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【業績不振で未来が見えない…】でも焦らなくて良い。冷静な準備ガイド

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  • 業績不振は大企業でもあることだから過剰に反応しなくてもよい
  • 雇用条件が変わったり個人に影響が及びそうなら転職準備を始めるべき
  • 社外のコミュニティーに参加するとリファラル枠が使えて転職が楽になるケースもある
  • 転職準備は自分のスキルや経験を日常でメモをすることから(焦らなくていい)

「会社の業績が落ちていて不安」「給料が減ったらどうしよう」

勤める会社の業績不良で不安な毎日を過ごしている方も多いでしょう。昨今だとAIなどテクノロジーの進化により時代の流れが急激に早くなったことで、安定していると思われているような大企業に勤めていても人ごとではなくなってしまいました。

将来という見えないことに対する恐怖は解決法がなく、とにかく不安が募る一方ですよね。この記事を書く筆者の会社も同じような状況が2年ほど続いていたこともあり重々気持ちが理解できます。

結論から言うと、

  1. 業績不振はよくあることだから気にしないこと
  2. 個人へ影響を及ぼす業績不振なら転職準備を進めること

この2点です。

今日は、業績不振を気にしないでもいい理由や、個人への影響度がある場合にあなたの取るべき行動というのを詳しく書いていきます。

目次

会社の業績不振はよくあること

まず大前提として会社の業績不振、売上が低迷することはよくあることを理解しておきましょう。

ドがつくほどのベンチャー企業でしたら、1年2年の不振は事業継続が不可能になりますが、企業によっては1年2年くらい赤字でも普通に運営が続けられているケースも稀ではありません。

みなさんが思うように売り上げが下がっているから業績が悪いのだろう・・・という憶測とは裏腹に、実際の経営状況はそんなに悪くないなんてこともあります。赤字のまま上場するような企業だってありますし。

なので過剰に反応しすぎないというが1つです。

トヨタだって売り上げが下がることもある

トヨタ自動車の業績推移

画像引用元:JIJI.COM 「トヨタ、業績回復続く コロナ影響克服、課題はEV―中間決算」様より

日本1の企業であるトヨタだって全体で見ると右肩上がりですが、単年ごとに見ると凹んでいる部分が多々あります。

創業当初の安定しない時期だから…などでもなく、2000年時点では日本2位にいましたから、日本でもトップレベルの企業でも落ち込むタイミングはあるということをグラフからわかっていただければ幸いです。

そして、もっと言うと大きく前年比を割っているタイミングです。

  • 2009年=2008年9月に起きたリーマンショックの影響で世界的大不況
  • 2011年=2011年3月に起きた東日本大震災による全工場の操業停止や消費の鈍化
  • 2020年=2020年2月に起きたコロナショックと言われる金融市場全体の下落

企業努力ではどうにもならないような自然災害や外部要因で業績が下がっていることがわかります。

一概にどの企業でも同じことが起こっているとは言えないかもしれませんが、こういった要因で落ちることだってある、一番日本で大きいトヨタだって下がるタイミングはある、ということを念頭に置いていただければ幸いです。

業績不良が個人に影響を及ぼしてきたら注意

ここまで業績不振は珍しいことではないことを述べてきましたが、実際に個人へ影響が出始めたら注意が必要です。

取引先及び非正規社員の解雇などが始まれば黄色信号

最初に現れる傾向としては、取引先との関係の縮小や派遣社員および非正規雇用者の削減が挙げられます。

リストラや給料の減給などは企業にとっても大きな損失となり、勤務する従業員に対しても大きなインパクトや反発を引き起こしやすいものなので、まずは外部の契約や非正規雇用の見直しから始められます。

この段階では自身や同僚にもまだ影響がない段階かつ、整理されることで業績が回復する見込みもあるため黄色信号としています。

選択肢の1つとして転職も考えないといけないのかな?くらいの認識でいれば良いでしょう。せっかく入った会社ですから、業績が少し怪しいからといって退職しなきゃ、転職しなきゃと焦る必要はありません。

正社員の労働条件の見直しが検討されたら赤信号

大幅な人員削減、みなし残業の見直し(なしになるor短くなる)、部署の縮小、早期退職者募集、減給などなど、外部を超えて内部、そして自分も例外ではないようなところで影響が出始めたら赤信号です。

前述したように社員というのは会社の財産ですから、その財産を捨てないと会社が継続できない状況になってしまっているという危機的な状況と言えます。

大幅な条件の改悪は労働契約の見直しになるため、今日明日、来月すぐに適用とはまずならないと思いますが、そういった旨のアナウンスが出始めたら注意が必要です。

せっかく入った会社ですが、「どうしてもこの会社に居続けたい」「業績が悪くて給与が多少減ってでも勤め続けたい」なんて理由がない限りは転職を本気で考える時期でしょう。

売り上げが全てを癒すという言葉の逆を経験

赤信号が出始めたら急に職場環境(人間関係など)が変わる可能性が高いです。売り上げは全てを癒すというビジネス言葉とは逆のことが社内で起こります。

  1. お金が絡む不正が起こりやすくなる
  2. 仕事の失敗が許されなくなり人も企業も成長できない環境に
  3. 人間関係が悪化する

これは筆者の会社で実際に起きた例です。

1)お金が絡む不正が起こりやすくなる

業績が悪いと経理がアンテナを張って出ていくお金に敏感になりますから、経理や経営陣にバレないようにお金を使おう。予算の申請などは虚偽を書こう、なんて不正が現場で横行しました。

2)仕事の失敗が許されなくなり人も企業も成長できない環境に

売り上げが悪いと失敗に対しる反発が多くなり、悪い報告が上層部に上がって来づらくなりノウハウがたまらない。現場が何やっているのかもわからないなんてことが起きました。

