- 隣の芝が青く見えるのと一緒で、暇なのはあなただけじゃないから大丈夫
- 依頼を受ける時に”自分ができたり、好きな仕事が欲しい”というスタンスになってないか見つめ直す。「やってみます!」と一言目に言えないことには仕事が来なくて当然
- 今後AIの台頭で暇な人は増えていくし、実際に半数の人が必要ないと言えるような調査結果も出ている
- AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使いこなす側に立てばアウトプットが出しまくれて奪われないし生き残れる
「仕事が暇すぎて毎日苦痛」「社内失業みたいな感じで辛い」「同僚に差をつけられているように感じる」
こんな不安や不満を持ちながら毎日仕事をしていませんか?忙しすぎるのは考えようですが、暇すぎるのも時間が経つのが遅いですし、周囲との劣等感を感じて辛いものですよね。暇な時ほど色んなことを考えてしまうため、不安な気持ちが事実以上に大きくなってしまっている人もいることでしょう。
結論から言うと、暇なのはあなただけじゃないから大丈夫、ということです。文中では色んな仕事をもらう方法や、AIを使ってアウトプットを出す方法を書いていますが本質はここです。
以外と忙しいそうに見えるだけで、あなただけが暇ってことはないので心配いりません。今日はそんな暇との向き合い方や暇を利用したキャリアアップ術を記事では書いていきます。
意外と多い「仕事が暇」な人々
まず前提として意外と暇な人は多いから大丈夫です。自分だけではないということを知っておきましょう。会社のみんなの業務が把握できるほど少人数の会社の場合は自分だけ暇ということが起こるかもしれませんが、大体の会社は仕組みで動いているので自分だけ暇ということはまずありません。
隣の芝が青く見えるように、なんとなく忙しそうに見えたり、自分が暇だと感じていると忙しい人が頼られているように見えて疎外感を感じてしまいます。ただ、実際整理してみると、
- 人とコミュニケーションをとる仕事だから、なんとなく連絡がたくさん来ていて忙しそう
- シンプルにその人の効率が悪い
- その人自身の忙しいブランディングがうまくいっている
などなど、整理したら意外に仕事量自体はそうでもないことは多いです。
筆者も「忙しい」と思われがちなタイプ
これは筆者が、ここでいう「忙しい」と思われがちな当事者だからこそわかります。
立場上、人の3倍くらいオープンなチャットで常に連絡が来るし、社内の全員向けに指示を出すことが多いです。人から見たら、よくオープンチャットの連絡に現れるし、いろんなプロジェクトに携わっているから忙しいと見られます。
ただ実際は暇とまではいきませんが、常にタスクに追われているわけではありません。
筆者の部下の中にも、抱えている予算も大きいし忙しいだろうな…と思う人のタスク整理をしてみたら意外に分析ばかりやっていてアウトプットや抱えているタスクがほぼなかったという事例もあります。
予算が大きい分、社内での役割の重要度が高く忙しいと思われがちですが、”予算が大きい=タスクが多い”とは限らないため、みんなの印象と事実は異なります。
このような筆者の体験から1人だけ暇ということはないから安心してほしいと思います。
それでもやることが欲しいし成長したい
自分の言動を見直すことが大切です。前提としてスキルは見合っているか?仕事を受ける態度は適切か?上司に仕事を頼まれやすいと思ってもらえているか?一度自分を見つめ直すことが必要です。
依頼を受けるスキルが見合ってない場合
最悪スキルに関しては経験しないと伸びないことも多いため、ChatGPTを使いこなせるなどプロでなくてもAIを使って形にできるようにしておくのが重要です。
今は本当に良い時代で、デザインができなくてもデザインができてしまったり、バックオフィスの経理がわからなくてもAIが教えてくれます。ChatGPTでなくても構いませんが、必要になりそうなことがAIでできないかを調べ、ある程度触れられるようにしておくのが良いでしょう。
仕事を受ける態度に関して
仕事を頼まれた時の一言目が「かしこまりました!」「とりあえずやってみます!」とポジティブな言葉になっているか、日頃の行動を見直しましょう。
最初から事細かく仕事を頼むのは忙しい上司にとっては手間だったりします。本音は「とりあえずやってほしい」です。(本来上司は絶対指示でなくてはいけないことが大前提ですが…)
その時に「私の担当ではありません」「やったことがありません」「わかりません」などと答えていたら、一生仕事が来ません。
仕事が暇、仕事を上司がくれない、と嘆いている人の多くの本質を掘ると「自分ができる仕事が欲しい」と、自分本位になっているから来ないのです。
「自分に合う仕事が欲しい」では仕事の幅は広がりませんし仕事が来なくて当然です。わからなくても「はい!」とわからないなりに進めてくれる人の方が頼みやすいですし、専門知識がなくてもそうやって進めてくれる人の方が成長スピードが早いので仕事が集まるのです。
今一度、態度を見直して、自分は仕事を選んでいないか?何でもやりますというスタンスでいられているか?を考えて、問題があればスタンスを変えていきましょう。
ぶっちゃけ仕事が暇な人は増えていく
書いてきた通り、仕事をもらうスタンスは重要ですしスキルの取得も重要ですが、これからの時代、暇な人は圧倒的に増えていくでしょう。体を使うようなブルーカラーの仕事でない限り、逆にある程度暇でなければいけないくらいの時代になっています。
