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結局「口がうまい人」が出世する理由【伝え方で信用を勝ち取る技術】

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この記事を要約すると…
  • 口がうまい=「相手の脳みそを一瞬で安心させる力」であり、嘘や八方美人とは全く別物
  • 筆者は転職半年でメガベンチャーの部長職に昇進したが、定量的な実績はそこまでなかった
  • 上に行けば行くほど「実力」より「安心感」が求められるのが組織の現実
  • 伝え方がうまい人の特徴は「結論から言う」「相手の立場を考える」「必要な情報だけ渡す」「納得感を出す」「話し方が落ち着いている」
  • 口がうまいのは才能ではなく技術であり、努力で確実に伸ばせるスキルである
  • スキルだけ磨いても、伝える力がなければ誰にも気づかれず評価されない

「あいつ、そんなに実力ないのになんで評価されてるんだ?」そんな風に思ったことはありませんか?

職場を見渡すと、必ずいるんです。仕事の実力はそこそこなのに、なぜか上司から信頼され、どんどん出世していく人が。一方で、黙々と成果を出しているのに全然評価されない人もいます。

この差は一体どこから生まれるのでしょうか?

答えはシンプルです。「伝え方がうまいかどうか」、これに尽きます。

筆者自身、転職してわずか半年で社員数千人規模のメガベンチャーで部長職に昇進しました。正直、その時点で何億も売上を立てたわけではありません。それでも評価されたのは、「この人に任せて大丈夫だ」という安心感を与えられたからだと確信しています。

この記事では、なぜ「口がうまい人」が組織で勝ち上がるのか、そして誰でも習得できる「伝え方の技術」について、実体験を交えながら徹底解説していきます。

目次

「口がうまい」の本当の意味とは?

まず最初に誤解を解いておきましょう。ここで言う「口がうまい」とは、嘘をついたり、八方美人になったり、ペラペラと中身のない話をすることではありません。

「相手の脳みそを一瞬で安心させる力がある」

これが本当の意味での「口がうまい」です。

営業職であれば「この人なら信頼できる」と顧客に思わせる力。マネージャーであれば「この人の判断なら大丈夫だ」と上司に思わせる力。プロジェクトリーダーであれば「この人についていこう」とメンバーに思わせる力。

どんな職種であっても、相手を安心させるコミュニケーション能力を持った人は、圧倒的に強いのです。

筆者が半年で部長職に昇進できた理由

少し筆者の話をさせてください。

前職では事業責任者として働いていました。そこから転職して、社員数千人規模のメガベンチャーに入社。そしてわずか半年で部長職まで駆け上がることができました。

「半年で部長?すごい実績があったんでしょう?」

そう思われるかもしれませんが、正直なところ、半年程度では目に見える定量的な実績なんてほとんどありません。何億、何十億という売上を入社してすぐに立てられるわけがないのは、皆さんも想像に難くないでしょう。

それでもこのポジションに就けたのは、「この人に任せて大丈夫だ」という安心感を上司や周囲に与えることができたからだと考えています。

具体的に何をしたのか?

  • 批判を恐れず矢面に立ち、課題と解決策をプレゼンし続けた
  • 勉強会を開催し、知見を共有し続けた
  • 今まで進んでいなかった業務を優先度を上げて推進した
  • 自分が旗振り役となり、周囲を巻き込んで物事を前に進めた

入ったばかりでわからないこともたくさんありました。でも、だからこそ積極的に話し、理解してもらい、優先度の意味を説明し、賛同を得ながら進めていったのです。

上司から見れば、「こいつは信頼できる。任せても安心だ」と判断してくれたのでしょう。

なぜ「実力」より「安心感」が重要なのか

ここで残酷な事実をお伝えします。

組織では、人間は「できる人」より「安心できる人」を優先します。

特に、上に行けば行くほどこの傾向は顕著になります。

プレイヤー時代は、成果や数字がすべてです。営業であれば売上、エンジニアであれば開発した機能、マーケターであれば獲得した顧客数。これらの定量的な成果で評価されます。

しかし、役職者になると話が変わってきます。

役職者は自分がプレイヤーとして数字を上げるのではなく、プレイヤー層がちゃんと動く仕組みを作るのが仕事になります。マネジメントが主体になるため、優先順位が大きく変わるのです。

だからこそ、役職者は余計なストレスを嫌います。

部下の仕事が多少遅れていても、「任せてください、大丈夫です」と一言で受け止めてくれる部下の方が、圧倒的に信用されます。

逆に、実力があっても以下のようなタイプは評価されにくいのです。

  • 言い訳が長い
  • 何を話しているのかわからない
  • 説明が雑で要領を得ない
  • 相談が突発的で目的が不明確
  • 結局何が言いたかったのかわからない

「時間だけ無駄になっちゃったな…」

上司にこう思わせてしまったら、どれだけ成果を上げても評価は上がりません。

「話す」は組織における信用力そのもの

多くの人が勘違いしていることがあります。

「話す」ことは、ただのコミュニケーションではありません。組織の中では、それ自体が信用力であり、実力の証明方法なのです。

あなたの周りにもいませんか?

実際の仕事はそこまでできないのに、なぜか評価されている人。報告や説明がうまくて、上司から気に入られている人。

「あいつ、うまいんだよな」

そう思われる人は、話し方によって安心感を与えているのです。下から見れば「あいつ、実は大したことないんだよな」と思われていても、上から見れば「あいつは話してくれるから安心するんだよな」となるわけです。

会議でも同じです。

誰も発言せず、沈黙が続く会議ってありますよね。そんな時、一人でもガンガン話してくれる人がいると、その会議は有意義なものになります。上司からしたら、それだけで安心するのです。

伝え方がうまい人の5つの特徴

では、具体的に「伝え方がうまい人」とはどんな人なのでしょうか?

