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【同僚の愚痴に疲れた人へ】「いい聞き役」を卒業する具体的会話案と捉え方

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この記事を要約すると…
  • 愚痴を長々言う人は悩んでいるのではなく、愚痴を言っている自分が好きなだけである
  • 愚痴を聞かされる側は相手の気分転換の道具として使われているに過ぎない
  • 解決策は「いい聞き役にならない」こと。相手を気持ちよくさせないことが重要
  • 具体的には会話への割り込み、環境の活用、フォーマット化などの手法が有効
  • 職場は仕事をする場所であり、愚痴の聞き役になることは本来の業務ではない

会社員として働いていると、避けて通れないのが同僚との人間関係です。特に厄介なのが、延々と愚痴を聞かされる状況ではないでしょうか。「また始まった」と内心うんざりしながらも、つい最後まで聞いてしまう。そんな経験、ありませんか?

私自身、大手ベンチャーで役職者として働く中で、この問題に何度も直面してきました。部下からも同僚からも愚痴を聞かされ、貴重な時間を消費してしまう。しかし、ある考え方を変えることで、この問題は劇的に改善できることがわかりました。

目次

愚痴を言う人の本当の目的を理解する

まず大前提として理解すべきことがあります。愚痴を長々と言う人は、実は悩んでいるわけではありません。愚痴を言うこと自体が好きなのです。

もう少し正確に言うなら、「悩んでいる風の自分」が好きなんです。本当に悩んでいるなら、愚痴を言う暇があれば行動するはずです。解決案を考えて実行するはずです。しかし、そうではなく愚痴ばかり言っているということは、愚痴を言っている自分に酔っているだけなのです。

この視点を持つことで、愚痴を聞かされる側の対応も変わってきます。相手は解決を求めているわけではなく、ただ話すことで気持ちよくなりたいだけ。つまり、あなたは相手の気分転換の道具として使われているのです。

「気持ちよくさせない」ことが解決の鍵

愚痴を言う人は、話すことで気持ちよくなっています。だからこそ、気持ちよくさせないことが重要です。具体的には、いい聞き役にならないことを徹底しましょう。

最もシンプルな方法は、正直に断ることです。「あ、やることあるんで、もし会議の本題や仕事とずれそうならすみません」「今日ちょっと夜予定があって、作業時間を確保しなきゃいけなくて」といった具合に、明確に境界線を引きます。

しかし、職場の人間関係上、そう簡単に断れない場合もあるでしょう。そんな時は、次の戦略が有効です。

愚痴好きな人が嫌がることを理解する

愚痴を長々話すということは、話すことが好きな人ということです。そして話すのが好きな人が最も嫌がるのは、話せない時間です。

ここがポイントです。相手が一方的に話し続けられる環境を作らないことが重要なのです。

具体的には、会話に積極的に割り込むことです。「それ自分だと解決できないかもです」「なんか解決法とかあれば、一緒に考えますか」「解決に向けて動いたりしてます?」「自分だと解決できないので、上司とかに相談できるものですか?」といった具合に、とにかく割り込みまくるのです。

これにより、相手は一方的に話し続けることができなくなり、気持ちよさを感じにくくなります。

環境を活用した対策法

職場環境を活用した対策も効果的です。

相槌が上手だと話されやすくなるので、意図的にPCに向き合って仕事をするのもおすすめです。「この人、聞いてないのかな?」と思わせることで、一方的に話すことの気持ちよさを削ぐことができます。

リモート会議の場合は、こちらの音声をミュートモードにして薄めの反応をするという手もあります。相手がただ一人で話しているだけの状況になり、気持ちよくなりづらくなります。

構造化された対話フォーマットの活用

私が部下を抱える上司として実践していた方法もご紹介しましょう。1on1のような会議を行うと、出てくるのは愚痴ばかりということがありました。しかし、愚痴を言える機会がなければ、意外と愚痴は出てこないものです。

そこで、以下のようなフォーマットを徹底させました。

  • KPIの達成状況
  • KPIの達成/未達成理由
  • 今週達成に向けてやるべきこと
  • 権限要求

このような構造化されたフォーマットにすることで、感情的な愚痴ではなく、建設的な議論に誘導することができます。

同僚に対しても、この考え方は応用できます。上下関係がない場合でも、「もし相談事項があれば相談に乗るから、結論、悩み事、悩みの理由、解決方法とかをざっくりチャットでもらえる?そうじゃないと自分もどんなアドバイスをしてあげたらいいかわからないし、解決もできないからさ」と提案してみましょう。

大抵の場合、話したいだけの人なので、形式ばった形にすれば回避することができます。

それでも通用しない人への最終手段

フォーマット化でも通用しない、どうしても愚痴を言い続ける人もいるでしょう。そんな時は、「ごめん、今まで色々聞いてきたけど、力不足なのか解決できそうにないや。役に立てなくてごめんね」と、勝手に悲劇のヒロイン側に立ってしまいましょう。

これにより、逆に相手が申し訳なく感じることが多いものです。愚痴を言うことで気持ちよくなりたい人にとって、相手に申し訳なさを感じさせてしまうのは本意ではありません。

上司への相談も選択肢の一つ

それでも解決しない場合は、仕事中の出来事であれば直属の上司に相談することも検討しましょう。「告げ口」のように見えるかもしれませんが、仕事中の時間を使って生産性のないことをしているのですから、むしろ当然の対応です。

売上や利益にもつながらない個人の感情の処理に、当該者とあなたの2人分の作業時間が失われている。これは会社にとって明らかな損害なのです。

境界線を引くことの重要性

私たちは職場で働いているのであって、カウンセラーではありません。同僚の精神的なケアをすることが仕事ではないのです。もちろん、チームワークや人間関係は大切ですが、それと愚痴の聞き役になることは別問題です。

適切な境界線を引くことは、自分を守るだけでなく、結果的に職場全体の生産性向上にもつながります。愚痴を言う人も、聞いてくれる人がいなくなれば、自然と解決に向けて行動するようになるかもしれません。

実践のポイント

これらの対策を実践する上で重要なのは、一貫性です。時々は聞いてあげて、時々は断るという中途半端な対応では効果がありません。愚痴を言う人は、「この人は聞いてくれる」と一度でも思えば、継続的にターゲットにしてきます。

最初は冷たく感じるかもしれませんが、長期的には双方にとってプラスになります。あなたは貴重な時間を守ることができ、相手も本当に必要な時にだけサポートを求めるようになるでしょう。

愚痴の聞き役から脱却しよう!

同僚の愚痴に疲れている人は、まず「相手は解決を求めていない」という前提を持ちましょう。その上で、いい聞き役にならないこと、気持ちよくさせないことを実践してください。

職場は仕事をする場所です。お互いの時間を尊重し、生産的な関係を築いていくことが、結果的に全員の働きやすさにつながるのです。愚痴の聞き役から脱却し、より良い職場環境を作っていきましょう。

この記事を読んだ1人でも多くの方が、同僚との関係性に悩む時間から解放され、本来やるべき仕事や自分の成長に時間を使えるようになり、職場での悩みが1つでも減れば筆者冥利に尽きます。最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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