AIを導入している企業では半数の人が必要ない
1. McKinseyの調査では、AIを導入している企業の50%が、少なくとも1つのビジネスエリアでAIを利用していることがわかりました。特に、製品開発やリスク管理、サプライチェーン管理など、幅広い業務でAIを活用しています。この調査では、AIを積極的に活用している企業(高パフォーマンス企業)は、他の企業と比べてより多くのAI機能を導入しており、その結果、業務の効率化に成功していることが示されています 。
2. Marcum LLPとHofstra大学の共同調査によると、35%のCEOがAIツールを活用していると報告しています。このうち、64.2%の企業がAIを利用して運用効率を改善し、52.5%がコスト削減を達成しています。さらに、51.8%が効果的な業務運営を実現していると回答しています (Marcum LLP)。
これらの調査結果から、AIツールの導入が多くの企業において業務効率の向上に寄与していることがわかります。特に、高パフォーマンス企業はAIの導入によって大きな成果を上げており、これが業務の効率化や新しいビジネス機会の創出につながっていることが示されています。
導入企業の半分がコストを削減できているわけです。主に組織運営に関わる大きなコスト割合を占めるのが人件費な企業が多いことを考えると、人が半分になってもだいたいの企業は運営できてしまうと言っても過言ではない数字です。
日本社会では労働者が圧倒的に強い条件で守られて雇用されているので、だからといって解雇にはなりませんが、業務は効率化されるけど人は減らないという構図ができあがって、どんどん暇な人が増えていくでしょう。
暇でもいいからアウトプットを出せ
暇でもいいからアウトプットを出せる人間になれるか?なれないか?が重要になってきます。暇だからといって不満を言っていては、今の状況は変わりません。
AIツールを使いこなして、業務効率化する側に回らなければいけません。「AIは人間の仕事を奪う」と言われていますが、幸い人間の指示がないことには何も生み出せないので、指示を出す側に回ってさえしまえばいいだけです。
何もアクションを起こさない人は仕事を奪われますが、指示を出す側に回ればアウトプットはAIのおかげで永遠にできますし、効率化されているので特段忙しくなることもないような状態が実現できます。
利用者が多いChatGPTからで構いませんので、まずは使ってみるべきです。
そして今の悩みだったり解決方法、仕事において問題が出た際に、その悩みを入力してみればいいでしょう。回答が返ってきたらさらに掘り下げて質問をしていきましょう。
これを繰り返していくうちに、意外と使えそうという感覚が備わればよいでしょう。デザインに特化したAIツールなど、いろんなツールにも興味を持てば自ずと業務範囲は広がります。
人間は遊べる良い時代という発想
少し余談にはなるのですが、関連で一緒に仕事をしているシステムエンジニアの話しをします。
この人は「人間が遊べる時代が来た」といつも言っています。Webエンジニアは需要が高いことで有名ですが、専門性が特に高く業務の範囲が広いので、常に調べながら勉強しながらの業務を今までしていたそうです。
ただAIの台頭によってわからないことがあればChatGPTにわからないことを入力したら、そのまま使えるコードまで用意してくれるとのこと。
今までは調べて調べて、やっと見つかったら、その記事を参考にコードを打ち直して…と、そもそも調べるのが仕事となっていたようですが、今ではAIと会話しながら欲しい情報が簡単に手に入ります。業務効率が上がり、肌感ですが1つのプロジェクトを遂行するのにかかる時間も半分になったそうです。
この人もその分暇というわけではありませんが、2倍のアウトプットを出せるようになったとのこと。
あくまで余談に過ぎませんが、こういったケースのように、今、暇な人ほどAIに触れるチャンスはたくさんあります。いきなり人の2倍のアウトプットをするようになれば、忙しい人に見られることも時間の問題でしょう。
上司に仕事をもらうのもいいですが、暇な時間でAIツールを触ってみるのはいかがでしょうか?ChatGPTも無料ですし、無料で使えるツールはたくさんあるのでわざわざ承認を取る必要もないでしょう。
できることが増える上に暇はチャンスでしかない
ここまで、暇なのはあなただけじゃないから大丈夫、AIを使いこなしてアウトプットしまくる側に回れば忙しい人にはすぐなれる、なんて言う話しをしていきましたがいかがだったでしょうか?
すでにteck企業なんかでは導入が進んでますが、嬉しいことにも悲しいことにもAI技術の進化によって、人が必要ないくらい手を動かすリソースは足り始めてしまっている現状があります。
ただ、多くの企業が特に若年層の人材不足と答えているように、この技術を使いこなすリソースが足りていないとも言えます。少子高齢化によって、多くの企業の平均年齢が上がりデジタル技術の進化についていけてないです。
そういった中、今暇と答えている人ほどAI技術に触れる機会にあてて使いこなせる側に立てばチャンスでしかないのです。
この記事を見た1人でも多くの方が、AI技術に目を向け、触ってみるなどのアクションに繋げてくれたら筆者冥利に尽きます。
chatGPTのリンクを添付して結びとさせていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。