筆者の経験から、以下の5つの特徴があると考えています。

1. 結論から言う

まず最初に結論を伝える。これが何より重要です。

「で、結局どうなの?」と相手に思わせてしまった時点で、あなたの説明は失敗しています。最初の10秒で相手の頭に結論を届けましょう。

2. 相手の立場を考えられる

「この人は今、何を知りたいんだろう?」

これを常に考えながら話すことが重要です。自分が伝えたいことではなく、相手が知りたいことを伝える。この視点の転換ができるかどうかで、伝わり方は全く変わります。

3. 必要な情報だけを渡す

情報を詰め込みすぎると、相手の頭の中は混乱します。

相手が意思決定するために必要な情報だけをシンプルに伝える。余計な情報は削ぎ落とす。この取捨選択ができる人は強いです。

4. 言葉の数より納得感を出す

長々と話すことが説明ではありません。

短い言葉でも「なるほど、そういうことか」と相手が納得できればそれでOKです。言葉の量ではなく、納得の質を意識しましょう。

5. 話し方が落ち着いている

自分が不利な立場になると、まくし立てるように話してしまう人がいます。声が小さくなったり、モゾモゾしたりする人もいます。

落ち着いた口調で、堂々と話す。それだけで信用度は大きく上がるのです。

「口がうまい」は才能ではなく技術である

ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。

「自分は話すのが苦手だから無理だ…」

安心してください。口がうまいのは才能ではなく、完全に技術です。

確かに話すのが好きな人、苦手な人はいます。できれば一人で黙々と仕事をしたいという人もたくさんいるでしょう。

でも、それは単なる「好み」の問題であって、「できる・できない」の問題ではありません。

実際、筆者の周りにも付き合いはそんなに良くないけれど、「この人と話すとロジカルで話が早い」という人はたくさんいます。

話すのが苦手なら、別のアプローチを取れば良いのです。

「相手は何を知りたいんだろう?」という分析に振り切る。相手が求めている情報を的確に伝える。これができれば、話すのが好きな人よりも高い価値を提供できます。

伝え方は、練習すれば確実に上達します。センスではなく、技術なのですから。

実例:仕事はできないのに評価される人の正体

あなたの周りにもいませんか?

正直、仕事はそこまでできないのに、なぜか評価されている人。

その正体は、説明や報告がうまい人です。

下から見れば「あいつ、実は全然やってないんだよな」「迷惑かけてばっかりだよな」と思われています。

でも、上から見れば「あいつは報告をちゃんとしてくれるから安心する」「話をしてくれるから状況がわかる」となっているのです。

これが組織の現実です。

説明力を磨けば、実力以上の成果を引き出すことができる。これは紛れもない事実なのです。

黙っていても誰も拾ってくれない

最後に、最も重要なことをお伝えします。

どれだけ仕事ができても、どれだけ頭が良くても、黙っているだけでは誰にも気づかれません。

これは本当に残酷な現実ですが、事実です。

発信力があって、伝え方がうまくて、今回あえて言いますが「口がうまい」人が勝つのです。

伝えた人間だけが選ばれる。

これが組織というゲームのルールです。

このルールを知らずに「とりあえずスキルを高めればいい」と思っていると、一生「スキルだけはあるけど、発揮できない人」で終わってしまいます。

スキルを持っていても、ある程度の裁量がなければ、そのスキルを発揮する場所を作れません。他人が作ったルールの中で働いていたら、スキルを発揮しようがないのです。

だからこそ、上がるべきなのです。

このゲームのルールをちゃんと理解して、「口がうまい人」「伝えるのがうまい人」の立場に立って行動する。そうすれば、今日から勝ち筋が見えてきます。

会社は「説明できる人間」を出世させたがる

当たり前の話ですが、会社は矢面に立っても説明できる人間を出世させたがります。

役職が上がれば上がるほど、プレイヤー業務は減っていきます。代わりに、部下に伝える、周りに方向性を伝える、といった「伝えること」がほぼ仕事の主体になるのです。

だからこそ、伝える能力は重要なのです。

あなたはどちらの道で戦いますか?

  • スキルだけを上げることを頑張るのか
  • 「口がうまい人」「伝えることがうまい人」になるのか

答えは明白だと思います。

スキルも大切です。でも、それを伝える力がなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

今日から意識を変えてみてください。

  • 結論から話すこと
  • 相手が知りたいことを考えること
  • 必要な情報だけを伝えること
  • 納得感を意識すること
  • 落ち着いて話すこと

この5つを意識するだけで、あなたの評価は確実に変わります。

「口がうまい」は才能ではありません。誰でも習得できる技術です。そして、この技術を身につけた人だけが、組織の中で上に行けるのです。

まとめ

職場で評価される人には、共通点があります。それは「伝え方がうまい」ということです。

実力だけでは評価されません。その実力を正しく伝え、相手を安心させることができて初めて、評価されるのです。

「自分は口下手だから…」と諦める必要はありません。伝え方は技術であり、努力で確実に伸ばせるスキルです。

今日からでも遅くありません。相手の立場を考え、結論から話し、必要な情報だけを届ける。この意識を持つだけで、あなたのキャリアは大きく変わるはずです。

この記事を読んだ1人でも多くの方が、職場での評価に悩むことが減り、自分の実力を正しく伝えられるようになることを願っています。伝え方を変えるだけで、見える景色は確実に変わります。あなたの悩みが1つでも減れば筆者冥利に尽きます。

最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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