- 上司の考えを理解した時点で土俵が違うからあまり意味がない
- 自分に求められる役割だけは明確にするため直接伺う
- 役割は自分で考えろスタンスの場合は自分で結論を持っていき承認を得る
- 上司を評価する権限は自分にはないから、評価されるよう役割を全うする
「上司の考えていることがわからない」「何を求められているのかわからない」
こんな不安のもと仕事をしている人も多いでしょう。明確なものがないので、仕事をやっても評価されるのか?どう思われているのか?なんて不安や不満は募る一方ですよね。
ただ、結論から言うと、上司の考えをすべて理解する必要はない。これに尽きます。
今日はその理由や考え方、上司の考えがわからない中でもあなたがやるべきことに対して解説をしていきます。
考えではなく求められる役割を理解する
上司の考えていることがわからないという悩みに対しては、そもそも”考え”を理解をする必要がないと断言ができます。
ただ、あなたに求められている”役割”に関しては絶対的に理解する必要があります。まとめる以下の3つのようなことです。
- KGI(最終的なゴール)
- KPI(短期目標)
- KSF(目標達成のための重要要素)
この3つがないとまず上司との共通認識ができないので、一「考えていることがわからない」という日々が続く一方でしょう。
考えることがわからなくても求められている数字さえわかればそれを徹底的にやりこんで随時進捗状況を共有していけば良いので、自ずと役割は明確になり”考えていること”というものに対しての執着がなくなります。
何度も言いますが大事なのは考えではなく求められているものを強く理解することです。
役割の確認をどうしたら良いか?
KPIやKGIという目標すらない方に関しては上司のところに行ったり連絡という形で、追うべき数字に関してははっきりと伺う他ないです。
なんとなくの指示待ち状態だけは絶対にやめてください。責任を負うのは上司からも知れませんが、会社組織に所属する限りは会社の売上利益を上げるのが大前提のため、指示がないからできないやらないはあなたの言い訳でしかありません。
今このような状態の人は明日にでもすぐに聞きに行きましょう。
「自分で考えろ」と言われる場合は?
文字通り自分で考えて、このKGIとKPIとKSFで良いか?というのを持っていき承認を得ましょう。
この時の質問方法としては「はい」or「いいえ」で答えられるものを用意しましょう。質問ベースでではなく、自分の中で結論を出してから伺うのです。
それに対して「はい」ということ承認が得たら、それがあなたの役割です。役割は与えてもらうものではありますが、それが難しい環境であれば自分で作るしかないのです。
そしてその役割を全うすることに一生懸命になってください。
【実例】筆者の役割の確認方法
お客様参加型のイベントのプロジェクトをやるためにクラウドファンディングを行なった時の例です。
〇〇(上司名)さんへ
お疲れ様です。
クラウドファンディングのプロジェクトに関して。
以下の目標設定をしますので認識相違ないかご確認をお願いいたします。
◆KGI(目標金額)
300万
◆KPI ※11月10日〜12月10日の期間中
11月10日:30万
11月17日:150万
11月24日:200万
12月1日:230万
12月8日:250万
◆KSF(重要な成功要素)
1)当日参加するインフルエンサーの確保
2)協賛会社の確保
◆補足
KPIは初日、初速と最後の1週間は話題に上がりやすいので目標をあえて高めに設定をしています。
承認いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
こういった具合です。
ここで目標金額が低いと言われたら修正すればよいですし、「はい」がでればあとは達成させることに集中して走るのみです。
なぜ考えを理解する必要はないのか?
