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結局、1社で長く働く人が最後に笑う説。10年選手の同僚を見て確信した

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この記事を要約すると…
  • キャリアアップで2〜3年ごとに転職する人も多いが、1社で長く続けることにも大きなメリットがある
  • 筆者は前職で6年勤務し、4年目で上司が退職したタイミングで実質ナンバー2〜3のポジションに昇進できた
  • 長く在籍することで「ポストが空いたときのチャンス」を掴める可能性が高まる
  • 能力が特別高くなくても、10年以上続けることで結果的に良いポジションに就いた同僚の実例がある
  • 長くいれば、その会社に「適した人材」になれて、確実に優位性が生まれる

「キャリアアップのために転職を繰り返すべき?」「それとも1社で長く働くべき?」

こんな悩みを抱えながら、今の会社に留まるか転職するか迷っていませんか?周りを見渡せば、2〜3年ごとに転職してキャリアを築いている人も多く、「自分も動かなきゃ」と焦る気持ちもあるでしょう。

確かに、複数の会社を経験することで得られる視点や知識は価値があります。しかし、1社で長く続けることにも、意外と見落とされがちな大きなメリットがあるのです。

筆者は前職に6年間在籍し、4年目で急に上司たちが退職したタイミングで実質ナンバー2〜3のポジションまで昇進しました。さらに退職後、10年以上在籍している元同僚が、能力的には特別高くないものの、結果的に素晴らしいポジションに就いている姿を目の当たりにしたのです。

この実体験から、「なんだかんだ、続けることにも正義がある」と確信しました。本記事では、その理由を包み隠さずお伝えします!

目次

転職が当たり前の時代だからこそ、考えたいこと

現在32歳の筆者ですが、同世代を見渡すと3〜4社を経験している人は珍しくありません。だいたい2〜3年単位で転々としている人が本当に多いのです。

端から見れば「いろんな名だたる企業を経験してすごいな」「どこでも働ける人なんだな」と映ります。実際、複数の会社での経験があれば、様々な角度からの視点や知識、そして高い対応力を持っているでしょう。

一方で、同じ会社で10年働いている人もいます。こういう人は「継続力がある人だな」「初めての転職活動なんだな」と見られます。

どちらも決してマイナスではありません。

ただ、今回は敢えて「会社に居続けることのメリット」について、実体験を交えながら深掘りしていきたいと思います。

実体験①:4〜5年続けたからこそ掴めたチャンス

筆者は前職に約6年在籍していました。創業20周年くらいの会社だったので、その会社の歴史の中では比較的長くいる方でした。

在籍中はマネージャー職になり、事業責任者のような立場まで行き、実質ナンバー2〜3くらいのポジションに就くことができました。もちろん、筆者より早く入社した人もいましたし、10年以上在籍している人もいました。

ここで重要なのは、筆者が4年目くらいのときに起きた出来事です。

10年近く続けてきた人たちが、急に3人くらい一気に辞めるタイミングが続いたのです。いわゆる「第二創業期」と呼ばれる時期でした。

会社というのは創業10年、15年と経つと、伸び続けてきた事業が頭打ちになることがあります。そうなると「新しいことをしよう」という動きが出てきます。

昔から育ってきたメンバーも、かつては20代後半〜30代前半でバリバリの最前線プレイヤーだったのが、10年も経てば30代後半〜40代に差し掛かり、「ちょっとトレンドについていけないな」となってくるわけです。

結果として、風邪の入れ替えのような形で、当時の上司たち——社長以下の上4つくらいの役職、つまり部長クラスのような人たちが2〜3人一気に辞めました。

そのタイミングで、筆者は運良くそのポストに就くことができたのです。

たった4〜5年かもしれませんが、続けていたからこそ、ポストが空いたときにチャンスが回ってきました。これは確かに運の要素は強いですし、たった5年のケースなので参考にならないかもしれません。

しかし、2〜3年で転職を繰り返している人には、このようなチャンスは巡ってきません。少なくとも、ある程度の年数を続けていないと、「次の候補」として認識されないのです。

実体験②:10年以上続けた人の末路が興味深すぎた

筆者が今回最も伝えたいのは、実は「筆者が辞めた後の話」なのです。

筆者が退職した後、現場のトップに近いような立場になった人がいます。この人は筆者より3〜4年早く入社していました。つまり、筆者が6年で転職した時点で、その人はもう10年プレーヤーだったわけです。そして筆者が辞めた後も続けているので、現在は10年以上在籍していることになります。

ここからが興味深いのですが、筆者がいた頃、その人は管理職にもなれないような立場でした。

決して悪い人ではありませんし、能力がすごく低いわけでもありません。ただ、事業への姿勢やベンチャー気質みたいなところはない方だったので、せいぜい係長くらいの立ち位置だったのです。

