- 「使えないかも…」という不安は、自分を客観的に見られている証拠であり、悪いことではない
- 会社における評価は“上司(=評価者)”がするものであり、同僚や後輩の声に振り回される必要はない
- 評価者に与えられた役割を全うすることが、最も重要な評価基準である
- 筆者の実体験からも、上司の信頼を得て役割を果たした結果、評価とキャリアアップにつながった事例がある
- 周囲の言葉に惑わされず、目の前の役割を真摯に取り組む姿勢こそが、自分を“使える人”に変えていく
「自分、もしかしたら“使えない”って思われてるかも…」
そんな風に不安になる瞬間って、誰にでもあります。でも、まずは声を大にして伝えたい。それ、決して悪いことじゃないです。
「気にしすぎかもしれない」と思うかもしれませんが、それはむしろ、自分を客観的に見れている証拠。他人の視線を感じ取る感性は、社会で生きる上で大事な能力です。評価は自分ではなく“他者がするもの”だから、他者を意識すること自体はまったく間違っていません。
むしろ、「自分は頑張ってるのに周囲がわかってくれない」と嘆く人より、何倍も前向きです。だからこそ、そんな自分を嫌いになる必要なんて、1ミリもないんです。
「使える・使えない」は誰が決めているのか?
ここで一度、冷静に考えてみてほしい。
「使える/使えない」って、誰が決めるんでしょう?
例えば職場に、後輩から「優しくていい先輩」と慕われている人がいたとしても、その人がまったく昇格できていない…そんな光景、見たことありませんか?
これはつまり、「優しい」「いい人」という評価があっても、上司(=評価者)が求める成果を出せていないということを意味します。役職や昇給といった評価は、あくまで会社や直属の上司が決めるもの。残酷ですが、そこからズレた評価をどれだけ周囲から得ても、意味は薄くなってしまいます。
そしてその事実は、もう一つ重要なことを教えてくれます。
評価者は上司、それ以外は“参考値”程度でOK
誤解してほしくないのですが、「上司以外を無視しろ」と言いたいわけではありません。もちろん、周囲に意地悪していいわけでも、冷たくしていいわけでもありません。
でも、会社という組織の中での評価を決めるのは上司だけなんです。
だから、あなたが意識すべきは「上司から与えられた役割を全うできているかどうか」。これに尽きます。使える/使えないは、その役割に対するパフォーマンスでしか判断されない。
つまり、「みんなに使えると思われる必要なんてない」んです。
評価の基準を「誰か」に広げすぎると、どんどん自分がブレていきます。
人によって“求めるもの”は違うから、全員に好かれるのは不可能
- 上司は「結果」や「効率」を求める
- 同僚は「話しやすさ」や「協力しやすさ」を求める
- 後輩は「優しさ」や「フォロー力」を求める
……つまり、人によって「使える人」の定義が違うんです。
全員にとって都合のいい存在になろうとしたら、あなたが壊れてしまいます。
だから、職場で「誰かに使えないと思われてるかも」と感じたとしても、それが上司じゃない限りは、評価に影響はないと思ってOKです。
実体験:女性9割の職場で「評価者の声」だけに集中した話
僕は以前、女性向け商品の通販メーカーに勤めていました。職場は9割が女性。当然、扱う商品もセンシティブなものが多く、女性に寄り添った視点が求められました。
そんな中、ある日「男性向け商品の販売チャンス」が巡ってきました。
僕は社長に直談判して、「ここに全力を注がせてほしい」と申し出ました。当然、女性社員からは「なんでこの会社で男向け商品やってんの?」という空気もありました。
それでも、**僕の役割を与えたのは社長(=評価者)**だったんです。
周囲の反応を全部シカトして、黙々と男性向け事業に取り組んだ結果、年間1億円規模の事業に育てました。結果、社内での評価も得て、女性・男性向け事業の両方を統括する立場になりました。
この経験から強く言えることがあります。
評価とは、評価者がするもの。それ以外の声に惑わされるな。
正直、周囲の冷ややかな視線に負けそうになることもありました。特に、職場の空気が「なんで彼が?」という雰囲気だったときは、自分の判断が間違っていたのかと悩む夜もありました。
でも、最終的に僕の役割を与えてくれた人が評価してくれた。これがすべてです。
文句を言う側に回る人ほど、“使えない自分”を守っているだけ
ここだけの話ですが、あなたに「使えない」なんて言ってくる人ほど、自分に自信がない人が多い。
そういう人は、自分ができないことへの不安を「他人を下げる」ことでバランスを取っているんです。だから、その声に価値なんてない。真に受けないでください。
僕の経験上、「あいつ仕事できないよな〜」と口に出す人ほど、自分では何も成果を出せていない人が多かったです。
本当に評価されている人って、実はあまり他人の粗探しなんてしていないものなんです。
最後に:使えるかどうかじゃない、「役割を全うする」ことが大切
あなたが向き合うべきは、“自分の役割”です。
- 評価者は誰か?
- 自分に期待されていることは何か?
- それを超える働きができているか?
これだけに集中してほしい。
「使えないかも…」という不安は、あなたが真剣に仕事に向き合っている証拠です。
でも、評価は他人が決めるもの。そしてその“他人”とは、周囲の声ではなく“上司”であることを、どうか忘れないでください。
あなたが今日できることはひとつ。
誰かに好かれることよりも、与えられた役割を全力でやりきること。
これができれば、あなたは十分“使える人”です。
あなたが自分を信じられるようになるまで、何度でもこの言葉を思い出してください。
この記事を読んでくださった方の中で、少しでも「気が楽になった」「頑張ってみよう」と思える方がいたら、筆者としてこれ以上の喜びはありません。
1人でも多くの方の悩みが、この文章によって1つでも減れば、筆者冥利に尽きます。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!