上記では上司の考えることは理解しなくていいから、役割だけは明確にすべきということを話していきました。
考えは理解した方がよいと一般的に思われがちなのですが、なぜ考えを理解しなくてよいと言い切れるかを紹介していきます。
そもそも土俵が違う(視座が違う)
あくまで例になりますが、各担当が売上という目標を持っている組織で言えば下記が役職ごとの役割になるでしょう。
- 代表・社長:全体売上
- 部長:部の売上
- 課長:課(チーム)の売上
- 一般社員:自分の担当範囲の売上
代表や部長レベルになると、ここに加えて市場のことや未来も永続的に会社を続けるための投資や市場調査、長期的な人事戦略も役割に入ってきます。
何となく考えを知っておきたいというものが人間心理にあると思いますが、見ている視点が違すぎるので考えを知った時点で正直あまり意味がありません。
それと同時に上司にはあなたからは見えてないタスクだったり、さらに上の上司からの役割があるので、あなたには見えない辛いものが実はたくさんあります。
ここをクリアにすると、あなた自身はなんとなく満足すると思いますが、会社からしたらいつ辞めるかもわからない一般社員にわざわざ未来のことや人事戦略の事細かなことまで詳細にするメリットなんてまずありません。
だからこそ自身の役割に明確にしたら、わざわざ上司の考えを理解しようなんてせず役割を全うすることだけを考えれば良いのです。
理解をした時点であなたの評価が上がるわけではない
あとは上司の考えを理解した時点で、自分自身の評価が上がるわけではないというのも理由の1つです。世の中結果が全てですから、大事なのは結果他ありません。
上司の考えを理解することが評価軸の1つとしてある企業なら別ですがかなり稀だと思います。
であれば、結果を出すことだけにコミットして仕事をすべきで、上司の考えていることはなんだろうか?と不安になりつつ行動にブレーキをかけている状態は非常に機会損出なわけです。
とにかく結果をだそう。とフルスピードで走れる状態を意識しましょう。
考えではなく役割に徹することで共通言語ができる
役割に徹すると共通言語(認識)ができるので、上司部下間の会話が非常にスムーズになり、結果として評価に繋がったり求められているものがさらに明確になるなんてメリットがあります。
前述した以下の目標を明確にする部分。これを毎週報告やフィードバックをもらうことで共通の目標認識ができ、進捗のやりとりが楽になります。
◆KGI(目標金額)
300万◆KPI ※11月10日〜12月10日の期間中
11月10日:30万
11月17日:150万
11月24日:200万
12月1日:230万
12月8日:250万◆KSF(重要な成功要素)
1)当日参加するインフルエンサーの確保
2)協賛会社の確保
例えば11月17日の報告であれば
◆実績報告
KPI :170万
実績:156万
達成率:91%
◆18日からの行動計画
・インフルエンサーへの営業メール50件
・1日2件、クラファンページの紹介投稿をIGで実施
・プレスリリース原稿の作成
・クラファンの広告画像の作成
◆補足
2週目時点で13万ほど不足がでてしまっているため、プレスリリースのタイミングを一週前倒しにさせていただきました。
3週目以降も苦戦をする際は、達成のために広告枠を増やす必要が出てくる可能性があるので、費用帯効果も含め次週に稟議上げさせてください。
よろしくお願いいたします。
上記の例のように、目標の達成率や不足に対する行動が明確に出せると、コミュニケーションがスムーズに進むのでフィードバックがもらいやすくなり上司の求めていることを引き出しやすくなります。
考えていることがわからないの魂胆に、「何をやったらいいのか?」というものが見え隠れしますが、共通の認識させできてしまえばKPIの進捗報告を随時おこなって折り合いをつけていくだけなので、くだらないことで悩むことが不要になります。
上司を評価する権利はない
上司のことが理解できないので不満を持っている人も多いと思いますが、自分らは上司を評価する権利はないということを理解すると楽になります。むしろ、上司に評価をされる立場であると。
残念ながらあなたの上司への評価が低くても、上司が降格や減給されることはまずないでしょう。ただ、上司からあなたに対して低い評価がつけられれば得することはまずありません。
考えがわからないと上司への反発心を持ち始めたら、この人に評価をされない限りは自分の雇用条件はよくならないという事実を思い出すようにしましょう。
求めらる役割に徹するのが、一番自分のため
上司の考えいていることは理解する必要はないから、求められている役割を徹底せよという話しをしてきましたがいかがだったでしょうか?
筆者自身、周囲から上司と言われる立場になった気づいたことですが、一般社員と役職者では見えているものが全く違ってくるんだなということを実感しました。
上司と話して、上司の考えを理解しているつもりでも、いざ上司になってみると理解した時点でなんも意味がないし、理解したつもりになっていたなと…。
結局は該当者になってみないと理解すらできないことだったので、この記事では「上司の考えがわからない」と悩んでいる方に対して、その悩みは無駄!ということがきっぱり伝わるきっかけになれば!と思い執筆をした経緯があります。
この記事を通じて、1人でも多くの方が自分のやるべきことにコミットし、物事を進める上での弊害を1つでも減らすことができれば幸いです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。