- 頑張ったが評価されるのは転職時に年収アップという形で現れるケースが多い
- 未来の自分が、過去に頑張ったことや、出してきた結果を事実ベースで語れるようになる
- 頑張り損を防ぐために上司への状況の可視化が大事
- 今、この瞬間の損より、未来の得をとるべき
「どんなに働いても給与は変わらないし無駄」「頑張り損じゃないか?」「サラリーマンなんて波風立てず過ごして給与もらえればいい」
こんなネガティブな感情に囚われていませんか?
確かに毎日頑張っても明日から急に給与が上がるなんてことは滅多にないですし、頑張ったと思ってもなかなか評価をされず、「頑張るだけ無駄ではないか・・・?」と思ってしまう気持ちも理解できます。なぜなら、この記事を書く筆者も100人程度の会社で働くサラリーマンのため自身も感じたことがあるし、周囲からも声が上がるため。
しかし、頑張る方向や理解を間違えなければ決して無駄にならないということを筆者は実体験ベースで感じております。
すぐ給与が上がらなくても長い目で見れば上がりやすくなるし、仕事を失うような最低の状況は回避できるはず。
毎日評価もされずにやりがいをなくしてしまっているあなた。ぜひ最後まで読んで未来の自分にワクワクする気持ちになってください。
今の給与アップだけに捉われるな
頑張っても意味がないと感じてしまうのは、仕事で得られる報酬は給与だけと考えているためです。
頑張っても給料が上がらないから意味がない、役職が上がっても給与がそんなに変わらないから意味ない。こんなところでしょう。
しかし今の会社や環境で給料が上がらなくても、未来への貯金という視点を見れば頑張るに越したことはありません。よく聞くやつですが「若い時の苦労は買ってでもしろ」ってやつです。
転職時にやっと頑張った経験は評価される
多くの人に共通して言えることですが、年収が大幅にアップするタイミングは転職時です。
日本の学校教育が1年生2年生と1つずつレベルアップしていくように、会社も→係長→課長→部長なんて1つずつ役職が上がる会社がほとんどです。
そのため、ある程度入った時の年収から微増が続くくらいで一気に年収が上がるなんてことはまずないです。大切なので2回言いますが、頑張る頑張らないは関係なくそもそも年収がガクンと上がるタイミングは転職時です。
そしてこの来る時に年収を上げられるのが頑張ってきた人なのです。
過去に何を頑張り、どんな結果を出したか?
〜26歳までの転職活動であれば、業界では第二新卒なんて扱いを受け、今までの経験は少なからず考慮されるもののポテンシャル採用という形で、実績がなくても比較的転職がしやすい年齢です。
給与も大幅アップは見込めなくても、若年層の確保に必死な企業からの需要が高くて給与アップしやすい状況にあります。
ただ、30代に近づいたり超えてくると、一気にキャリア採用になる企業が多いです。
「今まで何をしてきたの?」「何を頑張った?」「どんな結果を出してきた?」「うちに入ってから今までの経験は活かせそうか?」と。
この質問自体難しい質問でもないですし、一般的にも想定される質問ではありますが、”頑張るのが無駄”と諦めた人にとっては意外に難しい質問だと思います。というの頑張ってこなかったから話すことがないためです。
それでも頭を捻って頑張ったことを伝えると思いますが、自分軸に頑張ったことを羅列しているだけで数字がなかったり、数字があったとしても加点になるほどの数字のインパクトがなかったり、頑張って結果を残してきた人には敵わないでしょう。
結果として本来ガクンと年収他、良い条件を勝ち取るための転職時に満足のいく結果が得づらくなるのです。
今頑張った方が得ではないですか?
頑張る方向や理解を間違えるから無駄になる
“頑張る”が自己評価ベースになってしまうと、周囲からの評価との差にギャップを感じ頑張っても無駄と感じやすいです。
知っている、やっている、できている
上の3つだと、私は難しい業務を知っている、私は頑張って仕事をやっている、私は仕事ができている、となりますが、「やっている」と「できている」に関しては残念ながら他者が評価することで自分で評価できるものではありません。
※自己承認をするのは大事ですが、自己承認=他者からの承認をイコール関係にするのは危険
頑張るが認められる瞬間は行動ではなく結果
前提として頑張ったというのは感情であって事実ではありません。そして基準は人それぞれのため、その感情に対する評価なんてできっこありません。
毎日朝起きて会社に遅刻せずくることを頑張るっていう人もいれば、部署目標の達成率100%を達成するために遅くまで残ってタスクをこなすことを頑張るという人。
前者のAさんは「毎日遅刻せず真面目に働いてるんだから給与を上げて欲しい」、後者のBさんは「毎日目標のために遅くまで残ってタスクをこなしているのだから給与を上げて欲しい」とごもっとものことを思っているでしょう。
ただです。大切なのは行動そのものではなく、結果でしか判断ができないということです。
上記の例だとAさんよりBさんの方が意識レベルが高いように見えますが、仮にBさんが達成していない目標をAさんが当たり前のように達成しているなら、会社からしたらAさんの方が存在価値が高く評価しやすいです。
頑張ろう、頑張ったと個人で感じるのは自由ですが、頑張ったことが評価されるのは結果でしかないことを理解しましょう。
あなたの頑張ったと、他人からの頑張ったの評価基準は違うという少し残酷な事実があることを肝に銘じると頑張り損という感情がなくなります。
頑張り損を避けるために可視化が必要
頑張り損はなくなるけど、次は結果出し損が出てくるかもしれません。結果を出したのに評価がされないと。
この評価というのは年収のアップ幅なのか、役職が上がることなのか?という基準は、またしても人によって様々なので一概には言えないですが、結果を出した事実を伝えるための努力をしましょうという話しをします。結果を可視化するのです。
必ず週次報告を出し結果とタスクを共有する
