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【失敗を押し付けられる】「なんで自分ばかり…」真面目すぎた私が学んだ職場での自分の守り方

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  • 「責任を押し付けられている」と感じる状況は、実は「信頼されている証拠」の可能性もある
  • 敗戦処理を任されるのは、組織から”調整能力がある人”として評価されているケースが多い
  • 責任を感じすぎる真面目な人ほど、記録を残す・境界線を明確にするなどの自己防衛術が必要
  • 理不尽が続く場合は、感情ではなく事実ベースで第三者に相談することが重要
  • 転職や異動も「逃げ」ではなく「選択肢」として考え、自分の心とキャリアを最優先に守るべき

「またなんで自分だけ…」「どうして毎回私が謝ることになるの?」

こんな風に感じながら、毎日職場に向かっていませんか?真面目に取り組んでいるのに、なぜかいつも自分が責任を取らされてしまう。会議でトラブルが起きると、なぜか視線が自分に集まってしまう。そんな理不尽な状況に疲れ果てているあなたの気持ち、本当によくわかります。

しかし、ちょっと待ってください。その「責任を押し付けられている」と感じている状況、実は見方を変えると「信頼されている証拠」かもしれません。

私自身、若手の頃は同じような悩みを抱えていました。「なんで自分ばっかり…」と落ち込む日々が続いていたのです。しかし、マネージャーになって組織の裏側を見るようになってから気づいたことがあります。本当に信頼できる人にこそ、難しい案件や敗戦処理を任せることが多いということです。

そんな経験を積んできた私だからこそお伝えできる、「責任を押し付けられた時の正しい対処法」と「理不尽な状況を自分の成長につなげる視点」について、この記事では詳しく解説していきます。あなたの真面目さや責任感を武器に変える方法を、一緒に見つけていきましょう!

目次

まず冷静に整理しよう「本当に押し付けられてる?」

「仕事を押し付けられてばかりでツライ」そう感じている方に、まず問いかけたいのは——それは”押し付け”なのか、”任された”だけなのか?

職場では、上司が部下に仕事を割り振るのはごく当たり前の構造です。にもかかわらず、「これ、自分の仕事じゃないのに…」という気持ちが先に立つと、任された仕事が”押し付けられたもの”に見えてしまうことがあります。

ここで一度、こう考えてみてください。「自分の仕事はこれとこれ」と線引きをしてしまっていませんか?

組織の中では、自分の役割を固定化しすぎると、逆に浮いてしまうことがあります。柔軟に動けることこそ、信頼されるビジネスパーソンの条件です。”これは自分の範囲じゃない”という気持ちが強すぎると、逆に成長機会を失っているかもしれません。

敗戦処理も実は評価されている

さらに、渡された仕事がそもそも「失敗前提」「結果が出ないことがわかっていた案件」だった場合、いわゆる敗戦処理をさせられたケースもあります。でも安心してください。こうした場面では、上司も周囲も「これは本人のせいではない」と分かっていることがほとんどです。

私の経験上、敗戦処理をそつなくこなせた人は、”空気が読める人””組織の潤滑油”と評価されることが多々あります。あえて「自分の責任ではないけどやりきる」その姿勢が、あとで大きな信頼に変わることもあるのです。

ただし、これは明らかに理不尽な責任転嫁とは区別して考える必要があります。本来なら他の人が負うべき責任を、不当に押し付けられているケースも確実に存在するからです。まずは冷静に状況を見極めることから始めましょう。

「また自分のせいかよ…」責任を感じすぎる人の特徴

仕事で失敗を押し付けられやすい人には、共通する特徴があります。

押し付けられやすい人の特徴

  • まじめで責任感が強い
  • 空気を読みすぎる
  • 相手に嫌われたくない
  • “自分がやった方が早い”と思ってしまう
  • 反論するのが苦手
  • 「No」と言えない性格

こうした特性は本来長所であり、社会人としての評価も高いです。しかし同時に、ミスをかぶせられやすい”隙”でもあります。

例えば、会議で誰も手を挙げない時に自分が手を挙げてしまう。トラブル時に誰よりも早く謝る。これらはチーム内でありがたい存在である一方、トラブルメーカーの”隠れ蓑”にもなってしまいかねません。

「謝る癖」が招く悪循環

特に注意が必要なのは、「自分が悪くないとわかっていても謝る癖」です。その行動が、無意識のうちに周囲に”あの人は責任を取ってくれる”という期待を植え付けてしまうのです。

私がマネージャーになってから気づいたのは、このタイプの部下は確実に存在し、そして他のメンバーも「あの人なら引き受けてくれる」と無意識に甘えてしまうということです。本人に悪意はなくても、組織全体で無責任な体質が生まれてしまうリスクがあります。

責任感があるのは美徳ですが、責任を感じすぎるのは”組織の病”を助長してしまうこともあるのです。自分の心を守るためにも、自責と思える範囲は「自分でコントロールできることだけ」に絞りましょう。

相手の行動や判断、会社の方針や外部環境の変化など、自分では変えられないことまで責任を感じる必要はありません。

ミスを押し付けられたときの具体的な対応術

責任を押し付けられたと感じたら、感情ではなく事実で動くことが大切です。まずやるべきは、事実の整理と記録の保存です。

記録を残す具体的な方法

指示された内容をメールやSlackで「確認」の形で再送する習慣をつけましょう。「先ほどの件、○○という理解で進めさせていただきます。相違ありましたらご連絡ください」という一文を加えるだけで、後々のトラブルを防げます。

会話ベースの内容も「確認ですが〜という認識で合ってますか?」と書き残すことが重要です。口約束は後で「言った・言わない」の水掛け論になりがちですが、文書化されていれば証拠として残ります。

