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「頼んだじゃないですか!」は甘え。ただ、依頼方法を変えるだけで優先度は上げられる

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この記事を要約すると…
  • 相手にとっての優先度と自分にとっての優先度は全く違うため、頼んだからといってやってもらえるとは限らない
  • 「頼んだじゃないですか!」という期待は甘えであり、依頼の仕方に問題がある可能性が高い
  • 相手の優先度を上げる努力をしなければ、あなたの依頼は後回しにされて当然
  • 依頼する際は「相手にとってのメリット」を明確に示し、評価につながることを伝える必要がある
  • 他人に期待せず、信頼関係を構築することで初めて協力し合える関係が生まれる

「お願いしたのに、全然やってくれない」「頼んだじゃないですか!って言いたくなる」

こんな不満を抱えながら仕事をしていませんか?同じ会社の仲間なんだから協力してくれて当然、頼んだことはやってくれるはず…そう思っていたのに裏切られた気持ちになりますよね。

しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。本当に相手が悪いのでしょうか?

実は、多くの場合、問題は「依頼の仕方」にあります。自分にとって優先度が高いことが、相手にとっても同じように重要だと勘違いしているのです。

私自身、大手ベンチャーで役職者として働く中で、何度もこの壁にぶつかってきました。そして気づいたのです。「頼んだからやってくれる」という淡い期待を捨て、相手の優先度を上げる努力をしなければ、誰も動いてくれないということに。

この記事では、職場で人に期待しすぎることの危険性と、どうすれば相手に動いてもらえるのか、その具体的な方法についてお伝えします。

「どうして協力してくれないんだ…」そんな悩みから解放されるヒントが見つかりますように!

目次

なぜ「頼んだのにやってくれない」が起きるのか

職場でよくある光景です。

「あの件、お願いしたのにまだやってくれてないんですけど…」 「頼んだじゃないですか!なんでやってくれないんですか?」

こういった会話、あなたも経験があるのではないでしょうか。

まず前提として、上司から部下への指示であれば、基本的にはその指示に従うべきです。これは業務命令ですから。

しかし今回お伝えしたいのは、部下同士で仕事を依頼し合うケースや、部下から上司に何かをお願いするケース、あるいは後輩に対して仕事を頼むケースでの話です。

こういった関係性において「頼んだのにやってくれない」という状況が発生するのは、シンプルな理由があります。

それは、相手にとっての優先度と、自分にとっての優先度が全く違うからです。

優先度の違いを理解できていますか?

ここで例え話をさせてください。

あなたがサッカーが大好きで、日本代表戦のチケットを何ヶ月も前から楽しみにしているとします。「この日だけは絶対に外せない!何があっても行くんだ!」と思っているでしょう。

しかし、野球が好きな人からすれば「代表戦なんて結構やってるじゃん。また今度見に行けばいいんじゃない?」と思うわけです。

推し活も同じです。あなたにとっては人生をかけるほど大切な存在でも、推しじゃない人からしたら「そんなに好きなの?」「なんでそこまで?」と理解されないことがほとんどです。

これ、仕事も全く同じなんですよ。

「この事業のために絶対に必要だから、みんなでやろうよ!」 「チームなんだから協力してくれるよね?」 「自分ができないことだからお願いしたいんです」

そう思って依頼したとしても、その人にとって本当にそれが優先度の高いことなのか。それをやることによって、その人の評価が上がるのか。頼み方は適切なのか。

こういった視点を持たなければ、あなたがお願いしたことに対する相手の優先度は、永遠に上がりません。

「頼んだじゃないですか!」は甘えである理由

「頼んだじゃないですか。やっといてくださいよ」

この言葉が出てくる時点で、実はあなたは相手に期待しすぎているんです。

もちろん、相手が単純に忘れていたり、相手側に非があるケースもあります。

しかし、多くの場合、原因はこちら側にあります。

  • 依頼の仕方が下手
  • ただお願いしているだけ
  • 思いが伝えきれていない

こういった問題があるのに、「頼んだから」「言ったから」という理由だけで相手が動いてくれると期待するのは、正直甘いと言わざるを得ません。

自分の業務にも優先度があるように、相手にも優先度があります。

あなたにとって優先度が高いことが、相手にとっても同じように優先度が高いわけではないのです。

この当たり前の事実を理解することが、第一歩です。

相手の優先度を上げる3つの方法

では、どうすれば相手にとっての優先度を上げられるのか。具体的な方法を3つお伝えします。

1. 相手にとってのメリットを明確にする

「これ、お願いします」と言うだけでは不十分です。

それよりも、「これをお願いしたいんですが、おそらくこれをやっていただければ、○○さんが追っているこの数字にも役立ってくると思うんです。ちょっと申し訳ないんですけど、色々優先度があると思うんですが、お願いできませんか?」

