- 出世する人としない人の決定的な違いは「決断力」である。スキルや専門知識よりも、意思決定できる力が全てを分ける
- 多くの会社員は責任を避け、民意重視で物事を進めたがるが、仕事に求められるのは「働きやすさ」ではなく「結果」である
- 決断して進めれば、最初は批判されても結果が出れば周りの評価は一変する。「手のひら返し」は必ず起こる
- 完璧な答えを求めず、80点の決断を今日することの方が、100点の答えを来月出すより価値がある
- 筆者の実体験では、専門スキルで劣っていても決断力があることで、より高い地位と年収を得ている
- 組織で最も欠けているのが「決定・決断する人材」であり、これこそが現代のビジネスパーソンに最も求められる能力である
「なかなか出世できない」「頑張っているのに給料が上がらない」
こんな悩みを抱えながら日々仕事をしていませんか?スキルアップに励み、専門知識を身につけ、チームワークを大切にしているのに、なぜか結果に結びつかない…そんなもどかしさを感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、出世する人としない人には決定的な違いがあります。それは「決断力」です。
多くの職場では、責任を避け、みんなの意見を聞いて民主的に物事を進めようとする人ばかり。一見美しく見えるこのやり方が、実は成果を遠ざけている可能性があるのです。
筆者自身、専門スキルでは他のメンバーに劣るにも関わらず、決断力一つで高い地位と年収を得てきました。芸能界で成功した友人の話や、実際のビジネス現場での体験談を交えながら、なぜ決断力こそが全てを決めるのかを詳しく解説していきます。
「もしかして、自分に足りないのはスキルじゃなくて決断力だったのかも…」そんな気づきを得ていただけるはずです!
結果が全てを決める現実
出世できる人、出世できない人、給料が上がる人、上がらない人。この違いは何だと思いますか?
私は断言します。決断力、決定力が全てです。
実際に会社で働いていると、誰もが意思決定を避けたがります。「自分のせいにはなりたくない」「責任を取りたくない」そんな気持ちから、民意を重視しみんなが納得の上で物事を進めようとする人ばかりです。
一見、この進め方は民主的で美しく見えます。仮に失敗した時も「みんな納得の上で進めたことだから」と納得感が出るので、仕事はしやすいかもしれません。
しかし、ここで忘れてはいけない重要な事実があります。会社員、いや仕事人に求められるのは「働きやすさ」ではなく「結果」だということです。
ブラック思考ではない、結果思考だ
こんなことを言うと「ブラック気質だ」なんて言われるかもしれません。しかし、私はノー残業で働けとか、土日返上して働けとか、そういったことを言っているわけではありません。
とにかくさっさと決めて、文句を言われようが、さっさと進めろ。そして結果を出せ。それだけです。
なぜなら、仕事はそもそも進まないことにはアウトプットができず、結果が出ないからです。残念ながら民意でみんなの意見が固まったところで、結果は出ません。これは厳しい現実ですが、多くの会社で起きていることです。
手のひら返しの法則
面白いもので、最悪納得感なんてなくても、なんとなく結果が出そうな感じになれば、反対していた人だって「最初から俺はできると思ってたよ」なんて言いながら近づいてきます。プロジェクト立ち上げメンバーみたいな雰囲気を出してチームに入ってくる。こんな人ばかりです。
所詮、金魚の糞は一生金魚の糞です。それはそれで立ち回りがうまいというケースも全然あります。それで役職がついている人だって少なからずいます。
でも、圧倒的に会社で成果を出したい、突き抜けたいと思うなら、それではダメです。
芸能界の友人から学んだこと
実体験をお話しします。私の親友は芸能活動をしています。有名なアニメ映画の主題歌を歌ったり、世界中をツアーで回ったり、私からしたらただの親友の一人にすぎませんが、入れ替わりが激しい芸能界において生き残って、売れている方の一人だと思います。
そいつは学生時代、かなり多くの同級生に嫌われていました。とにかくモテまくっていたからです(笑)。あとは少し虚言癖もありました(笑)。
私は親友だったから、むちゃくちゃ私宛に文句が飛んできました。「あいつと付き合うな」「調子に乗りすぎだ」などなど。
でも今はどうでしょう。そいつのことを「昔から仲間だっただろう?」くらいの気持ちでみんな近づき、昔批判していた人たちもべったりです。「芸能人と俺友達なんだぜ」感を出している。正直、気持ち悪いです。
そんなものなのです。結果が出れば、周りの評価は一変します。
スキルよりも決断力が勝つ現実
少し脱線しましたが、とにかく決定して進めればいいのです。
私の実体験をお話しします。私より能力が高い人なんてたくさんいます。これはお世辞ではありません。
現在はEC通販をやっていますが、私よりデザインができる人(というか私はできません)、マーケティングができる人、商品を作れる人(化粧品を作る知識なんてありません)、プログラミングできる人などなど。
スキルという観点で見たら、私は誰よりも劣ります。でも不思議なことに、私の方が地位は上で、私の方が年収が高いのです。なんだったら、チーム内で一番年齢は下なのに。
これはなぜでしょうか?
自分で振り返っても、決定力、決断力、そして仕事を進める力でしかないと思います。
みんながまとまらない理由
チームの会議を想像してみてください。デザイナーはデザイナー視点で話を進め、商品開発担当者は商品開発視点で話を進めます。当然、話はまとまりません。
そんな時、私は「それはAはA、BはB、Cについては商品開発視点だけじゃダメだからDでいく!」という、時には批判を食らうような判断をします。
でも、これによって仕事は進みます。爆発的な成果は出なくても、進めば良し悪しの結果は出ます。悪かったら、また考え直せばいいし、議論ができます。
とにかく決定しなくて進まないのが一番の罪であり、会社から求められていないことなのです。
組織に欠けているものこそチャンス
そして、この決定・決断する人こそ、組織で欠けているがゆえに、これがある人は上にいくと私は確信しています。
嫌われることを恐れないスキル、そして民意ではなく、とにかく仕事を進める力。これこそが現代のビジネスパーソンに求められている能力です。
誤解を解いておきたいこと
周りから見れば「人の意見を聞かない人」かもしれません。しかし、人の意見を聞かないのではありません(時には耳を向けることも大切です)。仕事で成果を出すために全力なのです。
そう、これは誠実さなのです。
結果を出すことに対して誠実であること。チームの成果に対して誠実であること。会社の目標に対して誠実であること。それが、時として「独断的」に見える決断力の正体です。
決断力を身につけるために
では、どうすれば決断力を身につけられるのでしょうか?
まず、完璧な答えを求めることをやめることです。基本的に失敗するうまくいくは二択で50点だと思ってください。そして50点の決断を今日することの方が、100点の答えを来月出すことより価値があります。
次に、失敗を恐れないことです。決断した結果が悪かったとしても、そこから学び、修正すればいいのです。何も決断しないことの方が、はるかに大きな失敗です。
最後に、責任を受け入れることです。自分が決断したことの責任は、最終的に自分が取る。その覚悟があれば、自然と決断力は身につきます。
スキルは大切だが、決断力が全てを決める
スキルアップは大切です。専門知識を深めることも重要です。しかし、それだけでは出世できません。給料も上がりません。
決断できる人になること。それこそが、あなたのキャリアを次のステージに押し上げる最も確実な方法なのです。
明日から、小さなことでも構いません。決断する癖をつけてください。その積み重ねが、あなたを出世街道へと導くはずです。
この記事を読んだ一人でも多くの方が、決断力の重要性に気づき、キャリアや職場での悩みが一つでも減れば筆者冥利に尽きます。最後まで見ていただき、ありがとうございました!