複数人で関わった業務は「○○さんと一緒に進めた内容ですが」と文面で共有し、関係者全員が見える形で情報を残しておきましょう。これにより、後で「知らなかった」「聞いていない」と言われるリスクを大幅に減らせます。

責任の所在を明確にする質問術

また、「押し付けられた」と感じる前に、”責任の所在”を明確にする聞き返しも有効です。

「この件、最終判断は私で進めて良いですか?」 「予算の承認が必要な場合は、どちらに相談すれば良いでしょうか?」 「トラブルが起きた際の報告先は○○部長で間違いないでしょうか?」

たった一言で、曖昧な指示のまま走るリスクを大幅に減らせます。

報連相を自己防衛ツールとして活用

さらに、”報連相”は受け身で使うものではなく、自分を守るツールと捉えることが大切です。

「一応、○○の進捗ですが…」と定期的に共有しておくだけで、「聞いていない」「勝手に進めた」と言われるリスクを回避できます。少し面倒に感じるかもしれませんが、これが後々あなたを救うことになります。

誰かに責任を擦り付けられる前に、「こっちはちゃんとやってますよ」という”静かなアピール”を積んでおくことが重要です。上司や同僚との認識のズレを早期に発見し、修正する機会にもなります。

それでも理不尽が続くときの”守り方”

それでも、理不尽が何度も続く場合——。それはもう、個人のスタンスや丁寧さではどうにもならない”構造の問題”かもしれません。

そんなときは、自己防衛のモードに切り替える必要があります。

境界線を明確にする防衛策

まず徹底すべきは、「曖昧な仕事の境界線」を明確にすることです。

依頼された内容は必ず「確認ですが〜」と文面で明文化し、プロジェクト参加の際は、担当範囲を自分から文書化して提出しましょう。「私の担当は○○の部分で、△△については□□さんが担当という理解です」と、具体的に線引きを示すのです。

SlackやTeamsのやりとりは、できるだけオープンチャネルで残すことも重要です。1対1のDMではなく、関係者が見えるチャンネルでコミュニケーションを取ることで、透明性を保てます。

第三者への相談の仕方

そして、限界を感じる場合は、社内の人事相談窓口や直属の上司以外の相談先を活用しましょう。ポイントは、感情ではなく事実を淡々と伝えることです。

「○月○日、○○の件でこういう指示があり、それに基づいて進めました。しかし結果的に○○さんから『これはあなたの責任だ』と言われました」

証拠のスクリーンショットやメモがあると、より信憑性が高まります。感情的になって「いつも理不尽です」と訴えるよりも、具体的な事実を時系列で整理して伝える方が、相談を受ける側も対処しやすくなります。

報復への恐怖を乗り越える

“報復が怖い””空気が悪くなる”という気持ちも分かります。実際、私も若い頃は同じような恐怖を感じていました。しかし、それよりも大切なのは、あなた自身の心とキャリアを守ることです。

理不尽な扱いを受け続けることで、あなたの自尊心や仕事への意欲が削がれてしまっては本末転倒です。適切な手順で問題提起することは、組織全体の健全化にもつながります。

「全部自分のせい」にしない。それでも前に進むために

「また自分が謝って終わった」「理不尽なのに受け入れてしまった」

そんな後悔が心を支配すると、徐々に自信が削られていきます。でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。

視点を変えてみる

仕事を振られる=信用されている証拠かもしれません。敗戦処理も、見方を変えれば”調整能力の証”です。あなたのせいではないと、周囲も実は分かっているケースも多いのです。

私がマネージャーとして多くの部下を見てきた経験から言えるのは、本当に信頼できる人にこそ、難しい案件を任せることが多いということです。「この人なら何とかしてくれる」という期待の裏返しでもあるのです。

自分の責任範囲を明確にする

大事なのは、「どこまでが自分の責任か」を自分で線引きできることです。そしてその線引きが、他責でもなく、過剰な自責でもないこと。

自分がコントロールできる範囲では最大限の努力をし、コントロールできない部分については適切に報告・相談する。この線引きができれば、理不尽な責任を背負い込むことは大幅に減らせます。

環境を変える選択肢

それでも限界を感じるなら、「今の職場がすべてじゃない」と思ってください。転職も異動も、”逃げ”ではなく”選択肢”です。

私自身、新卒で入った会社では似たような理不尽を経験しました。しかし環境を変えたことで、自分の価値をもう一度見つけ直せた経験があります。同じスキルでも、組織が変われば評価も扱いも大きく変わることがあるのです。

結局環境選びが一番

「責任を押し付けられる」という悩みを別の角度から見てみよう、なんてことを筆者の実体験を通じて記載してきましたがいかがだったでしょうか?

責任を押し付けられることで検索すると、かなり否定的な意見が多かったので、あえて自分の経験と照らし合わせてポジティブな側面も書かせていただきましたが、どちらが正解とか間違いとかは個人の価値観でしかないと思っています。

筆者に関しては、責任感の強さを武器に変えることでキャリアアップできたため「適度な責任は成長につながる」派になりますが、理不尽な扱いに我慢する必要は全くないと考えています。

大切なのは、自分の心と体を守りながら、どこまでなら受け入れられるかの線引きを明確にすることです。

この記事を読んでくださった1人でも多くの方が、「責任を押し付けられる状況」を別の視点で捉え直しつつ、自分にとって健全な働き方とは何か?を考えるきっかけになれば筆者冥利に尽きます。

あなたの真面目さと責任感は、必ず誰かが見てくれています。適切に自分を守りながら、その素晴らしい特性を活かしていってください。

最後まで読んでいただき、本ありがとうございました!

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