正直に言えば、競争という意味では、どんどん後から入ってくる人に抜かれていた立場でした。後輩たちがどんどん上司になっていくことが多かったのです。

ところが、筆者が辞めた後、状況が変わりました。

業績は一定戻ってきたものの、会社は毎年大量に採用して増やすような会社ではなかったため、人の入れ替わりがそこまで激しくありませんでした。

すると、人が辞めればそのポジションが空き、また人が辞めればまたポジションが空く…という状況が続いたのです。

結果として、絶対的に「万年係長」くらいだった人が、どんどん空いていたポジションに上がって上がって上がって、最終的には結構良い位置まで行っているのです。

これを見たとき、本当に冷たい言い方ですが、「めちゃくちゃ能力が高いわけではないんだよな」と思いました。

人は良いです。でも、長くいればやっぱりある程度のところまでは上がれるんだな、というのが率直な感想でした。

長くいることで生まれる「優位性」とは何か

上記の実例から分かることは、長くいれば、なんだかんだその会社に「適している人」にはなれるということです。

そして、そういう優位性は確実に生まれます。

具体的には以下のようなメリットがあります:

1. ポジションが空いたときの「最有力候補」になれる

会社というのは、常に人の入れ替わりがあります。特に創業期を支えたメンバーが一気に抜けるタイミングや、事業の転換期には、複数のポジションが同時に空くことがあります。

そのとき、「次は誰に任せようか」と考えたときに、真っ先に候補に上がるのは「長くいる人」です。

能力が同じくらいなら、会社のことをよく理解している人、文化に馴染んでいる人が選ばれるのは当然です。

2. 「会社のことを最も理解している人」という評価を得られる

長く在籍していると、会社の歴史、失敗談、成功事例、組織の力学など、あらゆることを肌で理解しています。

これは転職してきた優秀な人材にはない強みです。いくら能力が高くても、「この会社ではどう動くべきか」を理解するには時間がかかります。

長くいる人は、その点で圧倒的なアドバンテージがあります。

3. 信頼の積み重ねは簡単には崩れない

長く一緒に働いていると、良いときも悪いときも共に過ごしてきた仲間としての信頼関係が生まれます。

この信頼は、一時的なパフォーマンスで得られるものではありません。地道に積み重ねてきた実績と人間関係の結果です。

いざというときに「あの人なら任せられる」と思ってもらえるのは、長く続けてきた人の特権です。

もちろん、転職がダメだと言っているわけではない

誤解してほしくないのですが、転職を繰り返すことを否定しているわけではありません。

いろんな経験を積んで、様々な視点を持つこと、そして他社の人とのネットワークを築きながら、良いタイミングでヘッドハンティングされて年収を上げていく——こういうキャリアの築き方も素晴らしいと思います。

ただし、「続けることのメリット」も忘れてはいけない、ということです。

特に、今の会社が:

  • 成長している、または今後成長する可能性がある
  • 自分の成長機会がある
  • 人間関係が悪くない
  • 理不尽な扱いを受けているわけではない

こういう状況なら、安易に「キャリアアップのために転職しなきゃ」と焦る必要はないかもしれません。

「続ける」という選択肢を戦略的に考える

重要なのは、「続ける」という選択を、戦略的に考えることです。

ただ惰性で続けるのと、「ここで続ければチャンスがある」と考えて続けるのでは、全く意味が違います。

以下のような視点で考えてみてください:

今の会社で、2〜3年後にポジションが空く可能性はあるか?

上司の年齢や、事業の状況を考えて、近い将来ポジションが空く可能性を考えてみましょう。もし可能性があるなら、そのタイミングまで続ける価値は十分にあります。

自分は「次の候補」として認識されているか?

上司や経営陣から、将来を期待されている存在として認識されているでしょうか?もしそうなら、安易に転職するのはもったいないかもしれません。

会社の成長曲線はどうか?

会社が成長しているなら、一緒に成長することで得られるものは大きいです。逆に完全に停滞しているなら、別の選択肢を考える方が良いかもしれません。

最後に:どちらが正解かではなく、自分にとってベストな選択を

結局のところ、「転職すべきか、続けるべきか」に絶対的な正解はありません。

ただ、筆者が伝えたかったのは、**「続けることにも、意外と大きなメリットがある」**ということです。

世の中は「キャリアアップ=転職」という風潮が強いですが、長く続けることで得られるものも確実にあります。

特に、能力が飛び抜けて高くなくても、長く続けることで結果的に良いポジションに就いた人の例を見ると、「なんだかんだ続けることが正義」という側面もあると実感します。

もちろん、今の環境が本当に合わないなら転職すべきです。でも、もし迷っているなら、「続けることのメリット」も一度考えてみてください。

あなたのキャリアは、あなた自身が決めるものです。周りに流されず、自分にとってベストな選択をしてください。

この記事を読んだ1人でも多くの方が、キャリアについての新しい視点を得て、悩みが1つでも減れば筆者冥利に尽きます。最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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