また、末端の若い社員にも影響が及び、挑戦する機会が与えられないことにより成長の機会の損出なんかも生まれ、ひたすら雑用なんて悪循環も生まれます。

3)人間関係が悪化する、仕事で病む人が増える

業績不振になると経営陣への不満や不安が蔓延し、直属の上司などへのあたりが強くなることで、部署の雰囲気が悪くなりました。

上司→部下の関係悪化ならまだよかったのですが、ドミノ崩しのように同僚同士の関係悪化なども横行します。

5年以上勤めていてハラスメントによる退職なんて1件もなかったのですが、この業績が悪くなったタイミングでハラスメントきっかけの退職が生まれたり、人間関係で会社に来なくなるスタッフが複数名生まれるなど悪循環ばかりが起きました。

会社全体の状況や経営の考えは末端社員には見えない部分もあるので、怒りの矛先が近しいところに向いてしまうのは致し方ないですよね…。

筆者は経営に近い現場スタッフだったのでどちらも見えてましたが(つもり)、末端の社員同士の争いは社会人なのだから我慢すべきと思いながらも、「そりゃ反発したくもなるよな〜」というような感情を抱いていました。

売り上げは全てを癒すの逆になると、全てに対して癒されない、不安や不満が募るので言葉では説明できないほど負の連鎖が起きます。

業績不振が起きた時に取るべき行動

備えあれば憂いなしと言うように、仮に会社の業績不振が起こっても準備さえできていれば怖いものはないです。

すぐに退職しようとはならなくとも、いつでも転職できる状態は作っておきましょう。

ネットワークを作っておく(コミュニティーに属する)

「人脈を作る」と聞くとどこぞの社長や部長との繋がりを作るように聞こえてハードルが高く感じますが、オンラインサロンや勉強会などカジュアルな形でネットワークは広げられます。

インフルエンサーが主催しているSNS運用を教えているようなサロン、人事の人が集まるコミュニティーなどたくさんのコミュニティーが世の中には存在します。※怪しい投資サロンなどは注意。月に1万円以上する高価なものは基本入らない

仕事やスキルにまつわるコミュニティーあれば、以外とそこの繋がりで仕事のネットワークが広がることが多いです。

求職者からしたら、リファラルは通常の採用よりもフローが短縮されたり、推薦付きなので採用されやすいというメリットがあります。

紹介した側は、その人が採用されたら会社からリファラルボーナスがもらえたりというメリットもあります。※人を採用するには求人募集の広告を出したり莫大なお金がかかるため、リファラルボーナスという形で社員にお金を渡した方が社風にあった人材が採用できるゆえにコストもかからなくて良いため。この仕組みを採用する企業は多くなっています。

実際に筆者も取引先の人から誘われた業界の若手の会なんてコミュニティーがきっかけで10数社ほど同業で気軽に飲みにいったり情報交換ができる繋がりがあります。

こういったカジュアルなコミュニティーだと転職などのカジュアルな話題を出しやすく、相手からしてもリファラルの声かけもしやすいのでおすすめです。

自分のことをメモするようにする

業績の不振が個人のキャリアに影響を及ぼし始めた際の対策として、まずは自分自身の理解を深めることが重要になります。

この自己理解は、転職活動を行う際に自己アピールの材料となり転職先企業による評価のポイントとなるので頻繁にメモを取って自己理解を深めるようにしましょう。

スキルの棚卸し

普段当たり前に使っているスキルやツールも、他の環境では特別な能力として評価される可能性があるのでメモを残しておきましょう。

例えば、今の環境ではエクセルを使えることが当たり前でアピールポイントにすらならないとします。

しかし、医療現場やブルーカラーの仕事ではエクセルが使えるだけで評価が高かったりなど、使用環境によっては高く評価されるケースだって多々あります。

「こんなツール誰でも使えるよ」なんて自分が普段使っている全てのツールだったりスキルをメモし、アピール材料として整理してみましょう。

経験の振り返り

過去の経験も同様に転職活動において重要なアピールポイントとなります。

日常業務での小さな成功や、特定のプロジェクトでの役割など、思いがけず価値のある経験が浮かび上がることがあります。日々の忙しさの中で忘れがちなこれらの経験を、シャワーを浴びている時など、リラックスした瞬間に思い出してメモしておくと良いです。

【何者かわからない人は採用されづらい】

自分自身が何者であるかを明確にし、自分の強みや経験をしっかりとアピールできなければ、採用担当者にその価値を理解してもらうことは難しいでしょう。

採用担当者は、能力や経験が不明瞭な候補者を採用するリスクを避けたいと考えています。したがって、自分のできることこれまでに積んできた経験を明確に伝えることが、転職活動において非常に重要になります。

選択肢を持つことで、業績不振でも不安は小さくできる

業績が悪くなることはよくあることだから過剰に反応し過ぎないこと、ネットワークを広げたり自己分析をしていつでも転職できる準備をしておくことで不安は小さくできることを述べてきましたがいかがだったでしょうか?

記事中でも述べている通り、”業績が悪いなら、すぐ退職して転職した方がいい!”なんてことは絶対にないので、この記事を通して選択肢を1つでも増やしていただければ筆者冥利に尽きます。

不思議なもので、「いつでも転職できる」「転職の相談をできる人がいる」と思うだけで、会社の業績不振を楽観的になることで事実が見えてきたり、起こるかもわからない見えない不安に駆られる日々からも抜け出せるでしょう。

見えない敵と戦うのは非常にストレスが大きく精神的にも良くないので、選択肢を増やすことで心の健康を保っていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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