対です。
組織に所属している意識を高めるには、しっかりルールを守らせることです。このルールからはみ出してしまうと会社全体に良い影響を及ぼさないので、ここだけは許容する必要はありません。
入ったばかりだから・・・なんて妥協をせずに、あなた自身が厳しく指摘することが大切です。
【補足】行動のルールについて
姿勢のルールの他、行動のルールというものが存在します
- 週次目標を達成する
- 月次目標を達成する
- 営業で成約10件獲得する
- 資格試験で80点以上取り合格する
などなど、スキルや個人の能力に依存する部分もあり、絶対的に守ることが難しいものです。ただ、ルールなので目指して働くことは絶対です。
イライラするより自分自身の成長を
ここまで新卒にイライラすることは恥ずかしいことなんて話題を書いていきましたがいかがだったでしょうか?
あえて耳が痛くなるレベルで厳しく書いてきたつもりです。気分を悪くされた方がいましたら大変申し訳ないです。
それでもやっぱり、この記事を見てくれたからには自分自身の成長のヒントになってほしい、イライラして仕事するよりはもポジティブな感情で仕事に取り組んでほしい。なんていう筆者の思いです。
実際に毎日仕事に行く途中にお腹が痛くて痛くて、それが日中も続いて仕事ができなかった時期があるからこそ筆者は強く思っています。
ジェネレーションギャップというのはどうしても受け入れられず反発心が湧いてしまうのは重々承知ですが、受け入れ自分の成長にフォーカスを当てられる人が増えれば筆者冥利に尽きます。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
P.S.
新卒はダメだと若年層に対して風当たりを強くするのは日本の政治と同じような構図が出来上がる。自分自身がダメになるようなその原因になっていることに早く気づこう。
少子高齢化社会では、高齢者の方が多いので、人気投票制の政治ではどうしても高齢者が有利な法案ばかり決まる。そして数の理論で若年層は負けてしまう。
未来を作っていくのは悲しいけど自分より若い層というのはいつの時代も変わらないこと。この事実を理解した上で、新卒うざいと怒るよりも働きやすい環境を作って姿勢のルールを守らせて成長させることがあなたの使命。