こう伝えた方が、相手は「あ、自分にとってもちょっとメリットあるなら、優先度上げないとな」と思ってくれるはずです。

相手がやることによって、相手の評価につながるのか。相手が負っている数字が改善されるのか。

こういった「相手目線」を持つことが非常に重要です。

2. 思いをしっかり伝える

口で「これは大切な業務なんです」と伝えることももちろん大事ですが、何か1つ資料があるだけで、「あ、本当に大事なことなんだな」と伝わりやすくなります。

「わざわざ資料を作る時間がもったいない」

そう思う気持ちもわかります。実際、その通りです。

でも、今はAIがあります。この仕事をお願いしている背景や、これをやることによって得られるメリット、ゴール、そしてその人がやることによってその人の関与領域で得られるメリット…

こういった内容を簡単にまとめた資料を作ることで、相手の理解度も優先度も格段に上がります。

3. 信頼関係を構築する

相手の優先度を上げる努力を継続していくと、自然と信頼関係が生まれてきます。

そして、実際にやってくれたことに対してはしっかり感謝を述べる。

「○○さんがやってくれたおかげで、実はこの数字、こんなに改善があったんですよ!」

あるいは、たとえ結果が良くなかったとしても、

「ちょっと実は数字落ちちゃったんですけど、やってくれたことによって、これはダメだっていうのがわかって本当に良かったです」

こうやって報告し、感謝を伝えることで、信頼関係はどんどん深まっていきます。

信頼関係ができれば、「ちょっとこれやってくれない?」くらいの軽い依頼でもやってくれるようになるんです。

他人に期待しすぎてはいけない

ここまで読んで、「結局、こっちが頑張らなきゃいけないのか…」と思った方もいるかもしれません。

でも、これが現実なんです。

他人に期待しすぎなんですよ、私たちは。

これって、別に仕事に限った話じゃありません。

第三者が、自分の生きやすいように、自分のためを思って、全力で動いてくれることなんて、まずないですよね。

そんなことをしてくれるのは、親くらいです。

100%自分の味方で、自分に投資してくれて、犯罪でも犯さない限り、息子や娘のことはだいたい許してくれる。親ってそんな存在です。

でも、職場は違います。

「同じ会社だから仲間だろう」「チームなんだから協力してくれるはず」

これ、上辺だけの話なんです。残酷かもしれませんが、事実です。

他人と仕事をしている以上、他人に期待しない。

これが基本スタンスであるべきです。

ゲームとして捉える発想の転換

じゃあ、どうすればいいのか。

ゲームとして捉えるんです。

「相手の優先度を上げる」というゲーム。「信頼関係を構築する」というゲーム。

自分が頼んだことをやってもらえるような関係性を、戦略的に作っていく。

これを意識して働いていくと、驚くほど仕事がスムーズに進むようになります。

「頼んだからやってくれる」「頼んだじゃないですか!」という淡い期待は捨てて、常に相手の立場で考える。

相手にとってのメリットは何か。 相手の評価につながるか。 相手の優先度を上げるにはどうすればいいか。

こういった視点を持つだけで、あなたの依頼は確実に通りやすくなります。

まとめ:期待を捨て、戦略的に動く

職場で「頼んだのにやってくれない」と嘆いている時間は、正直もったいないです。

その時間を使って、どうすれば相手が動いてくれるかを考えた方が、よっぽど生産的です。

  • 相手にとっての優先度と自分の優先度は違う
  • 相手にとってのメリットを明確にする
  • 思いをしっかり伝える(資料を活用する)
  • 信頼関係を地道に構築していく
  • 他人に期待しすぎない

これらを意識して、ゲームとして楽しみながら働いてみてください。

最初は面倒に感じるかもしれません。

でも、この考え方を身につければ、驚くほど仕事がやりやすくなるはずです。

周りの人が協力してくれないと悩んでいる方、一度立ち止まって、自分の依頼の仕方を見直してみてください。

きっと、突破口が見えてくるはずです。

この記事を読んだ1人でも多くの方が、職場での人間関係や協力体制に関する悩みから解放され、より生産的で充実した働き方ができるようになれば、筆者冥利に尽きます。最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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