最低でも週次単位であなたが担当している業務の数値報告や、やるべきタスクを共有してください。あなたが何をやっていて、数字がどんな状況なのかを上司が可視化できる状態を常に作ってください。
仕事をしているのに理解してもらえない。上司とのズレに苦しみ会社員向けという記事でも詳しく書いておりますが、上司にあなたの行動や出している結果を確実に、そして適切な頻度で伝え続けるのです。
※週の売り上げ目標100万円(月間400万)のコスメ通販事業を担当しているAさんの場合※
上司さんへ
お疲れさまです。
4月1週目の週次報告をお送りいたします。
不明点や追加で必要なタスクがございましたらお申し付けください
◆実績
週間目標:100万円
週間実績:89万円
達成率:89%
差異:−12万円
月間目標:400万
月間実績:89万
達成率:22%
◆未達要因
- 週末の500円クーポンの使用率が目標に対して8割
- LINEからの流入数が前週比で-15%
- 商品Aの検索順位が週末1位から3位に下落したため
◆今週達成させるタスク
- LINEの登録者限定クーポンを発行し新規会員を増やす配信をする(配信用画像の作成)
- 商品Aの検索対策、商品ページのテキスト書き換え
- 商品Aの検索順位下落の調査→報告からタスクだしまで
◆達成させるための権限や相談
商品Aの検索順位下落を調べたら火曜日の12時までに報告いたしますのでフィードバックいただければ幸いです。
もし、広告費が必要な場合は、費用対効果を算出したのち利用の許可をいただきたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
役職が上がれば良くも悪くも事業で上がった売り上げや、会社の売り上げ、という誰もが見ればわかりますが、一般社員レベルになると、数字が小さかっり業務範囲が狭いことで判断が難しいなんてことが多々あります。これは直属の上司レベルでも起きることです。
本来は非常にすごいことをやっているのに、全体への貢献度がわからない、タスクの難易度が伝わらない。このパターンはどこの会社にも多いでしょう。
だからこその週次報告やタスクの共有なのです。これを毎週することによって、達成までのストーリーや行動の共有が可視化できるので、結果を得るためにやってきたが確実に伝わります。細かく共有してきたがゆえに、タスクの難易度も伝わりやすくなるでしょう。
先ほどの章でも話しましたが、頑張っているは人それぞれの感情なので、頑張っているを週次報告で見せて結果も出すこと大切なのです。
【実体験】頑張り損は絶対にない
今の会社に勤めて5年目になりますが、3年目に役職が上がり見るべき範囲も広がったのに給与が50万ほど下がる事態がありました。給与制度が代わったタイミングで、ちょうど制度の穴(完璧ではない部分)に自分と自分の部署の子が当てはまったしまったという具合です。※さすがに問題になり今は解決しました。
まさにこの時、役職が上がって見るべき数値も年商5000万→3億円の事業になりやることも増えたし、責任も増えたし、部下も増えて、頑張らざる得ない状況で頑張りました。
ただ、運が悪いことが続き目標が達成できず、しかも給与制度の穴にはまり年収が下がると・・・
この記事のテーマである、頑張り損ってやつです。
しかし、今時点では頑張り損はないと言いきれます。年収が下がっても頑張ることを続けていたら、
- 人事や労務の人が給与制度の落とし穴を指摘し変更してくれた(筆者や筆者のチームメンバーだけ年収が下がるのは評価項目がまずおかしいと)
- ヘッドハンティングの誘いが絶えずくる
- 会社が買収され経営陣が変わったらむしろ給与が上がった(+100万ほど)
- 3億円程度の責任者から20億円程度の責任者に出世した
こんな変化が起きました。たった2年の間です。
これは自分が頑張って結果を出し、その結果が他者に認められたからだと自負しています。
その瞬間瞬間を見れば頑張り損かもしれません。僕でいうと年収が50万円下がったタイミングはどう考えても頑張り損です。でも今ではなく、結局未来を良くするために今が存在しています。
これを加味すると、過去軸で動くのでは未来軸で動き、今頑張れが未来が良くなる。今頑張れが未来が良くなる。この繰り返しが大切でしょう。
頑張り損という今の感情に流されるな
ここまで頑張り損なんてない!ということを書いてきましたがいかがだったでしょうか?書いてきようにすぐに頑張りが評価されることではないので、頑張るは未来への貯金だと認識して持っておくよいでしょう。
頑張った経験や、頑張ったことで得られた結果やエピソードは一生語れますし、そこでついたスキルは一生自分の武器になりますから。
今この瞬間の「給与が上がらない」「上司に評価されない」というネガティブな部分だけをピックアップすると”頑張るは無駄” “努力は無駄”という感情が出てくるので、視点を今ではなく未来に向けるのです。
そして
- 今のスキルだったら、転職する時にどのくらい年収上げられるのだろうと転職サイトを見る
- 今の経験なら周囲に認められるような、どんな会社にいけるのだろうと転職サイトを眺める
- この会社で役職が1つ2つ上がったら年収どれくらい上がるのだろうとキャリア制度を見る
- 理想の年収が実現した際のライフスタイルを妄想する
こんな行動や妄想をして自身の未来にワクワクすることが大事になります。
不思議なもので、ネガティブな人よりポジティブな人に人は集まりますし、未来に悲観的な人より、未来にワクワクしている人の方が魅力に映ります。
頑張るは無駄なんて言っている人より、頑張ってれば未来に良いことあるって言っている人がかっこいいです。
この記事を最後まで読んでくれたあなたが、そんな気持ちを抱いてくれたら筆者冥利に尽きます。筆者自身もこのマインドを忘れば明日からも仕事に望みます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!